上三川町上三川にある城跡の公園。
よく通る上三川の市街にあるんだけど、寄ったのは随分前に(09.04.19)に一度だけ。
実は先日、埼玉県で行った全然別の城跡公園をここと記憶違いしてて、「あれ?じゃあ上三川城趾ってどんなだっけ?」と思ってちょっと寄ってみた。
町中に埋もれるようにあるけど、入口のトコが駐車場にはなっていて、停めて歩くとトイレの前に城の説明版がある。
上三川城は鎌倉時代から戦国時代までの348年間続いた城で、現在は公園として本丸部分を残すのみだけど、往時は東西に500m、南北に1000mの範囲に土手を巡らせた曲輪が幾つも並んだ広大な城だったそうだ。
そしてその本丸の入口の堀の橋へ進むと思い出した。ああ、この城ね!春祭りかなんか催されてたときに来た城跡だ。
なんか、石垣で始まる高い土塁に四角く囲まれた芝生の広場の本丸がすごくカチカチッと整備し過ぎちゃった公園って感じで、昔の城跡って感じがしなかった。
これは、どこまでが遺構でどのくらい造成なのか、こんな高い土塁で囲ってたのか(石垣は無いだろうけど)、平らな広場にするために掘ったのか、やっぱり分からないね。
そしてそんな広場には祠の神社と屋根付きの枡形の井戸が見えた。
井戸には「上三川七水 銀明水」とあった。けど、これは形だけの井戸で、覗くと埋まってた。
少し歩くいて西側の出入り門「緑水門」から土塁の上に登ろうかなと思ってたら、水の流れる音が聞こえたので門の外に出てみると、細い水堀の水路の中の枡形の吐水口からドバドバと勢い良く水が湧きだしてるのが見えた。
で、ここの脇の斜面にも(割れてるけど)「上三川七水 銀明水」とあった。。んー、、これはどう見ても自然な湧き水じゃなくて水道ポンプの公園設備だよね。まぁ勢いあって面白いから少し眺めてた。
そしてここからは土塁の上の道に登って歩いた。ずっと高くて歩きやすい楽しい道。
上からは周りを囲む細い水路の水堀が見下ろせて、水面には鴨が、水中には鯉が泳ぐのが見えた。
天気は悪いけど静かでのんびり歩くにはいい公園だね。
半周して東側の出入り口「櫻花門」でも下の橋におりてみたら、水面の鴨は慌てて逃げていき、逆に水中の鯉は寄って集まってきた。
あーまた何も持ってないや。来年は鯉のエサ持って散歩するようにしよう。。
そしてまた土塁の上の道に登って歩き、南側の正面口で下りて車に戻った。
あ、そういえば入口の城の説明に「本丸の堀には落城にまつわる『片目のドジョウ』の伝説が伝えられています」とあったので、どこか堀のまわりにその解説板でも立ってるかと思ったけど、そんな物はなかった。ちょっと残念。
正直、城跡としては微妙だけど公園としては歩きやすくていい感じ。花の季節なら尚良いかと思えた。