小浜市城内の162号沿いの中洲にある城跡。
幕末の物語などで何度か目にしてた小浜藩の藩庁の城。国道のすぐ横みたいなので案内にそって横道に曲がってみた。
ら、
なんか細い道の宅地の町角の神社が城跡のようで、神社の小さな駐車場しかなくて戸惑った。
で、神社に停めて神社をお参り。
神社の由緒と小浜城の案内は幾つも立ってた。(どの案内も同じ内容だった)
小浜城は関ヶ原以後に築かれた城で明治の廃藩後は陸軍が入って破壊し、河川拡張工事で北の丸と二ノ丸を削って堀を埋めて宅地になったそうで、この境内がそのまま本丸のようで、当時の図を見ると三ノ丸が国道あたりでその間は堀、3分の2くらいの細さになったようだ。取り潰す気満々ながら逆によく本丸だけはそのまま神社として残ったもんだと逆に驚く。
あれ?小浜藩って幕府側だったんだっけ?(鳥羽伏見は幕軍で戦ってその後恭順して北越に進軍したらしい)そのまま残れば珍しい形の中洲(三角州)の水城で素敵な観光地になっただろうになぁ。
神社はその後の明治初期に建てたもので、初代小浜藩主の酒井忠勝を祀った神社。あれ?陸軍大阪鎮台分営はどこいった?(壊すだけ壊して、狭いと言って彦根に移ったらしい)
賽銭箱には「よろしかったらどうぞ」と青い柚子がおかれててサービスいいなと思ったけど小浜城のパンフは100円とあってチグハグで面白かった。
お参りした後、そのまま傘さして水たまりだらけの境内を奥に見えた石垣に歩いた。
その石垣の階段の見えた南西隅が思った通りの天守台。
登れるようになってたので登った。ここだけはちゃんと城跡スポット。
そして少し低めながらちょっとした展望台で、小浜の町やその背の山、小浜湾に先の半島の山が見えた。
明治維新までここに三層の天守があったそうで、大阪鎮台の改修中に出火して取り壊したそうだ。(いや、絶対わざと火をつけたに違いない)
眺めよりも左右に続く石垣が思ったよりもしっかり組まれて修繕されてていい城跡風景だった。
10万石以上もあり若狭の中心でもあった城が、こんな隠れるようにひっそりと本丸の石垣だけ残しているというのも随分寂しい感じもするけど、個人的には雨降りでやや先を急いでいたようなこんな時にサラッと寄れて軽く見るトコだけ見れた城跡で都合よかった。