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玉敷公園

ファイル 3904-1.jpg加須市騎西にある神社の公園。

藤のスポットで、前にも丁度藤の花の時季に近くを通ったことがあって知ってた。行こうかと思ったけど遠出の帰りだったのでヤメて帰ってて、ちょこっと後悔しつつその後は丁度いい時期に忘れてたりで行けてなかった。

実は今日も、羽生で藤を見た後に思い出してたんだけど、羽生から騎西じゃ埼玉を小さくまわりすぎで方向違いかなと思って他を探してた。
で、熊谷からの帰りで検索して見つけた此処は住所が加須市になってたから騎西の藤だとは気付かずに、来てみたら騎西でちょっと驚いた。そっかー騎西町って加須市だったのかぁ。

さて、駐車場から公園に入るとさっそく藤棚があったけど、藤は小さめで棚も高かった。
フーンこんな感じか。とか思ったけど、公園を進むと中央の時計台の前の方の藤棚はもっと濃く長く枝垂れてていい感じだったし、覗いたら幹も大きめの藤が並んでた。そして藤の香りも今日一番強かった。

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そしてその先には屋台も並んでて何かまだ食べられそうだったけど、それよりその前の一番大きな藤棚が立派で目をひいた。まずはそっちを見た。

案内板もあってこれが県指定天然記念物の「玉敷神社のフジ」。樹齢400年のノダフジだそうだけど、近くにいたおばちゃんは「近所のお婆ちゃんが私が嫁に来た頃からずっと樹齢400年のままだって言ってたからもっといってる筈」と話してた。

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柵があって棚の下には入れないけど、根は露出してなかった。その代わり棚の上の幹は威勢よく見えた。同じ藤でもいろいろだね。
そしてここは蜂の姿や音はなかった。人が多くて聴こえてないだけかな?
今日行った三箇所の藤はそれぞれ違ってそれぞれよかったけど、ここが一番よかった。けど、昼間もっと混んでる時に来てたら印象違ったかもしれないし、最後に来れてよかった。

そして、小さい門のような棚もあってかわいかった。
くぐって歩いて、中央の藤棚越しに夕日を見た。

最後に屋台で何か買って食べようかと思ったけど、よく考えたらもう夕方だから、ちゃんとした食事の方がイイよなと思いヤメた。

さて、そういえば神社ってどこだ?と思ったら、公園とは別なようなので一旦出て神社に向かってみた。

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途中の道では、ケヤキに取りついた藤までもがキレイに咲いてて野生の藤まで観賞できた。

そして神社の手前に「旧河野邸」という塀の続く邸宅跡があって門が開いてたのでちょっと覗いてみた。
河野氏は宮司の家で「文学博士 河野省三先生の経歴」という細かい内容の大きな案内板が立っていた。

中は広場になった邸宅跡の庭園で、藤棚もあり、奥には水琴窟があって、竹筒が並んでた。この竹筒で耳をあてるとよく聴こえると解説があったので試してみたら、確かにキレイによく聴こえた。なるほど。これはよその水琴窟でもおいてほしいなぁと思った。(いや、あったかも、、)

さてさて「玉敷神社」。
表の参道の塀の前にはシャガの花が沢山咲いていた。
それと御手水の水はセンサーで出る口になってて妙にカッコよかった。

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そしてお参り。
祭神は大己貴命(大国主)。創建は大宝3年(703)という古刹で延喜式内社。戦後時代には天正2年(1574)に上杉謙信に燃やされ、江戸時代の寛永4年(1627)に騎西城主によってこの地に遷座したそうだ。

境内にはかっこいい茅葺屋根の神楽殿があった。伝統の神楽は国指定の重要無形文化財だそうだ。
そして拝殿もやや小ぶりながら堂々としてて本殿も見えていた。

そして二本のイチョウは共に樹齢500年の市指定の天然記念物だそうで、本殿の脇のイチョウは堂々と立派で上の方が夕日に照らされて光ってた。
そして玉敷神社の社叢林についての案内板が三つもあった。混合林から極相林への変化を丁寧に解説してた。その林の中に夕日が照らす光のスポットが見えて誘われてるような気もしたけど、進むのはヤメといた。

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拝殿の右裏には水汲み場(御神水給水所)があった。けど、「お水取り日 毎月一日」とあって月に一日しか汲めないようだ。へええ。

最後に振り返ると、神楽殿の脇のもう一本のイチョウもよく見えた。こっちは広く丸く伸びてていい形だった。

そして境内から直接公園の奥に出れる道があるんだけど、なんか閉鎖されてるみたいだった。そのおかげか神社には公園の賑やかさはなく落ち着いていい気もするけど少々寂しくもあった。神様的にはどっちがいいんだろうね。来た道を駐車場に戻った。

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