津別町相生の240号沿いにある道の駅。
阿寒湖では食事するの忘れて出発しちゃったから、何か食べれるトコあったら寄ろう!と思ってたトコに道の駅があった。っていうか道の駅くらいしかなかった。
来てみてまず目についたのが「クマヤキ」の黄色い幟。
道の駅の建物にも大きくクマのマークと「クマヤキ」とあり、自販機も黄色いクマヤキカラーだった。
そして外のクマヤキ売り場には行列ができていて、車から降りたらまず並ぶというような感じだった。
そんな人気な「クマヤキ」ってどんなもんかと脇からちょっと覗いてみた。クマ肉を使ったお好み焼きとかだったらいいなーとか思ったけど、そんなわけなく、クマの形で餡の入った焼き菓子だった。
んーそれじゃ食事にはならないし並ぶのヤだからパス。道の駅の店の方へ行った。
もう3時半だから食堂は閉まってそうだなーと思ってはいたけど、やってた!らっきー。
店はそば屋で店頭の写真メニューでは「きつねそば」がおススメとあった。1000円のきつねそばってどんなんだ、、と興味は持てたけど、温かい汁より冷たいざるを食べたい気温だったのでヤメて、地名の入った「相生セット」にしてみた。
そういえば北海道って蕎麦もおいしいんだよね。関東でも「北海道産の粉を使ってます」って蕎麦屋よく見かけるし。それに実は蕎麦の生産は北海道が堂々の一位で圧倒的シェアだったりするんだよね。
とはいえ、さすがに北海道まで来て蕎麦を食べようという気にはなかなかならず、振り返ると音威子府で食べたのと、江差でニシン蕎麦をたべたくらいかなー。
と、モヤモヤ考えつつ、窓から外の静態保存された列車を眺めたりして料理を待った。
で、「相生セット」登場。豆腐とがんもと厚揚げとのセット。
まずは蕎麦!真っすぐ堅めな蕎麦は風味ばっちり十割の田舎蕎麦。
これはうまい。
関東なら探していくような店の本格メニューみたいな蕎麦が道の駅のセットメニューで食べれてしまうなんてさすが北海道。
そしてその蕎麦の合間に食べる豆腐類がまたおいしかった。そうだよねー大豆も北海道だよねー(自分が毎朝食べてる納豆は米国産大豆だけど)お豆の味しっかりして香ばしくておいしかった。この厚揚げがドカンと乗ったキツネソバは確かに興味深いわ。寒い時期に来ることがあったら是非食べよう。(そんな機会があるとは思えないけど、、)
そういえば今回の北海道はジャガイモから始まってたので、蕎麦や大豆の「意外と今まであまり食べてなかった北海道らしい食材」を味わえて、より肩の力の抜けた自然なドライブが出来てるようで満足。(かとおもえばツルやマリモとかのキャッチーな北海道も楽しんでるし)いい食事できた。
外に出ると雨が降り出してた。
急ぎ足で車に戻り、傘をとってもうちょっとフラフラ。食事中に窓から見てた列車のコーナーに歩いてみた。
「相生鉄道公園」と昔の雑誌風に書かれた案内板を見つつ、白樺の並木の先の列車に進むとその先に駅舎があるのが見えたので先にそっちまで歩いてみた。
駅は旧北見相生駅、大正14年(1925)開業の国鉄相生線の終着駅。昔は森林開発で賑わったそうだけど国鉄分割民営の終焉を見ずに昭和60年(1985)相生線廃線で廃駅になったそうだ。
その駅舎はなんとその廃業当時の姿で保存されていた。レトロ感ある駅舎というわけでもない面白味の薄い昭和の末期の駅の雰囲気は、妙に整っているけど過疎感が否めない不思議な空間だった。
鉄道公園で歴史を記すなら大正時代のレトロな駅舎に建て替えれば人気も出そうだし嘘はないと思うけど、敢えてそれをしない所が素敵だと思えた。
そして駅のホーム先にはきれいに塗装された除雪車と貨物車が並んでいた。
この除雪車(キ703)は後ろから見たら厳めしくゴツゴツしてたけど、前から見ると本体は意外と細くてなんかへっぽこなロボットって印象でかわいらしく思えた。
駅舎前を間隔あけて青い客車(スハフ42)が置かれてた。
これはライダーハウスとして使われてるらしいけど現在は休止中だそうだ。
その後ろには相生線の主役、ディーゼル気動車(キハ22)がこれまたきれいな塗装で佇んでいた。キハ20の寒冷地仕様ね。赤一色のより赤肌二色の方が古いんだっけね。(昔ちょこっと齧ってた)
この駅にも鉄道員(ぽっぽや)の映画みたいにドラマがあったのかねぇーなんて思いつつ外観を見て回った。
さてこれで出発、、と思ったけど、やっぱりクマヤキは気になった。
ので、
せっかくだからおやつにしようかと並んでみた。
っていうか、雨は弱く小雨ポツポツになってたけど、みんな傘も持たずに並んでるのが不思議だった。北海道の人は雨に濡れて平気なのかな?
なんかクマヤキは何種類かあるようで並んでる間どれを買おうか迷ってたけど、結局決まらずに自分の順番になっちゃって、えーいならばと全種類(売切れの以外の四つ)購入した。
そして道の駅で飲み物も買って車に戻った。飲み物もクマヤキのラベルのガラナジュース。クマヤキだらけだったw(店内にはクマヤキデザインの土産コーナーやカーリング女子に囲まれたクマヤキの顔ハメもあったw)
クマヤキは、普通のクマヤキがつぶあん入り。これだけ先に食べてから出発。
あー生地からうまいわ(豆腐屋の豆乳を混ぜた生地だそうだ)。なるほどこれは人気もわかる。
そしてガラナが意外とこのクマヤキに合っていた。ガラナは北海道民いがいは馴染みのない飲み物で、うちらからするとコーラ擬き。ややフルーティーで薬っぽくてドクターペッパーっぽいかな。プルーンのような嫌な感じはなく飲みやすいけど独特で慣れてないと飽きそう。
そして走りながらゆっくり続きを食べた。
まず「ヒグマ」豆乳カスタードクリーム。これがうまかった。クリームがいい感じ。ゆっくり食べようと思ってたけどこれで加速付いてしまい続けてパクパク。。
次は「季節限定」のカボチャクリーム。これもイイ。かぼちゃの甘みが優しくてしつこくなくてスマート。今まで食べたカボチャ味系の菓子で一番いいかも。
生クリームとつぶあんという一番うまそうな「ナマクマ」が売り切れだったので、次がラストの「シロクマ」で、これは白いもっちり生地につぶあんとタピオカが入った変わり種。しかも冷たい。ひんやりしててもっちもちでおもしろくおいしかった。
どれもこれもおいしく、最初はせっかくだからってオマケの気分で買ったけど、思った以上に気に入って大あたり。並んでまで買ってきといてよかった。
っていうかむしろそれぞれを2個づつ買えばよかったーとか思った。(Tシャツも買って来ればよかったーw)
けど、これでもうお腹いっぱいになっちゃった。まるで予想外の充実した凄い道の駅だった。満足満足。
(腹持ちよく、まさかこれがこの日最後の食事になるとは思わなかった、、)