香取市津宮にあるJR鹿島線の駅。
以前からこの「水郷」という地域がいまいちピンと来てなかった。潮来と佐原が水郷の町というのは分かる。けどもう一ヵ所、あやめ園があってあやめ祭りを行う「水郷」地区はJR成田線の「水郷駅」あたりにあるもんだとばかり思ってたりした。
けど、調べるとこの水郷駅は単に地域名を駅名にしただけで舟が通るような水路も広いあやめ園もないローカル駅。では、あやめ祭りはどこでやってるのかと調べると、利根川対岸の与田浦近くのこの「十二橋駅」付近。(付近といっても少し距離ある)地図で見ると利根川の北の茨城側の飛地のようなトコで、町も何もなさそうだった。えー「水」の「郷」というからには水路に囲まれた町があるトコなんじゃないの?と腑に落ちなかった。
そしてこの「十二橋駅」、地図で見るとほんとに何もなさそうなトコにある駅で、12も橋はなさそうだし、駅名になりそうな立派な橋もなさそう。。いろいろと謎で興味あるようなないような。所だった。
で、実際来てみたらホントに何もないトコだった。
広い田圃の中を突き抜けるような高架橋の鹿島線が真っ直ぐ突き抜けていて、その中間に整備用の階段かと思えるようなのが駅だった。
駅前は消防署と駐車場しかなく、逆にそれしかないから気兼ねなく停めてトイレ休憩できた。
トイレは昭和サイズのチューリップ。レトロとはいいがたい。
「水郷筑波国定公園」の案内板は剥げ荒んでた。いやそれより付近のコスモス畑とか案内してほしい。。
その横のプレハブは売店かなと覗くとそうではなく事務所のようで、何か袋詰め作業してた。入口の戸に「コスモス祭り」のポスターがあったのでそれを見てたら声をかけられてコスモス園の場所を教えてもらえた。「まだあまり咲いてないですけどね」だそうだ。
「コスモス祭り」は来週土曜から一ケ月開催だそうで入園無料。初日には新米300gが先着で配られるそうだ。あ、その米を袋に詰めてたトコかな。
さてそのコスモス園に行ってみる前に、せっかくだから駅も見てみた。たしか無人駅だからと階段上がってホームに出た。
改札は無くちょっとモダンな待合室があり、その横に「乗車駅証明発行機」というのがあった。
わぁー記念に持って帰りたい、、とか思ったけど、乗らないのに発見しちゃイカンし、ローカル駅の乗客数を増やしちゃイカンと思いヤメといた。
っていうか、周りになにもない高架橋の上は、ちょっとした展望台。
ひろーい田圃とその先の与田浦。(与田浦はもう少し近くで広く見えるかと思ってたけど。。)まぁ、とくにはなにもない景色ではあるし天気はイマイチだけどのんびり展望できた。むしろなにもないトコを悠々眺められるのも珍しくてよい。
待合室には「乗車駅証明発行機」とは別にICカード用のタッチ機が入場用と下車用の二つ立ってた。そっか、遮断されることはないから押さないでも乗れるけど降りる時に面倒になるのか。
時刻表見ると一時間に一本、朝は二本。ここからうちまで帰ったら1340円。まぁそんなもんか。(料金より乗り継ぎが大変そう)
のんびりと階段を下りた。
階段からは西の眺め。とくに変わらないけど駐車場が見えた。
自分の車、線からハミ出しててはずかしかったw
普段は寄ることのない鉄道駅での休憩もたまには面白く思えた。
ちなみに、この地区は昔は香取の海の海中。そこに加藤洲という島があったそうだ。
その加藤洲の所に集落があってちゃんと町になってて、水路に十二の橋が架かってて、舟で十二橋巡りできる(ポスターで見たような)水郷の観光地になっているようだ。
ただ、この駅から加藤洲は1000mくらい先で、間は田んぼしかないから歩くのは怠そう。。ホントなんでこんなトコを駅にしたんだろうw
(ちなみに、舟の発着場はあやめパークにあって、そこまではこの駅から3500m。。)
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