豊田市池田町南にある博物館。
無料だそうなので寄ってみた。
駐車場には勿論トヨタ車しか停まってなかったけど気にせずに停めて入館した。
トヨタの車を所有したことは無いけど、スーパーカーブームの子供の頃は2000GTやヨタハチをカッコイイと思ってて、大人になったら(日本車だったら)トヨタを買おう!と思っていたし、車に乗り出した頃もラリーのトヨタを応援してたので(実はF1には興味なかった)たまたま見かけたCR-Xにときめかなければ、トヨタの車に乗ってたかもしれない、、、ということでお邪魔してもいいですよね。
中に入ると豊田佐吉の胸像に生家の模型と喜一郎のパネルが並び、トヨタの大元の織機が並んでいた。
おお!
そうだそうだ、トヨタは機織からだよね。で、息子の喜一郎が発展させて車会社にしたんだよね。
そういえば子供の頃(小3くらい)偉人伝記の本が好きで、二冊目に読んだのが「豊田佐吉」だったっけ!
ちなみに最初に読んだのは湯川秀樹。わりと近代の人の話が好きだった。
当時、入院してた母親の病院へ電車に乗って会いに行くときにいつも読んでたんだけど、ある日さほど混んでない車輛に一人で乗って座って読んでたら背広着た大人に「子供のくせに偉そうに」と怒られたことがあった。
偉そうにしてた覚えはないけど、ショックでそれ以来読まなくなった。
いまだに子供が電車の座席で座って本読んでるのがどう「偉そう」なのか理解できないけど、昭和っていうのはそういう理不尽に他人の子供を怒る大人がはびこってた時代だったんだよね。自分より弱い存在の者を怒ってビビらせて鬱憤を晴らしたかったのかな。
でも、それで本を読むのが嫌いになったという事はなく、当時ブームで親がよく読んでた横溝正史を読んだりしてた。こっちだったら「子供のくせに偉そうに」と怒られても仕方ないと思えるけどね。背表紙が恐いから外には持ち出さないで家で読んでた。内容は半分以上理解できてなかったと思うw
話がそれすぎた、、けど、そんな半分忘れてたことを豊田佐吉像を見て思い出して懐かしくなった。
そして中は広めのフロアーに数台の実車と何台もの車両模型、そしてジオラマでの創業期からの活動資料が並んでて見て楽しい博物館になっていた。
置かれてた車は三台で、LF-Aはニュルの耐久レース仕様。
実物かな?って思うようなツルッとしたフォルムだった。
機織りから一気にこれで戸惑ったけど、最近のものはこれだけだった。
一番目を引くのは昭和11年(1936)のトヨタ初の生産型乗用車「AA型」。流線型で凄い形。エンブレムも立派で時代を感じる。乗ってみたーい。
昭和11年は父親の生まれた年だ。東京都内はどのくらい車走ってたんだろうね。
そして昭和30年(1955)の初代クラウン。かっこいいねぇ。
Bピラーのトコにある羽のような取っ手が持ち上がってウインカーになるんだそうだ。へー。そんなだったんだ。
ジオラマは昭和の雰囲気を切り取った雰囲気ある箱庭風景。
黎明の工場の様子や国道1号での走行テストの様子、そして地方の街道での故障トラックの修理風景。
大変だったんだろうなぁ。呑気に気侭にドライブできる現代はありがたいよなぁ。感謝感謝。
車両模型は5/1の大きさで細かく良く見えた。
最初の頃はトラックがメインだったんだね。自家用車じゃ商売にならないもんね。
ゆっくり見てまわれて無料の割には充分に楽しめる博物館。
出るときに受付のお姉さんに「ここは豊田家に縁のある場所なんですか?」と聞いてみたけど、わかりませんすみませんとの返事。
裏にある「旧豊田喜一郎邸」も移築したものだそうだ。
で、その裏の「旧豊田喜一郎邸」にも歩いてみた。
これはこれはなんとも洒落た邸宅。
ジブリアニメに出てきそうなメルヘンチックな雰囲気で、硝子張りの温室がいいね。
脇のガレージには昭和29年(1954)のトヨモーターT9という原付と平成13年(2001)のオリジン(古い車かと思ったら新しい車だった、、)が置かれててこれまた雰囲気あった。
なんか技術と努力の昭和史を感じ(イヤな昭和も思いだしw)、豊かな雰囲気を醸す車のある生活を感じて気分いい空間を楽しめた。
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