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史跡根城の広場

八戸市根城根城にある城跡公園。

八戸には何度も来てるけど正直この城は知らなかった。前に洲崎西のトークイベントで八戸市公民館に行った時にその横の八戸城跡を歩いてそれだけが城だと思ってたけど、近年職場の顧問が日本100名城巡りにハマってて宴会で話を聞いておススメされたのがこの城跡。へええ、自分は100名城とか気にしてなかったし、いつもドライブがてらで寄るだけなので意外と有名な城を知らないことが多いので、オススメされてて嬉しかったけど、しょうじき八戸に来るまで忘れてた。

ファイル 3912-1.jpgさて、八戸市博物館の横に入口があって進んだら「旧八戸城東門」というのがあった。
ボランティアガイドさんの詰め所もあって3人くらい塀にパネルを吊るす作業をしてたけど、パネルを覗き込んで読んでても声をかけられることもなかった。

この門は八戸城の東門で安政6年(1857)に台風で倒れて家臣の門になってたものだそうだ。なんかきれいなので現存物という感じはしなかった。元々は根城のものを移したという伝承が、、ともあったけど、それはあやしい。
ほか、案内板やパネルを一通り見てから門をくぐった。

中は公園な雰囲気だったけどすぐに土堀の「堀跡」があって中世の城らしかった。
っていうかこっちに城の駐車場もあったんだ。博物館に停めちゃまずかったかな。。まぁガラガラだったからいいか。(こっちはバス用だそうで博物館前で正解だった)

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公園を真っすぐ進むと、最初ツツジが咲いてたけど、もっと派手なハナモモも咲いてて、それより沢山の枝垂れ桜がいくらか咲き残ってて、葉も多いけど日も差してきていい感じだった。これは一週間早ければ可也きれいだっただろうなと思えた。

東禅寺跡というのを横目に進むとその先の広い堀っぽい所は「通路跡」、堀を埋めてつうろにしてたそうだ。ゴルフ場みたいな感じに見えた。

そしてまた堀。両脇にしだれ桜が並んでていい感じ。でもその先のモコモコの雲が気になった。

その先が一番広い広場。「中館」という曲輪でつまり二の丸かと思ったけど、そういう分類ではないようだ。
ここはその広場の真ん中に根城全体模型が立ってて本丸全体模型が寝ていた。城としては前の国道の向かいにこの中館よりも広い曲輪が二つあって堀が囲ってたそうだ。

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中館を出たあたりの桜が一番綺麗だった。少し眺めまわってから堀を進んで「本丸」に歩いた。
堀は更に深く「木橋」で渡って、木の柱の塀の坂を上って「東門」をくぐった。あれ、また東門か。ああ、博物館の方は八戸城のだっけ。元々はあそこには門も橋も入り口も無かったのかも。

門の中に料金所。この本丸だけは有料で250円払った。安。
なんか縦長の竪穴式住居みたいなのがあって、あれ?城でもあり縄文遺跡でもある感じ?とか思ったけどそうでは無く、これが当時の納屋だったものの復元物だそうだ。

この根城は建武元年(1334)の築城で南北朝時代の奥州の南朝方の中心として南部師行が治めた城。北朝に敗れても城と根城南部は300年続きつつ、桃山時代には三戸南部の配下になり、江戸時代に遠野に移封されて廃城、その後に盛岡藩から分かれてできた八戸藩が入ったのが八戸城ということのようだ。

本丸を中に進むと再現された主殿の館があった。これが中世の城の姿なんだね。ちょっと立派な古民家くらいにしか見えないし、さっきの竪穴は遺跡に思えて一瞬ここは何なんだっけ?と分からなくなったりした。

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建物に進むと、裏には上馬屋があって馬の像が立ってた。
そしてこの主殿は中にも入れた。
質素でしっかりした造りの館で、ここは来客との会見や儀式のときにだけ使われてたそうだ。
まず詰の間と茶の間には囲炉裏があって、控え室には武具があった。
角を曲がった二之間では「鎧で記念撮影」というのをやってて、どうぞどうぞ是非是非と声かけられて勧められたので「じゃあ兜だけ」と兜だけかぶって写真撮った。弱そうw鎧も全部ぜひぜひと勧められたけど他は太ってるからと遠慮した。「これはいつの時代の鎧なんですか?」と聞いたけど「くわしくはちょっと、、」と誤魔化された。

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そして体験証明書というのをいただけた。やっぱはずかしかった。

奧に進むと広間は会議か宴会か料理を前にした武家が並んでた。
そしてやけに明るいトイレもあり、祈祷の間には祭壇のような飾りあり、廊下にあったこの主殿の模型はやけに屋根が高く見えた。本当は高かったのかな。

外に出て裏にまわると、本丸は建物以外も広く、そして主殿以外にも色々あった。
まず裏には長く並んだ中馬屋、四角い下馬屋は柱跡に木の杭だけで、隣りの建物はトイレだった。スッキリしたトコで裏の端から眺めてみたら、意外と川は離れてて見えず、間に宅地もあった。

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西にまわると物見の跡があり、祭壇跡?とハテナのついたのがあってその横に西門があった。
西門の前には番所があった。柵から裏も覗けたけど西の沢という窪地は何もなかった。

そして裏から見る主殿もなんか堂々としててカッコよかった。枝垂桜がもう少し残ってればもっとよかったんだけどね。

その先には工房というのがあって、入口が(デブには)小さくて低いけど中にも入れた。外に案内板あったけど、入ったら音声ガイドが流れた。武具など色々製作修繕するところだったそうだ。

その前には常御殿というのが柱跡の杭と煉瓦で仕切られてた。当主が普段暮らす館だったそうだ。
野鍜治場というのだけは妙にしょぼくて適当に造ったような柱だった。井戸は覗いたらスズメが飛び出して驚いた。穴は無かった。

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鍛冶工房というのが竪穴式では一番大きく少し深く、炉があった方は土壁になってて奥は木で風通しよくなってた。
屈んで入る所が多かったので板蔵という物置は入口広くて楽だった。

最後に奥御殿も柱跡の杭と煉瓦の仕切だけだった。ここは当主の家族が住んだ館。先祖の霊も祀られてたとか。

これで東門の前に出た。最初に見た納屋も中に入れたので屈んで入ってみた。二棟あったけどひとつでもういいやと門を出た。

なーんか見どころだらけで楽しすぎる城跡公園だった。けど、南部氏の抗争の歴史には疎くてピンと来てない部分も多く勿体なかったかも。そして広くてくたびれた。足も疲れてゆっくり歩いて戻りたかったけど、雨がパラついてきちゃったので急いで戻った。
最後に博物館も見て行くつもりだったけど、ちょっと疲れたからもういいやと一息ついたら出発した。

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館鼻岸壁朝市

八戸市新湊にある八戸館鼻漁港の港湾岸で毎日曜日に開かれる朝市。

ファイル 3911-1.jpgこれは全然まったく知らなかった。陸奥湊の有料駐車場で聞いて初めて知って来てみた。
広めの岸壁に広く駐車場スペースがあって、人も多くすんごく賑わってた。あーこれは駅前の小売市場も空いててサモアリナンだわ。なるほどね。

駐車場からは露店が二列の筋になってて陸側の方に幟が立ってて入口っぽくなってたのでそちらから進んでみた。
店は飲食のが多かったけど、食材や小物、座布団や楽器など色々あって面白かった。

そして飲食店は長い列を作ってる店が多く、お、ここは全然並んでないんだと思えばもう売り切れで終わってたりした。8時過ぎに来てたんじゃ遅いのね。まぁ僕は腹減ってなくて冷やかしだからいいけどね。

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「日本一朝早く会えるアイドル pacchi」というのもあって、なんと7時半からライブをしてたそうだ。へええ、と思って見てみたら、もう物販の最中でチェキ撮影してた。がんばってね。

さて、やっぱりおいしそうな所は列になってて、そんな中たまたま列になってない店の「せんべいの天ぷら」を見つけて、これもドライブの共にと1パック(3つ)購入。これ好きなんだよね。ナイス。

市は港の角までかなと思いきや直角に折れてまだ続いてた。結構長いねぇ。折れた先は一列の向かいだけだったけどまだまだずっと賑わってた。

こっちではちょうど歌ってた子もいて、かわいいからアイドルなのかと思ったけどKAGETUさんというシンガーソングライターだそうだ。カメコが多かった。

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やっと露店が途切れて朝市の端を出ると、その先には「湾港ストア」という濃い感じの店があって、そこも人気で混み合ってた。
ちょっと覗いてみたらそばうどんと支那そばの食堂がメインな感じだった。でもここは朝市じゃなくてもやってるんでしょ?

折り返すと、一番気になったのは「海鮮食堂」という屋台。うにみそおにぎりとか、極上ひらめ生ハムとか気になるメニューは勿論売切れ。これはあるなら少しなら並んでも食べたいね。

さて、折り返して、見てない方の列を見つつ、たまに元の列も覗いてみたら、タイミングなのかさっきは列長かったのに数人の列になってた店もあったので、それじゃあ一つくらいチョイ食いしようかと「八戸いがめんち」の店で1個だけ買ってみた。

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「いがめんち」はタコ焼きより大きめでゆで卵より小さめのボール型で、メンチというから肉とイカかと思いきやそうでは無く、イカのお好み焼き風団子といった感じで、イカの風味良く素直に食べれておいしかった。腹減ってなかったとはいえケチらずに3個入とか買えばよかった。

そして戻って来てみたら、もう店閉めて帰ってスペース空いてるところが多かった。今まで行ったほかの朝市はわりと昼近くまでやってるトコが多かったけど、ここはホントに朝だけなんだね。何時からやってるんだろ。。(3時4時から出してる店もあって6時には出揃って7時前がピークらしい、そして一応9時終了)
まぁ個人的には駅前でちゃんと食べてから来て、終わりの方を見て歩いた今日の順番で正解だったと思う。せんべいの天ぷらも買えたし。

で、そのせんべいの天ぷらは出発して割とすぐの蕪島に向かう間に一つ食べてみた。さっきいがめんちで貰った串があったのではんぺんのように刺してたして食べたら食べやすかった。ナイス。

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んーシンプルだけどいい塩気で揚げた油感も程よくおいしい逸品。そしてダンボールみたいな変な食感も面白く、嚙んでるとすぐ柔らかくなってホッとする面白さもいい。
そしてパクパク続けては食べずに残りの二つはゆっくり八甲田の雪山や青森に下る坂道などで食べた。でもやっぱこれ2パック買えばよかったー、、と思った。

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タグ:観:市 食:串 餐:揚 餐:魚 楽:催 楽:演 楽:買

八戸市魚菜小売市場

ファイル 3910-1.jpg八戸市湊町久保にある市営の市場。

十一年前にも来てて二度目の来訪、点景も二度目。
なんかリニューアルしててスッキリしてた。前の方が雰囲気があってよかったような気がするけど、入りやすくはなったので旅行客にはいいのかな。
前回来た時は駅前の通りの店が全部開いてて賑やかな朝市になってたけど、今日は閉まってた。日曜は休みだった。実は目的としてた人気の食堂も休みで閉まってたのでやむなくこっちに来た。

で、入口に「朝ごはんの食べ方」とおばちゃんの顔ハメ、これは前からあったかも。

中に入ると、妙にスッキリしててお客もすいててやけに静かで、え?終わってないよねと一瞬思った。前のゴチャっとした雰囲気のイメージが強いからかな。まぁ気楽にまわれるからいいかとまず一通り見てまわった。

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青森と言ったらなんかスジコのイメージ、今回はスジコ丼にしちゃおうと筋子500円分くださいと専門店のおばちゃんに言うと量り売りで600円分(あれ?)分けてくれた。っていうかそれでもちょっと多すぎたかな。
これとご飯だけでよかったけど、見てまわってて安くて気になってた八戸産アブラガレイ刺身(250)を購入。それでご飯(150)味噌汁(200)の贅沢な朝ごはんにした。席は全然空いてて余裕だった。

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んーやっぱいいね。筋子プチプチでまろやかでにやけるしょっぱさ。いやほんと600円分は多かった。血圧痛風患者の自覚ゼロ。いやもう旅の恥は掻き捨てですよ(意味違う)。普通飲食店だとイクラのメニューはあっても筋子のメニューってないよね。思い切り食べれて幸せ。ホント好き。
そしておまけのアブラガレイは軟らかくふわっとしててこれはこれで面白くおいしかった。買って正解。

いい朝食になったと満足で市場を出た。

店の前にあった車両販売の唐揚げだけど、「りんごを使った鶏のから揚げ」ってことで気になった。更に「冷めてもおいしい」ともあったのですぐ食べなくてもドライブの共にして後で食べてもいいかと思って買ってみた。青森のタレントの王林も好きだそうだ。(ロケでうちの会社に来たことあるタレントさん)

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食べたのは八戸を出る10時半くらいで、開けてみたら意外と一つ一つ大きかったけど、入ってた串が太めで刺しやすく食べやすかった。
味はリンゴかどうかはよく分かんなかったけど味の深みあって確かに冷めてもおいしい唐揚だった。うん、これはうまい。ゆっくり食べるつもりだったけどパクパク続けて食べきっちゃった。

これ、港の方の朝市で出店してたら長蛇の列になってすぐ売り切れちゃうだろうなぁと思えて、こっちで売っててくれてありがとうって思った。

ちなみに前回の点景 この日の日誌

タグ:餐:卵 餐:魚 餐:肉 食:串 観:市 観:具

鉄兵衛 古川店

ファイル 3909-1.jpg大崎市古川小野中蝦沢にある和食店。

「牛タン定食」が目を引いて寄ってみたものの、ちょっと一人で気軽に入る感じではなくて怯んだ。
けどこの時間やってる店はもうなさそうだし駐車場空いてるから思い切って入店。
っていうかもうほかに客は無く片付けモードな感じだったけど、まだ時間あって食事できるというので安心した。

ファイル 3909-2.jpg他に客いなかったから悠々だったけど、席は個室で洒落ていた。こんな時間でよかった。

メニューを見ると「鬼そば」とかトンカツとかがメインの店だったようだけど、牛タンで来たのでもう決まってて「牛タン定食」、枚数で値段違ってて2枚4切だとリーズナブルだったけど、ここはケチらずに思いっきり食べたいと4枚8切をたのんだ。

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うん、さすが宮城。仙台は少し離れちゃったけどやっぱ牛タンは仙台だね。うまかったし歯応えもいいし思い切り食べられて至福。存分にほおばって味わえた。一切れ大きいよね。
麦飯もとろろもおいしいし、テールスープ風な吸い物にも牛タン入っててニッコリ。思い切って寄ってよかった。

ここまで宮城はフラフラとまわってきたのに利府とか多賀城あたりでいい店見かけず通過だけして来ちゃって、日帰り湯でも食事できずに残念に思ってたけど、最後の最後に牛タン食べれて良かった。

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タグ:食:定 餐:肉

亘理要害跡

ファイル 3908-1.jpg亘理町旧舘にある城跡公園。

前の県道で看板見かけて気になって、一旦通過しつつ戻って道間違えてまた廻ったりしつつ城下町っぽさを味わってから城跡の坂を上って神社の駐車場(駐車場とも駐車禁止とも標記無かったけど)に停めて歩いてみた。

まず案内板には「亘理要害跡(臥牛城)」とありこの城の丘が牛が臥せた形なのでそう呼ばれたそうだ。亘理氏は涌谷に移って片倉氏が白石に移った後の慶長7年(1602)に伊達成実(政宗のいとこ?)が改修して城にして城下町も整備したそうだ。「要害」というのは一国一城令に対して「城じゃないよ」とすっとぼける伊達氏の方便らしい。実際は伊達だけじゃなくてよそも「館」と呼んだり「陣屋」とごまかしたりしてたようだけど、史跡としてそのままの呼び方で表記してるのは珍しい気がする。よそはみんな城跡っていってるよね。

さて、案内図を見るとこの丘丸々が本丸で曲輪は切られてなかったようだ。

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目の前の道は廃城後に割ったようで、往時は道の先の牛の頭の部分が分かれてなく繋がってて、角の脇の部分に裏門と詰問があったそうだ。変な形。

亘理神社の参道の横を奥に進むと「御本丸」という標柱があり、案内板もあった。
明治元年(1868)九月、戊辰戦争に敗れた仙台藩と新政府軍との降伏式がこの地で行われたそうだ。
立ってた銅像は山形勝治先生という人。

「亘理神社の碑(伊達成実伝)」という案内もあった。その伊達成実は、伊達政宗の祖父の弟の長男だけど年は正宗の一つ下で母親は正宗の叔母だそうだ。複雑。政宗を兄と慕い伊達家に尽くし、武勇の誉れ高く戦で大活躍した人だそうで、(大河では三浦友和が演じたそうな)明治になって建てられた亘理神社に祀られその生涯を刻んだ碑が立てられたそうだ。

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ってわけで亘理神社。お参りして奥に進んだ。本殿は飾りなどは無くシンプルだった。

奥には忠霊塔があり、日陰の足元には小さな紫の花がキレイだった。

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その先に進むと、林の先は学校だった。。案内図では馬場とある部分。ちょっと堀ぽく割られてた。
そして「戊辰の碑」というのがあって、案内板も立ってた。「戊辰戦争と亘理」として仙台藩の戦いが書かれてた。敗戦後に領地を失った亘理伊達家が北海道に渡って開拓したのが伊達市だそうだ。あー道の駅の伊達氏の屋敷に行ったなぁ(→)あそこね。

っていうか、鳥がケンケン鳴いてて、キジでもいるのかと思ったけど声が上だったので見上げたらシラサギで、木の上がコロニーだらけだった。

城の南側の丘の下には公園が見えた。内堀跡が「旧舘公園」という公園になってるようだ。一応池があって内堀っぽくしてた。
土塁っぽくも思える段の髙めの南側から神社に戻った。

っていうか、頭上のサギ密度が濃くてフンでも落ちてこないかと不安だった。巣の手前では静止したように飛ぶサギにも驚いた。

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巣のコロニーの木は一つ二つではなく森全体が巣でサギの城だった。
眺めつつ北側の神社脇にも歩いてみた。

県道側のこっちに大所門というのがあったようだけど、急な崖になってるのでこっちが正面ということはなさそうだった。
県道から6号までは大きな沼があったらしいし。

サギを見上げつつ参道を進んで駐車場に戻った。
その駐車場の前からも県道側を見下ろしてみた。
県道から見えて気になった「亘理要害跡(臥牛城)」の標柱が見下ろせた。

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ちょこっと八重桜が咲き残ってた。時季があってたらきれいだったかもね。

思ったよりゆっくり歩けてゆっくり楽しめた。戊辰戦争の話もあって興味深い城跡に寄れてよかった。


この日の日誌

タグ:観:城 観:園 観:宮 観:石 動:鳥

道の駅 ならは

ファイル 3907-1.jpg楢葉町山田岡大堤入の6号沿いにある道の駅。

以前か何度か寄ってたけど、震災後の臨時警察署からリニューアルオープンしてからは三度目の立寄りで点景は二度目。
此処は意外といい日帰り温泉なので夜に寄りたいトコだけど、今日は昼間でトイレが主目的。なんか面白いメニューあったら食事してもいいかなってくらいの軽い寄り道。

直売店の惣菜とか見てまわった後にフードコートのある風呂の方の建物に入った。
まず入口に「ストロマトライト」というのが展示してあった。層状に発達した藍藻に堆積物の粒子が積もったものだそうで、大昔には大繁栄して光合成で地球の酸素濃度を増大させたものだそうだ。へええ。

さてさて、フードコートのメニューを見ると「マミーすいとん定食」が楢葉の名物のオススメとあったので迷わずにそれにした。元々すいとん好きだしね。っていうかマミーって何?

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空いてたので、席は窓側に座り外を眺めた。
目の前の6号が見えるだけだけど、隣りの人は丘の上の煙突を気にしてた。いやいやそれは火力発電所のでしょ。

「マミーすいとん定食」はコロッケも付いてきた。

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すいとんは思ったよりしっかりした団子だった。形が整いすぎてて安っぽく思えるけど、もちろん硬くはなく食べやすく小麦っぽくいい感じ。まぁ悪くなかった。
オマケかと思ってたコロッケが、柚子が入ってて面白かった。楢葉は柚子が名物だそうだ。

直売所の方は混んでたけど、こっちの建物は空いてたので落ち着いて食事できた。


ちなみに前回の点景 この日の日誌

タグ:食:定 餐:汁 餐:揚 観:飾 観:地 道の駅

網掛公園

ファイル 3906-1.jpg茨城町網掛の涸沼岸にある公園。

トイレ目的で初めて来てみた公園。表の通りから少し離れて細い道の奥だったけど、そのわりには広めの駐車場にちゃんとトイレがあって助かった。

さてせっかく寄ったのでトイレだけでなく少し歩いてみた。
けど、公園の中心というべき遊具のある広場は低いけど雑草茂ってて中央にある道は昨日の雨の影響か水溜まりになっていた。
カエルの声が聞こえてたので足元探して歩きまわりたかったけど、端から眺めるだけで諦めた。カエルも見つからなかった。最近どうもカエルと縁がないなぁ。。

取り敢えず気休めに花なんか眺めつつ土手を登って涸沼にでてみた。

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土手の上の岸では釣りをしてる人が数組いて、ああ公園はこっちがメインなのかなと思えた。
水面には水鳥も少々浮いてて、オオバンは潜ったり浮いたりを繰り返してた。
まぁ広い湖面の眺めは気持ちいいもんだ。しばし眺めた。

ファイル 3906-3.jpg涸沼は天然の海跡汽水湖。海には面してないけど満潮時に海水が逆流して混ざって汽水になっているそうだ。

土手を下ってその下でカエルの声を追って少し歩いた。
「遊漁券 購入のお願い」という張り紙が何か所もあった。みんなちゃんと払ってるのかな。現地に徴収に来るのかな。

公園の端に歩くと、農業用水路が流れてて、ちょっと覗いてみたら小魚が見えた。全部ドジョウかと思いきや、縞々の小さな魚もたくさんいて、これはシマウキゴリ?ヌマチチブ?よくわかんないけど沢山流れてた。

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そして声はするけどなかなか見つけられないカエル達は、しばらく眺めて目が慣れて一匹見つけられたら、あ、こっちにも、ここにも、すぐ目の前にも沢山いるのに気づいた。どうせウシガエルだろうと思ってたけどアニハカランヤ、全員在来種のダルマガエルだった。ナイス。
水に浮いたやつ枯草の上のやつ土のやつ、ラブラブのやつもいた。

しばらく眺めまわしてたら、水中の底で大きなカニが歩いてた!うわ、立派なカニ。モズクガニかな。小動物だらけだわ。楽園だわ。

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よく見たらカエルの下でもカニが歩いてた。沢山いるんじゃん。お互い知らんぷりなのも面白かった。

なんかいろいろ見れて楽しめた。これから遠出のドライブに行くのを忘れて普通に楽しんじゃった。

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タグ:観:園 観:蛙 景:湖 植:花 動:鳥 動:魚 動:虫

Cafe&Deli Indigo Coffee

ファイル 3905-1.jpg神崎町立野にある軽食喫茶店。

ずっと以前から神崎の道の駅で見かけるたびに買って食べてるお気に入りの厚焼き玉子の「ふわたま」を作ってる店の「くすくす笑店」というのはどこにあるんだろうと調べて知ってた店。くすくすという名も当時ちるくすと名乗ってただけに気になってて一度行きたいなと思っててすっかり忘れてた。
で、今日、たまたま「神崎 食事」で検索してこの時間やってそうな飲食店を探してみてて見かけて思い出して、来てみた。
っていうか、神崎で食事処を調べたのって今までにも何度かあったような気がしたけど、なんで気が付かなかったんだろうと不思議に思えた。

そして、来てみたら町からは随分離れた細い道の先の丘の上だけど、すごく洒落た感じの店で、あーそうか、メニュー見て洒落てそうだからひとめでスルーしてたのか。。とわかった。
んー、洒落乙だなぁ、、と怯んだけどママヨと入ってみた。

ら、更に店内も窓とか小物とか飾りとかお洒落で、女性客数人が会計で店の人に絶賛してるところだった。

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けどその客が帰ると自分だけになったのでゆっくり落ちつけた。
メニューを見てたら「ごめんなさいラーメンは三月でもう終了しちゃったんですよ」と言われた。え?ラーメンもやってたの?っていうか、ラーメン目的で来た客に見えたのね。いやまぁそうだろうね。(ラーメンは大網の方の店「黒揚羽」で出してると聞き、後で調べたら、物凄い人気店だった。。)
「厚焼玉子で知ってて来てみたんです」と一応言って、セットメニューで「チーズインドレスオムライス」をたのんだ。やっぱ玉子の料理が気になった。

そしてセットのドリンクは「アイスアールグレイティー」にして先にいただいた。香り強くおいしかった。

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「チーズインドレスオムライス」はふわふわというよりトロトロなバッチリ玉子味でしっかり白身も混ざっていい感じ。チーズは主張せず和んでておいしかった。
サラダにかかったドレッシングがナッツの味でおいしかった。

セットのデザートは「キャラメリゼプリン」にした。

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これは固形感のないムースというかクリームのプリン。逆に上に乗ったカラメルは硬い飴になってた。すごく甘いけどおいしく食べられた。

なんというか、最初のアールグレイのいい香りはオムライスの玉子で消えて、玉子のいい味はプリンの甘さで消えて名残惜しいけどおいしかった。
最後は甘い口でいっぱいだったけど少しアールグレイを残しておいたのでよかった。

いい食事になった。けどやーっぱお洒落で場違い。厚焼玉子のイメージではもっと気軽な普通な店を想像してたんだけど、、自分なんかが一人で来る店じゃないなと思えた。

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玉敷公園

ファイル 3904-1.jpg加須市騎西にある神社の公園。

藤のスポットで、前にも丁度藤の花の時季に近くを通ったことがあって知ってた。行こうかと思ったけど遠出の帰りだったのでヤメて帰ってて、ちょこっと後悔しつつその後は丁度いい時期に忘れてたりで行けてなかった。

実は今日も、羽生で藤を見た後に思い出してたんだけど、羽生から騎西じゃ埼玉を小さくまわりすぎで方向違いかなと思って他を探してた。
で、熊谷からの帰りで検索して見つけた此処は住所が加須市になってたから騎西の藤だとは気付かずに、来てみたら騎西でちょっと驚いた。そっかー騎西町って加須市だったのかぁ。

さて、駐車場から公園に入るとさっそく藤棚があったけど、藤は小さめで棚も高かった。
フーンこんな感じか。とか思ったけど、公園を進むと中央の時計台の前の方の藤棚はもっと濃く長く枝垂れてていい感じだったし、覗いたら幹も大きめの藤が並んでた。そして藤の香りも今日一番強かった。

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そしてその先には屋台も並んでて何かまだ食べられそうだったけど、それよりその前の一番大きな藤棚が立派で目をひいた。まずはそっちを見た。

案内板もあってこれが県指定天然記念物の「玉敷神社のフジ」。樹齢400年のノダフジだそうだけど、近くにいたおばちゃんは「近所のお婆ちゃんが私が嫁に来た頃からずっと樹齢400年のままだって言ってたからもっといってる筈」と話してた。

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柵があって棚の下には入れないけど、根は露出してなかった。その代わり棚の上の幹は威勢よく見えた。同じ藤でもいろいろだね。
そしてここは蜂の姿や音はなかった。人が多くて聴こえてないだけかな?
今日行った三箇所の藤はそれぞれ違ってそれぞれよかったけど、ここが一番よかった。けど、昼間もっと混んでる時に来てたら印象違ったかもしれないし、最後に来れてよかった。

そして、小さい門のような棚もあってかわいかった。
くぐって歩いて、中央の藤棚越しに夕日を見た。

最後に屋台で何か買って食べようかと思ったけど、よく考えたらもう夕方だから、ちゃんとした食事の方がイイよなと思いヤメた。

さて、そういえば神社ってどこだ?と思ったら、公園とは別なようなので一旦出て神社に向かってみた。

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途中の道では、ケヤキに取りついた藤までもがキレイに咲いてて野生の藤まで観賞できた。

そして神社の手前に「旧河野邸」という塀の続く邸宅跡があって門が開いてたのでちょっと覗いてみた。
河野氏は宮司の家で「文学博士 河野省三先生の経歴」という細かい内容の大きな案内板が立っていた。

中は広場になった邸宅跡の庭園で、藤棚もあり、奥には水琴窟があって、竹筒が並んでた。この竹筒で耳をあてるとよく聴こえると解説があったので試してみたら、確かにキレイによく聴こえた。なるほど。これはよその水琴窟でもおいてほしいなぁと思った。(いや、あったかも、、)

さてさて「玉敷神社」。
表の参道の塀の前にはシャガの花が沢山咲いていた。
それと御手水の水はセンサーで出る口になってて妙にカッコよかった。

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そしてお参り。
祭神は大己貴命(大国主)。創建は大宝3年(703)という古刹で延喜式内社。戦後時代には天正2年(1574)に上杉謙信に燃やされ、江戸時代の寛永4年(1627)に騎西城主によってこの地に遷座したそうだ。

境内にはかっこいい茅葺屋根の神楽殿があった。伝統の神楽は国指定の重要無形文化財だそうだ。
そして拝殿もやや小ぶりながら堂々としてて本殿も見えていた。

そして二本のイチョウは共に樹齢500年の市指定の天然記念物だそうで、本殿の脇のイチョウは堂々と立派で上の方が夕日に照らされて光ってた。
そして玉敷神社の社叢林についての案内板が三つもあった。混合林から極相林への変化を丁寧に解説してた。その林の中に夕日が照らす光のスポットが見えて誘われてるような気もしたけど、進むのはヤメといた。

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拝殿の右裏には水汲み場(御神水給水所)があった。けど、「お水取り日 毎月一日」とあって月に一日しか汲めないようだ。へええ。

最後に振り返ると、神楽殿の脇のもう一本のイチョウもよく見えた。こっちは広く丸く伸びてていい形だった。

そして境内から直接公園の奥に出れる道があるんだけど、なんか閉鎖されてるみたいだった。そのおかげか神社には公園の賑やかさはなく落ち着いていい気もするけど少々寂しくもあった。神様的にはどっちがいいんだろうね。来た道を駐車場に戻った。

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江南の藤

ファイル 3903-1.jpg熊谷市板井にある藤園。

もう夕方だけど全然日が傾いてない明るいうちに着けて良かった。
駐車場には車が二台しか停まってなかったので、あれ?まだここは咲いてないのか?と思いつつ中に入った。

ら、

有料だった。あーそれですいてるのか。
どうやら個人で管理してる藤園のようで、どうぞどうぞと園の人に声をかけられたので戸惑いつつ500円払って中に進んだ。

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大きく広がった藤棚を見ると、藤は一本の木だけで、それが案内にあった樹齢約140年の「ノダナガフジ」で、小鹿野の親類宅から移植したものだそうだ。

周りから覗いてたら「中に入って大丈夫ですよ」と声かけてもらったので遠慮なく棚の中を歩いた。
ありとあちこち根が露出してて、藤は意外と棚の広さの分根も広く張ってるんだと思えた。注意はされなかったけど踏まないように気を付けて歩いた。

そして中央の木の幹は太くきれいで、滑らかに靱やかに嫋やかにくねってて艶めかしくさえ見えた。

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棚の外に植えられた牡丹もキレイに咲いてたけど、そんなに気にならないくらい藤一色で立派な棚だった。

そして奥から長く見ると、したたる雨が可視化したような藤の花に、棚の影と傾いた陽光が斜めに縞を描いてて不思議な光景。自分以外には一組のお客さんしかいなかったので広く悠々と楽しんで見れた。

そして棚の先の方は、溢れだした藤の花が滝の水のように垂れ落ちててて穏やかに勢いあって見えた。

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この外から眺めていたら、たくさんのミツバチが飛びまわっているのが見えた。
ふと気付けば、ぶーんぶーんと沢山の蜂の羽音が聞こえてて、細かく賑やかだった。

そして花の房はどれもまだ先の半分は咲いてなくて六分咲きというトコ。それでも充分きれいに見えてたので満開だったらもっときれいなのかなとも思えた。(入場料六割にしてほしかった、、)

っていうか藤の花って穂先の方が後に咲くんだね。

ゆっくり存分に眺めて藤園を出た。
人が少なくて悠々楽しめて良かったけど、有料だからトントンに思えた。

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