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三里塚記念公園

ファイル 3023-1.jpg成田市三里塚御料の県道沿いにある公園。

前の県道から何気なく見てて立派な入口と「公園内の施設のご案内」の案内板と駐車場が見えて思わず寄ってみた公園。

成田空港の周りで三里塚といえば空港建設反対派の抗争が思い浮かび、その資料館でもあるのかな?とか思って寄ってみたんだけど、駐車場から表の入口に歩いて案内板を見てみたら違ってた。
ここは空港が建設されるまで宮内庁の「下総御料牧場」があったそうで、その宿舎の「貴賓館」や「牧場記念館」、そして残されてた「防空壕」が公開されている公園だった。へぇー全然知らなかった。

ってわけで立派な木の並木道を真っすぐ歩いた。
すっかり晴れて天気いいから静かな緑の並木道を歩くだけでも気持ちいい。

まず先に右横にあったのが「貴賓館」。でも門が閉まってて「見学希望の方は記念館職員に声をかけてください」とあったので、並木の先の記念館に歩いた。

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記念館の手前の新山荘輔場長の像を見てから記念館に入ってみた。(岩手の小岩井牧場の建設も手掛けた忙しい人だったそうだ)
この「成田市三里塚御料牧場記念館」は昭和56年に牧場当時の事務所を再現して建てられた復元ものだけど、外見はそれらしい雰囲気ある建物で悪くない。

中に入ると昭和な資料館っぽい雰囲気だったけど広い一室の余裕ある展示で、記名して入館。
まず最初に菊の御紋の入った馬車がキレイに静態保存されていて近くから中も覗けた。館内は一部の写真パネルを覗いて撮影OKだそうだ。

そして館の人の案内で「まずはビデオをご覧ください」とブラウン管テレビの昭和昭和した案内VTRを閲覧。往時の牧場風景と遊びに来られた皇族の方々、そして屋根を外してオープンにしたさっきの馬車も映ってた。オープンに出来るんだ!
VTRを見てる間に他に2名の入館者が来たのでガイド開始。館の人が丁寧に解説して案内してくれた。

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牧場はかなり広く成田空港の半分以上あったのが空港建設で栃木県高根沢に移転(ホンダの研究所の近くだ)。それまでは静かで広々して景色のいい所だったそうで、桜の並木も名物で、皇族の方々の遊覧や諸外国からの賓客をお迎えしたりしてBBQやジンギスカンなどを楽しまれたそうだ。
ちなみに国内で最初に牧羊したのはこの御料牧場で国内のジンギスカンの発祥地でもあるそうだ。知らなかった。
そして競走馬を育てたことも有名で国内サラブレッドの大元でもあるそうで競馬好きの人の聖地的なところらしい。明治や大正の黎明の開墾用の馬具なども並んでいて興味深かった。

他にも昭和天皇が乗ったお召し機の客室寝室が再現されてたり、成田から八日市場に通ってた軽便鉄道のパネルも興味深く面白かった。

記念館の次に貴賓館。案内は別の人が引き継いで開門。
この大きな茅葺屋根の立派な建物は、明治初期に牧場の構築に招聘したアメリカ人の官舎として富里に建てられたものを事務所として移築し、後の大正に新事務所(記念館の元)を建てた時に改築して、皇族や賓客の宿舎として利用されてた物だそうだ。つまり明治8年築、大正8年改装の和洋折衷館屋敷ということだね。

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現在茅葺屋根が補修中なのは一昨年の台風被害の爪痕だそうだ。入口からの砂利が円の模様を描かれてたのでどこを歩いていいか迷ったけど、別に模様を踏んでも問題ないようだった。。
建物の中には入れず庭からガラス越しに覗くだけだったけど立派なお屋敷で、パッと見完全に和式にしか見えなかったけど、裏にまわるとしっかり洋式で面白かった。

そしてその屋敷の裏の奥にあるのが防空壕。一般家庭や市井で掘られたものようなものとは違ってパッと見塚のような古墳のような大きな壕だった。
これは昭和16年の日米開戦前に造られた当時の皇太子(現上皇:平成の天皇:明仁様)専用の防空壕だそうで、皇太子はことのほかこの地をお気に召されていたそうだ。
残念乍ら中は写真禁止なのであしからず。
中はエの字型で両側に爆風の吹き抜ける窓があり中間がシェルター的な居室になっていた。冷房が効いてたから涼しかったけど、なかったらどんな感じだろうか、、

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対向側の出口から外に出た。中に入れるとは思わなかったので貴重な体験に思えた。
皇室の方々はこのように一人一人に専用の防空壕があったそうだけど、現存し一般公開されているのはここだけだそうだ。
っていうか戦前はどういう構想だったんだろうか。帝都の空襲までは想定した上での疎開先ということになるのかな。大戦末期に本土決戦は九十九里からの米軍上陸が濃厚になり当然ながら皇太子は一度も訪れることなく終戦を迎えたそうだ。
逆にまるで使われずに忘れられてたから埋められることもなくそのまま残って、平成になって「ある筈だぞ?」と調べてやっと見つかったのでこうして一般公開されているという稀有なスポット。千葉にこんなのがあったんだねぇ。

最後はちょっと案内の人に質問したりして話してから柵門を出た。
案内でたまに出てきた栃の木というのはどの木か聞いたら、並木の大きな木が栃の木で「マロニエ」ともいうそうだ。これらは牧場ができた時から植えられてたものだから何気に全部樹齢100年以上だそうで、並木道だけ見ても立派な公園だった。

いやぁーたまたま気になって寄ってみただけだけど、思いもよらず色々見れて楽しめた。まだまだ千葉も知らないトコだらけだなぁ。

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空の駅 さくら館

ファイル 3022-1.jpg成田市駒井野の「さくらの山公園」にある土産品販売店。

この公園は成田空港に離発着する旅客機が眺められるビュースポットで、前に飛行機好きの妹を連れて来たことあった。
その時にこの売店も覗いて飲食コーナーの「ひょうたん蕎麦」というのが気になってた。
ので、軽めに成田くらいで折り返すような時には食べに来てみようと思ってた。(今回は空港を通過するまで忘れてたけどね)

で、今日は飲食コーナーに直行。蕎麦は冷たいのもあり、天ぷらが「名物」とあったので天ぷらそばの冷たいのにした。

ファイル 3022-2.jpg待つ間に店内を見まわす。成田のゆるキャラ「うなりくん」の大きめのぬいぐるみコーナーとか、ジャンボジェット機の模型(25/1のボーイング747-400)とかを遠目で眺めた。

そして壁にある「ひょうたん蕎麦」の解説も読んでみた。
ひょうたん蕎麦とは、ひょうたんの底にあけた穴からテコの原理で押し出す中国の古くからの製麺方式だそうだ。。 
ん?中華方式で作った蕎麦?なんで蕎麦で?中国でも蕎麦は麺にして食べるの?ってことはこれがホントの中華そば??(ひょうたんの繊維が入ってるとかそういうのかと想像してた、、)
と、わけからなくなりつつ、できた料理をセルフでとってきた。

天ぷらそば 冷やし。うん、見た目普通に蕎麦。つゆも和の蕎麦。
っていうか大きいかき揚げ天!なるほど「名物」なわけね。

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食べると普通においしい蕎麦。少々硬めでしっかりした感じ
だけど啜りやすいイイ麵。
半分くらい蕎麦を食べたところで天ぷらをドンと入れて香ばしい感じで後半戦。天ぷらもサクサクとジットリと変化もって楽しめたし、しっかりムキエビも入ってておいしい天ぷらだった。
蕎麦は意外とちゃんと量があって天ぷらも食べ応えあって程よい昼食になった。

でもまぁ正直なとこ言えば、左程特異な個性ある蕎麦ってわけでもなく、なんでわざわざ中国式?という疑問をおぼえた「ひょうたん蕎麦」だった。
けど、蕎麦を麵にするのは日本だけじゃないという事も知れてよかったかな。(あれ?でもつゆはどうなんだ?やっぱ日本の蕎麦が一番うまいんじゃないか?)

さて、
今日は別に飛行機を見ようとは思ってなかったけど、まぁせっかくだからチョコと見ていくかと「さくらの山」の展望所へ歩いた。
ら、
平時と変わらないくらいの人が集まってた。きっと飛行機の本数って減ってるだろうにねぇ。でもみんな好きなんだねぇ。

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ここは着陸の方が機体を大きく近くで見れて迫力ある場所だけど、この時は着陸より離陸の方が多く1対4だった。四機の離陸と一機の着陸だけ眺めて車に戻った。
 
 
ちなみに飛行機を見に来た時の点景

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