美浦村大山の霞ケ浦湖岸にあった旧軍の航空隊基地跡。
何年か前に旧海軍の水上機基地を調べてて知った場所で、ちょっと郊外だからか廃墟となった遺構の建物がほったらかしで残ってて、浦岸のスロープにも出られる場所という事で、ずっと来ようと思いつつ別の場所と勘違いしてたり忘れてたりで来れてなかった。
で、ここも昨日の日誌を纏めててGoogle地図見て思い出して、「次回」とか言ってるとまた忘れそうだからすぐに来てみた次第。
とはいえ、地図をしっかり把握してたわけではなく、少々不安な細道を進んだ先でそれらしい石碑を見つけてホッとした。
けど、あったのはこのH11年に立てられた石碑だけで、他には案内板などなく、後ろの建物が何なのかもわからなかった。
まぁ見るからに古そうなその時代のものっぽい感じだけど、荒れてて廃棄車両や廃棄タイヤが入口を塞いでいた。(燃料庫だったそうだ)
裏に倉庫を付け足して利用されてたような形なので、権利関係で撤去も整備もできない廃墟というところだろうか。まぁ逆にそういうウヤムヤのおかげで残るならそれもアリなのかも。
さて、その向かいには柵の中に廃倉庫があり、それを利用した「美浦村週末カフェ」になってて扉が開いてたので進んでみた。(現地には何も書かれてなかったけどこの倉庫は基地の車両整備庫だったそうだ)
倉庫内と前にテーブル席が置かれて、車両の移動販売店が外に3店あって、おいしそうだったけど、もう店じまいの時間らしく片付けを初めていた。。(わー珍満じゃなくてこっちで食事すればよかったー)
通過してその先にある廃墟を眺めた。
これが旧司令部本庁で、戦後は病院として平成初期まで使われてたそうだ。もちろん閉鎖されてるので遠目に眺めるだけでОK。
そして折り返してみたら倉庫内に1店あるのに気づき、そこはまだ片付けとかしてなさそうなのでメニューとか見てみた。(貼紙にあった「店主と行く怪魚釣りボートツアー1時間3000円」というのが気になった)
で、「美浦村米サイダー」というのが気軽で面白そうだったので買ってみた。
倉庫内で座って飲んだ。これ、屋根とか穴だらけだから雨の日はダメそうだねw
米サイダーはうまかった。甘酒のやさしい甘みでコメ味爽やか。柚子の香りもうるさくなくてほど良くコメを引き立ててた。
きれいな多目的トイレに寄って車に戻った。ここはまた来ようと思った。
で、少し移動。
さっきの旧司令部庁舎後の前にまわって(乃木坂の子のドラマロケのボイラー倉庫跡を横目に)北側の浦岸に進んだ。
こっちには水上機用の大型スロープ(水上機を水面に下ろすための傾斜面、スリップ)か残されてて、車で進入。
手前の方はジェットスキーやBBQなどで人が集まってたけど、奥の方はガラガラだったので水際まで進んで霞ケ浦を眺めた。
なんか、かつては教習や偵察の水上機が飛び立ってた場所だけど、今ではジェットスキーのコースになってて(大会も行われる場所らしい)平和でいいなぁ。
小鳥もチョコチョコ近くを歩き回ってて平和でいいなぁ。(「タヒバリ」という渡り鳥だそうだ)
ちょっと角の先まで歩いてみた。
その浦に突き出た部分の先に丸くある窪みがカタパルトを立ててた所だそうだ。艦上射出の訓練用かな。ハリボテでいいから再現してほしいなぁ。
その先を覗くと東側の岸にもさらに長いスロープがあった。ああそうだっけ。
なので一旦車に戻って車で移動。
こっち側はさっきの江戸崎(榎浦)に続く小野川の入り江の「古渡入」という部分。西日が眩しくいい感じ、水面に映る陽光を浴びながら水際をゆっくり進んでみたりした。
車をとめて浦と車と西日の写真を撮りまくったりして、もう基地跡というのも半分忘れて水辺の雰囲気を味わった。
牽引車がボートをおろすのを眺めたり、ひょこひょこ潜りまくる水面の水鳥(ミミカイツブリとオオバンかな)を眺めたりのんびりして出発した。