笠間市旭町旧海軍航空隊基地の記念館。
いわゆる特攻隊として出撃した飛行兵の訓練基地の当時の司令部庁舎の建物が残った貴重な軍事史跡。
映画「永遠のゼロ」でロケ地に使われてから一般公開されて脚光を浴びたスポット。
その時は期間限定で公開という事で、映画の翌年に車仲間と一度来てたけど、その後展示も変わってずっと公開されることになったらしいし今日一緒の友達は来たことないそうなので再訪。
意外と道もおぼえててスンナリ来れたし、看板もあって駐車場に車もちらほら停まってた。
さて、駐車場から少し歩くとその基地の建物の中央の入口は閉まってた。。。あれ?
でもその先に並ぶように出来てた新しい建物があって、進んでみるとそっちが記念館という事だった。あー資料展示はこっちになったのね。
JAF割引で入館料払って入ってみた。
まずその入り口脇には零戦の操縦席を模した机でVRの閲覧コーナーがあって、面白そうだったので二人並んでVRを視聴した。
VRでの3Dの零戦飛行体験やここの説明などを楽しく見れた。いいねいいね。(そういえばVRって茨城の施設でしか試したことないかもw)
そしてまず順番に一階から閲覧。
いきなり零戦二一型の機体後部の残骸とか展示されてた。おおー
そして幾つもの模型も並べられてて、特に注目したのは1/144航空母艦赤城の中央輪切り模型。三段の格納庫だけでなく煙突への排気口とそしてその各所で作業する人まで細かく作られてて見入ってしまった。
一階は他にも企画展示の台湾の「飛虎将軍」のコーナーがあって台湾での旧軍遺跡紹介もあった。飛虎将軍は市街を避けて墜落した飛行兵の霊を見て鎮魂と共に神として崇められて祀られたものだそうだ。そういう所巡りで台湾旅行とか行ってみたくなった。
ニューギニアのバラレ島で揚がった彗星の増槽の一部とか一式陸攻のプロペラとかを見つつ二階に上がった。
上がる階段には海軍機の写真とデフォルメされたイラスト付きの解説が並んでてこっていた。
そして二階は特攻隊や基地の資料が並んでて、僕はぱーっと見て進んだけど、友達はじっくり見て読んでまわってたのでちょっともてあましちゃった。ビデオ放映コーナーで休憩がてら映像を見つつ眠気にまどろんでうつらうつらしてたw
で、最後に売店。艦これグッズとか沢山あって、やっぱりそこら辺の客が多いのねwと思ったけど、友達曰く「もう見かけなくなったような初期のグッズが多い」そうだ。
さて、思いのほかいろいろじっくり見れて楽しめたので満足だけど、やっぱ司令部庁舎の建物に入ったことない友達は物足りないかもね、、と思って外に出た。ら、裏から入って見られそうだった。
さっきの受付に戻って見学者カードを受け取って、建物の横のドアから入った。
中はガラーンとして静かでかえって雰囲気あって良かったけど、展示物が何もないわけでもなく、小笠原諸島付近から引き揚げられた天山や二式大艇などの発動機の残骸などが並べられてたりもした。
けど一番メインなのは映画やドラマなどのロケ風景で、その後も色々な作品のロケで使われたようで、そういえば「アルキメデスの大戦」は暮れに見たので、あーそーだったんだと驚いた。
そして今やってるTVドラマ「テセウスの船」でも警察署として使われているという部屋は立入禁止だった。たしか前に来た時は売店コーナーになってた部屋だと思う。まだこれから撮影があるのかな。(見てなかったけど途中から見てみようかな、、)
そして二階。
こっちは前とあまり変わらず、「永遠のゼロ」で病室に使われた部屋はそのままで、多分前も一緒だったんだろうけど印象だった。指令室とかもロケで使われたアピールの方が強く、すっかりそういうスポット。
人もちらほらだったので落ち着いてゆっくり見てまわれた。「開けるな」とか「さわるな」とか書かれてない扉は極力開けて覗いてみると、ちゃんと書庫の扉の中には本棚があったりした。昔から残った机とか、昔の規格の窓を引き開ける取っ手とか、空いてるおかげもあって前よりもゆっくりいろいろみれた。
カードを返して外に出て、最後に広場前にある号令台をしげしげ眺めた。
台の下は人が入れるようになってるんだけど、何をする部屋だったんだろうかね。
そして駐車場に戻る途中でも他に何かないかと構内地図を見たりして、閉鎖された古い門の方の脇にある基地当時から残るコンクリ塀まで眺めて車に戻った。
そんな感じで自分は二度目ながらじっくり楽しめたし、友達も楽しめたようで何より。来てみてよかった。
ちなみに前回の点景→