富津市富津の富津公園内にある軍事要塞跡。
公園は前に歩いたけどここは初めて来た。
公園的には池の中にある島の丘で、上に展望台があるのまでは見えていてずっと気にはなってたし、調べたら軍事史跡なので歩いてみたかったけど、前に来て公園を歩いた時は工事で立入禁止になってて橋を渡れなかった。
黒船の脅威冷めやらぬ明治15年竣工17年完成の砲台で東京湾入口を防禦。でも世界の軍事的進化は激しく大正4年にはもう廃止。その後は
射撃試験場としての施設になったそうで、太平洋戦争時の本土決戦に対しても再構築されることもなく堡塁砲台のままの姿で残って、戦後に公園の一部になったそうだ。。
けど、 そーんな説明や解説は現地には一切なかった。
まず駐車場からの正面の北側から池の一番狭い部分に架かる橋を渡ると石碑があったので、ここに「砲台跡」とあるのかなと思ってたけど、「富津岬」とあるだけで案内はおろか「砲台跡」のほの字もどこにも表示がなかった。。
中に歩くと三段の高い土塁に囲まれた立派な砲台跡。そして土塁に登る階段や坂の道も四方向しっかり整備されてて、ここまで形を保ちながら公園として整備するならちゃんと史跡として案内解説すべきだろーと思えるほどキチンとしてた。
建物は下にトイレ(入ってないけどこれは古そう)と上に展望台があるだけでいたって簡素。あんまり注目されたくないエグイ黒歴史でもあるのかな?
まず折り返す形で北西側がら塁の上に登って歩いた。北側は一段だけの塁で上も歩きやすく眺めよく下の公園と池が覗けた。
ぐるっとまわって南側の二段目に遺構があり、石積みやレンガ積みの壁も見えた。
西端の大きな階段は登らずに少し進んで、要塞跡っぽい細めの石段を登ってみた。
一段登ると赤レンガの部屋があって中は狭かった。弾薬庫にしては小さいから指揮所とかかな?赤煉瓦はフェイクでホントは内部の地下要塞部への出入り口だったんじゃないかな?とか邪推。
上に登ると丸い台や銃座か観測台っぽい半円の台があった。
シロウトにはなんだかよくわかんないけど、まぁそれはそれとしてそれよりも展望台だよね。
南正面の広い部分の池を覗きこみつつ、のんびり寛ぐカワウ(ウミウ?)やカモをみつつ、展望台に進んで登ってみた。
展望台は四階くらいの高さで途中見張り台のような突き出しやトーチカみたいに覗き込める細窓があって要塞チックでなかなか味なデザインの展望台だった。(考えすぎ?)
上からの眺めはかなりよく、まず足元のこの砲台跡を見下ろした。
西に二基?東に四基?並んだ砲台の凹みがかっこよく、でも完全に南方向の防備だけなので、九十九里から上陸した敵からすれば屁もこかない軍備だよねw っていうか高射砲陣地にはしなかったのかね?B29ガンガン通ってるよね。
カメラのズームで東京湾観音の背中も見えた。野砲の試し打ちにいい標的だなwとか失礼な事考えながら眺めた。(ARで砲撃できるアプリとかあったら面白いのに、、とか物騒なこと考えてほくそ笑んだ。あくまで夢想なので念のため)
そして西の岬の先までは距離があったけど、その分俯瞰で向かいの三浦半島も広く見え、夕日を映した東京湾も輝いていい景色だった。
カメラのズームでさっき登った岬の展望台(夕暮れ近いだけにさっきより人が多い、、)やその先の第一海堡も大きく見えた。(これもイイ標的だw)
北の東京湾側も岬の展望台の方がよく見えていたけど、もやーっとした中に薄っすらアクアラインも見えてて、富津火力発電所の受入バースの桟橋の後ろに白い船のような「海ほたる」も見えていた。(これもイイ標的だw)
いやぁ岬の展望台(明治百年記念展望塔)に登ってきたばかりだったからパッとしないかな?とか思ってたけどなかなかどうして、こちらからの眺めも良かった。人少ないしw
ゆっくり下って、周りで鳴く鳥の姿探したりしながら堡塁を東端へ歩いた。鳥はヒヨドリだった。
外側に下る段もあるけど、もうちっと砲台散策。内側に進んで二段目に下り、東側の砲台を見ながら歩いて内側からまた展望台に戻った。ここらで近くにいたのはシジュウカラだった。
そして東端んの段を下って橋を渡った。池の広い方ではカモが離着水を繰り返してて少し賑やかだった。
のんびり歩くのにはいい公園だから、あまり軍事施設跡としての案内をしたくないのかな、、でも少しは解説あって興味持って歩けたら楽しめる人も多いと思うけどな。
ちなみに、ここに来る前に行った岬の展望台はいつもより混んでて、てっぺんでは蜜状態だったw
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