釧路市北斗の道道沿いにある展望台。
実は此処、13年前(07/8/21)にも来ていて、有料と知ってケチって入るのをやめたりしてた。
その頃は湿原ってもっと水辺に草が生えてる感じかと勝手に想像してたけど(尾瀬の写真みたいな)、実際はパッと見一面の草野原でピンと来なくて興味薄く、別にお金払ってまで展望したいとも思わなかった。
けど、その後に何箇所か湿原を歩いたりすることあって分かってきたし、(歳と共に)だんだんと自然に対する興味も増えたと思うので、今ならケチらずに展望しても楽しめるかなーと思った。
ってわけで13年ぶりの来訪。なんかロボの頭みたいな変な形の展望台だと思った。
(湿原に生えるスゲの瘤「ヤチボウズ」をモチーフにしているとか)
料金払って中に入るとガイドさんみたいな人がいたので、頼んだらガイダンスしてくれるのかなー、、とか思って近づいたら違ってて、ここから延びてる遊歩道の案内役だった。
一周2.5㎞でゆっくり歩いて1時間という遊歩道「どうですか」とすすめられたけど、ジオラマ模型の地図を見ると高台の上をまわるような遊歩道で、湿原の中を歩くのでは無くて森を進んで時折の展望所で見下ろすような形なのであまり惹かれずパス。高低差ありそうだし。
それよか展望展望。エレベーターに乗ってツルっと屋上に上がった。
屋上の外に出ると円形の展望台で300度位の展望。ひろーーく眺められた。けど、、
ちょっと湿原まで遠いいよねぇ。
手前に森の丘が連なってて、それが例の遊歩道コースなんだろうけど、その先に湿原。遊歩道のコースを見下ろす展望台って感じだった。
同じように「湿原まで遠いいなー」と言ってる人がいて共感。
「これじゃ鶴も何も探せないですよね」と言われ「来る途中の道の方が湿原が近くて鶴が見れたんですけどね」というと「え!鶴をみたんですか?すごいですね」と驚かれた。
どうやら同じ道で来てた筈なのに、、他の人はドライブ中の景色とか見てないもんなのかなぁ。「丹頂鶴って冬じゃなくてもいるんですかね」という話になって、写真も撮れてないと思ってたから少し自信なくなった。「いやまさかアオサギとは見間違えないと思うけど、、」
あとはやたら飛び回るトンボを眺めてたけど、どこにも止まらずに飛びっぱなしだから種類が分からなかった。。
そして階段で下に降りた。
ひとつ下の三階は大きなガラスの展望室になってた。天気悪い日はここで展望できるってわけだ。(天気悪い日にここで展望してもなぁ、、)
この展望台を設計した建築家の毛綱毅曠の展示もあった。
釧路のフィッシャーマンズワーフもこの人だったんだ。そういえば面白い形してたっけ。
二階は釧路湿原の資料展示館になっていた。
まず丹頂のコーナー。鳥や食べ物などの模型や解説があって、生態の説明で夏の終わりの今くらいは子育ての時季とあり、さっき見た鳥が鶴だという事に確信持てた。
他にも「ミズゴケ湿原の植物」とかもあって花や草の模型があった。スゲの瘤「ヤチボウズ」というのがカワイらしく、こんなのがボコボコ生えてる景色とか面白そうだと思った。
鳥と植物は模型だったけど魚は水槽で飼われた本物だった。おお。
泳いでいたのは大きなイトウと小さなヤマベ(ヤマメ)。ヤマメは元気だったけどイトウはヌボーっとして鈍重な感じだった。「釧路湿原の食物連鎖の頂点」と説明されていた。いまでは国内では北海道にしかおらず数も減ってるレアな魚ではあるけど、その割に淡水魚系の水族館ではいろんなとこでよく見かけてるので、絶滅危惧と言われてもピンと来ないんだよなぁ。
魚だけゆっくり見て一階に下る。一階へは二階の中央が穴のような階段になっていて、よく見るとその暗い所にも動植物の模型が並んでいた。
一階で遊歩道案内の人にまた話しかけてちょこっと鶴について聞いてみた。やぱりこの時季に見かけてもおかしくはないけど、見れる場所とか必ず見れるとかそういう事はなく運が良ければ見れるというくらいだそうで、「来る途中に見たんだけど鶴かどうか自信なくて」と話すと「写真がないと何とも言えないけど丹頂の可能性は大ですね」と、あたり前に見れるものではないようなので嬉しかった。「もし実物をちゃんと見たいなら」と空港近くの丹頂鶴自然公園を薦めてくれた。
まぁ正直、湿原の展望台としては有料の割にイマイチ過ぎると感じた。けど「丹頂を見かけて来た」と言って「すごいですね」とか言われたのか嬉しく気分いい寄道だった。
さて、湿原西側の展望台やネイチャーセンターとかにも行ってもう少し釧路湿原を深く廻りたいとも思っていたけど、それよりダメ元でもさっきの場所に戻って確かめたいという気持ちが強く、その流れで「丹頂鶴自然公園」っていうのに行ってみよう!と思って出発した。
ら、まだいた!
結構のんびりウロウロしてるもんだ。。さっきは二羽一緒だったけど今は離れてて草の合間に隠れがちだったけど、片方はなんとか写真に撮れそうだったので車を路肩ギリに寄せて停車して写真撮った。
うんうんこれは間違いなく丹頂鶴だね。
やったー国の天然記念物!ヒブナは見れなかったけど丹頂はバッチリ。一時は絶滅しかけたくらい稀少だった鳥なんだよね。
啄ばみながら歩いてるのは鳥だなぁ~って姿だけど、やっぱりキレイな白で目立つし妙に曲線美を醸すスタイル。流麗だよね。 罠にかかちゃってたら助けてあげたいよね。 そんで恩返しに来てほしいよね。 反物なんか織らないでいいから一生愛でたいよ。 なーんて思って眺めた。