伊達市松ヶ枝町の37号沿いにある道の駅。
ただの雨宿り的な休憩のつもりで来たんだけど、そういえばここは初めて立ち寄った。
まず入口にはさっきの「きのこ王国」の出店が出てた。
結構あちこちに出してるのかな。
中は農産物売り場と「ハンサム食堂」というスナックコーナー。
たこ焼(っぽいの)とかいろいろあったけど、ちょっと気になって買ってみたのは「ハンサム焼き」という変な顔の焼き菓子w
餡はアズキとクリームとアロニアクリームだそうで、面白そうなアロニアを買ってみた。
ら、、甘すぎずさっぱりでいいけど味うすーい。顔と一緒でパッとしない感じだったww
それと「きのこ王国」できのこ汁とザンキ串。
普通に美味しかった。
遅すぎる朝食にしては足りなさすぎだけど、まぁこの先どこで面白そうなもの見つけるかわからないからこんなもんでいいかな。
さて、雨も上がったみたいなので少し歩いてみた。
何やら城門みたいなのがあって、そこが「だて歴史の杜」という公園の入口だった。
ああ、大きな公園の広い駐車場が道の駅になったタイプね。
中は広ーい芝生。
脇にあったのはカルチャーセンター。
ふーん。
一回り歩いて車に戻、、、、るだけかと思いきや、反対脇の森の中には藁葺き屋根の家屋があった。
「旧三戸部家住宅」という明治5年築の北海道開拓民家屋の移設復元物で国の重文だそうだ。
中にも入れてゆっくり雰囲気を味わえた。
その先には「伊達市開拓記念館」というのがあった。
、、、っていうか記念館の裏に家屋があって、裏から来ちゃった感じかな。
でも、ここは有料なのでスルー。(あいかわらずケチです)
その先には「迎賓館」という木造屋敷があった。
こちらは明治25年築の物で、今年でちょうど築120年。
なにげに細部の飾りの彫刻まで立派な建物で昭和期には伊達氏の居所にしてた屋敷だとか。
入館無料だったので中に入ってみた。
日曜の昼だけど見物客は自分だけだっただらしく「案内しましょうか?」とボランティアガイド付きでゆっくり見て回った。
明治初頭の北海道開拓団で一番先に成功したのがこの仙台藩亘理領の伊達氏の開拓区だそうな。
決め手は、領主の殿様から姫まで揃っての本腰入った移住開拓、現地アイヌ人を差別せず友好的に知恵を借りる謙虚さ、武士それぞれが農耕ができ馬の使いに長けていた事などなど感心することばかり。
いやー実は勝手ながら今まで、北海道の中で珍しくアイヌ語源らしからぬ「伊達」という地名があまり面白くなく感じていたんだけど、ここでの話聞いて逆に快く思えた。
さてまず一階は迎賓の洋室と男女二つの広間。
先見性のあるアメリカ式窓の洋間、伊達らしい趣向を凝らした欄間や床の間、木の伸縮で百年経って完璧に組み合う廊下の隅、いつでもすぐに城に転用できるサイズの高さなどなど、、、
聞いて感心したことを並べるとキリがないので割愛御免。
女性の着物の裾に合わせた低めの段の螺旋階段を登って二階に上がる。
二階は一見普通の広間だけど、上座側に座ると影による遠近感で広がったように見える造り、殿様視線の眺めの味わえる奥の間になってた。
外の眺めは森と木しか見えないけど、昔は正面に木はなくて海までよく見えた城の眺めだそうだ。
また、裏の森は毎朝必来るキツネの巡回コースで昼間はリスも多いそうだ。
でも、しばらく眺めてたけどリスは現れなかった、、
そんな感じで一時間もゆっくり細かく話聞いて案内してもらってすごい満足。いいガイドありがとうございました。
いやぁ、図らずも朝の鮭に続いて無料で北海道の勉強させていただけて嬉しいなぁ。
気まぐれな雨に感謝してもいいかもね。