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盛昭軒

ファイル 3436-1.jpg筑西市甲にあるラーメン店。

下館駅からまっすぐ伸びた街道沿いで少し離れてはいるけど、元は下館城の外郭の侍屋敷があった場所、下館ラーメンの老舗推してふさわしいような場所ともいえる。

で、そういえばこの店は前から気になってたけど、いつも気付かずに通過してた。
今日は夜で、暗い通りの中で灯りが目立って暖簾が見えたので、そういえばと気が付いた。ので、一旦通過したけどぐるっと回って戻って来て手前から徐行して駐車場を見つけて寄れた。

暖簾をくぐって店に入ると、中はおっさんばかりで結構混んでて、四人卓の席は真ん中クリアーボードで仕切られてたから合席で座れた。(コロナが済んでボードがなくなったら少し気まずいよな)

ファイル 3436-2.jpgメニューを見るとワンタンメンがあったので迷わずそれにした。
けど、落ち着いてよく見たら「トッピング 鳥皮200円」とあった。あー普通のラーメンにそれにすればよかった。。まぁいいやおいしかったらまた来よう。

待ってる間に女性のお客さんが来たけど、席につかずにお盆でテイクアウトの近所の人だった。地元に根付いてていいねぇ。

そしてワンタンメン。

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んーーいいねぇ。おいしい醤油ラーメン。
醤油の味が立ってて醤油を感じる醤油ラーメン。東京に本来あるべき醤油ラーメンの強調されたような風味でおいしかった。さすが老舗。麺も気持ちよく啜れた。

ワンタンもひらひらと食べやすかった。けど意外と量が多く、ワンタンは単品のワンタンだったらどのくらいの枚数になるのだろうかって感じだったし、その下から出てきた鶏チャーシューは三枚もあったし、ゆで卵の半身も隠れてた。(その割に海苔は小さかったけど)食べ切って飲み切ったらもう満腹。ごちそうさまでした。

帰る頃には店内はもうすいてたのでタイミングかもと思った(けど、営業時間7時までらしいので偏るのかもしれない)。このくらいの時間に下館とかよく通りそうなので、また来ようと思った。

ちなみに前に行った「盛信軒」という店はこの店の暖簾分け店だったそうだ。
あっちもまた行こうと思ってて行ってなかったな。。こっちの方が場所的には来やすいかも。味はこっちの方が醤油は濃いと思う。
っていうか、もっとしばらく行ってない駅近くの「筑波軒」
にも行きたいなぁ。

この日の日誌

タグ:餐:ら

観音山梅の里

ファイル 3435-1.jpg市貝町市塙にある梅林。

栃木県の梅のスポットで検索して来てみた。なんかWebでは咲いてるのかよくわからなかったけど、茨城でも咲いてたし、さすがに三月で咲いてないって事は無いだろうと思って来てみた。

来る道が細い区間あって、なんか怪しい所だなぁ、、とか思ったけど、来てみたら山の表を纏った見事な梅林で、しかも城跡だし、いいねいいねと気分沸いて到着。駐車場も梅林の入り口近くに停められた。

催物のテントは片付けてたようで、少し来る時間遅かったのかもだけど、純粋に梅の花見を楽しみたかったので問題無し。(と、思ってたら、実は明日の日曜からの一週間が「梅まつり」だったようで、設営してるトコだったようだ)

まずは入口にあった「村上観音山」の案内板を読んでから梅林に進んだ。標高は172.1mで中腹に観音堂があるそうだ。

さて、山登り。まぁ公園くらいの感覚で登れそうな小山だし、梅は満開で木の数も多く密度濃く、上からの眺めも期待して足取り軽く(体は重く)、登ってる人は何人もいたけど混んでるという程ではないので自分のペースでゆっくり登れた。

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山肌を斜めにまっすぐ進んで、下から見えてた「村上城跡」の看板くらいの高さまで上がって振り返るともういい眺め。手前の梅林が濃く見えて爛漫。白い花メインだけどこっち側は桃色も混じって目立ってた。

梅林を抜けて竹林の端から東屋まで登った。「村上城跡」の看板の上で「観音山梅の里」の看板の高さ、ここが梅林の頂かな。一面見下せて気持ちよかった。

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手前の梅林と駐車場、川の前の田畑の向かいにも梅林があって、車で来るときの道と抜けた梅林も見えた。

さて、看板の先の反対側から下りようかな、、と思ったけど、看板の裏の段の上にはまだ先に登る道が見えたので進んでみた。そういえば観音堂があるんだったよね。

もう普通の山林になってたけど「園路→」なんていう看板も立ってて、一応こっちまでが散策コースなのかな。園内マップとかあればいいのに。。
っていうか、坂の上は建物の裏でこれがお寺かな?(そうらしい)園路とかいいながら完全に裏から廻る形だったけど、その裏庭に大きな梅の木が二本あって見事に満開で花を広げていた。いや、梅的には正しい順路だな。

そして建物の先に見えた観音堂の手前に鳥居があって更に山道の登り口があって、まだ山の頂点は全然先だった。。っていうか鳥居の脇に「村上城跡」の案内板があって、見たらここが大手口だそうで、ここからが城跡って事らしかった。

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正直、鳥居だけだったら登らなかっただろうけど、城跡ならばと登ってみた。
堀のような溝のやや急な坂を登ると、更にその先に急な石段がもう一段あった。。けど、その石段の上の頂上部のまわりはいかにも堀で割った姿で城跡らしく、気分沸いて興味と共に登れた。

登り切った上は杉の木陰の傾斜のある空間で奥に祠があるのが見えた。ここが本丸かな、、と思ってその奥の祠に進んでみたら、杉林の外に梅の木が見えて、まだ道は続いてた。

で、木陰を抜けると梅の木は幾つもあって梅林だったし、傾斜の先が頂点の本丸だった。
ここも満開で立派な梅林。そしてここらの梅は枝だけでなく幹からもちょぼちょぼ咲いてたりした。
っていうか、しっかり「梅園」とか看板立ってたけど、これ、梅を見に来た人はここまで登って見なきゃ勿体ないよね。やっぱり案内マップを駐車場に建てるべきだと思うなぁ。

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古文書に「文治3年(1187)に平宗清の守る村上城が落ちた」と出てるそうで平安時代末から城だったそうだ。その200年後の永和7年(1378)に益子氏の一族の村上新助吉藤によって現在の遺構の城が築かれて三代五十年居住したそうだ。
でも本丸にしては平らではなく少し傾斜のある広場で、これは地形の変化?それとも室町時代の山城ってこういうもんなの?建物は?と気になった。
まぁそれより梅が綺麗で香り良くいい雰囲気。一番奥に鳥居があって小さな石祠が立っていた。これが奥の院てことかな。「きれいな梅の景色をごちそうさま」と拝んだ。

本丸のまわりは土塁で囲まれてて、石祠の裏の土塁の上には三角点があって「観音山標高172.2m」とあった。山頂の標示があるのは登った達成感あってありがたい。そして登った先が花満開で気分いい。城跡に興味持っててよかった。

さて、後から登ってきた人もチラホラいたので、来た道は戻らずに本丸中ほどの土塁の脇から堀への道を下ってみた。
うん、なかなか深めの堀で城感バッチリ。本丸の梅を見上げたりしながら堀を進んで下って石段の前に戻った。

下の鳥居からの坂道は何人かの上る人とすれ違った。みんなハァハァ言って登ってたので(自分だけじゃないと)ホッとした。

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さて、鳥居を出て観音堂へ進んだ。
いや、思ったよりも大きなお堂で額もアリ彫刻もアリ賽銭箱アリで本堂扱いだった。(一応さっきの建物が本堂という事らしい)
拝んで正面から眺めてたら、格子の先に観音像が見えた。あれ?こんな御開帳のような状態でいいの?と近くに上がって見てみたらもう格子の間からバッチリ見れた。おおおおいいなぁ、他の寺院スポットもこうであってほしいよなぁーと沸いた。〇〇観音とかいうスポットでも見れることは稀だもんな。(〇〇地蔵くらいでも見れなかったりする)
この千手観音立像は徳一国師の作で鎌倉時代のものだそうだ。(けど、実はこれは前立というもので、ご本尊の行基菩薩像は平安時代のもので奥にある秘仏ということのようだ)
ちなみに寺の寿命院永徳寺は弘仁6年(815)平安時代中期に開基だそうで、城より前なのね。何気に平安、鎌倉、室町と時代を思わせるスポット。梅をたよりに訪れられてよかった。

お堂をひとまわりまわって、その前の石段を下った。ら、このすぐ下に駐車場があった。。なんだ、こっちに廻って来れば梅林は登らずとも見下せたのか。。と思ったけど、登りながら見る梅林は良かったから別にいいか。

ってことで、その駐車場を横目に梅林の右端側(東側)に廻ってそっちから下ってみた。ら、下りながら見る梅林がなんとも見事。まるで梅の花の雲海を見ているような感じだった。
そして坂を下って雲海に近づき、その海に潜るように梅林の下に入ったトコで横道があったのでまた梅林に入ってみた。まさにダイブした気分。

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水面の飛沫のような梅の花を見上げながらその梅の海の中を歩いた。あーそれで梅の字と海の字は似てるのかなー?なんてアホなこと考えつつゆっくり歩いた。
梅林は他にも歩いてる人がいたけど、心なしか乳児を連れた夫婦が多く感じた。秋から冬に生まれた子がいたら春一番のこの爛漫で写真撮りたいだろうねーと温かい目で見つつ邪魔しないように通り過ぎた。(最近、乳児をあやして配信する推しの子を見たりしてるからか、寛容になれてたりする)

そして梅の合間から下の駐車場の自分の車が覗けたりして気分良く下れた。
いやぁもう存分に梅を楽しめて御満悦。
梅は桜より先に冬の終わりを感じさせてくれる花だし、桜と違って純粋に花見として楽しめるからいいな。駐車場もそんなに混まないしね。(いや、場所に寄るか、、)

この日の日誌

タグ:植:花 楽:登 楽:眺 景:季 観:城 観:寺 観:像

道の駅 サシバの里いちかい

ファイル 3434-1.jpg市貝町市塙の県道沿いにある道の駅。

ここの県道は方向的にあまり通らないけど、寄ったのも点景も三回目。いや他にもトイレだけで寄った事もあったかな。

今回もトイレだけのつもりで寄った。お腹空いてなかったからね。
でもなんか食事処が充実してるようで幟やメニューの貼紙が目についたのと、前は無かったハンバーグの店ができてたのが気になった。

けどトイレだけでフードコートは通過、ああそういえばここって情報コーナーに水槽あったっけーと思って「まちおこしセンター」の方は覗いてみた。

ら、サシバの特集コーナーは以前の侭濃い案内展示だったけど、水槽は小さいのが一つだけになってて、しかもなんか放置されたようによごれてた。
が、覗いて見てみたら、かわいいキンブナとでっかいドジョウ!が泳いでいて、とくにドジョウはでかくて目を見張った。

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なんかそういえば、自分も小学生の頃、クラスで飼育係とかやってて水槽でドジョウとフナ飼ってたけど、放置してどろどろになって、その中でドジョウがやたら育ってデカくなったことあったなぁ、、なんて思いだして懐かしくなった。
っていうか、道の駅の情報コーナーにある水槽にしてはどうかと思うけど、里山の普通の魚で親近感もてたし、どじょっこだの♪ふなっこだの♪と春っぽくていいなと思えた。

と、このドジョウが良かったので点景にしようかなと思い、じゃあなんか軽いものでも食べようかな、、って気になったりした。

ってわけでなんか気になってた「おやじのハンバーグ」に行ってみた。
「どうせ食べるなら旨い肉!」というポスターや、アラビンどびん的なイラストが気になりつつ店に入ったけど、店の人はおやじではなくて素敵な女性だった。まぁそうじゃないとねぇw
ここはテイクアウトのグルメ弁当の店のようで、ちゃんとした食事をするほど腹は減ってないので、単品でハンバーグだけってないかな?と思ったけど、、そういうのは無かった。
ほかに何かチョイ食いメニューは無いのかな、、と見てみたら、「ハンバーグフライ(メンチ)」とかサイドメニューで小さくあったので、それにしてみた。

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ら、「八分ほどお時間いただいてもよろしいでしょうか」と言われたので、その間に飲もうと他に貼紙で気になってた「超濃厚バニラシェイク」を購入して店内の席で飲んで待った。
「モ〇バーガーも驚く」とあったそのシェイクは、泡のようなフワフワ感とまるでジェラードのようなどっしり感で確かに濃厚。これはなかなかおいしかった。

そしてメンチ。
まわりはカリッと中はフワフワじゅうじゅうの柔らかバーグ、熱々だから少し冷めてからゆっくり味わって食べたいトコだけど、おいしいから待てずにパクパク食べちゃった。

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このメンチからメインのハンバーグは計れないだろうけど、フワフワじゅうじゅうの柔らかバーグなら是非食べてみたいと思った。
またこよう。

ちなみに前回の点景 この日の日誌

タグ:動:魚 楽:懐 餐:揚 餐:飲 道の駅

うめでら東持寺

ファイル 3433-1.jpg結城市上山川にある曹洞宗の寺院。

前に茨城の(偕楽園以外の)梅の名所を検索してて見かけた所。その時は土浦方向に進んでたのでこっちには来なかったけど、なんとなく憶えてたのでもう一回検索して来てみた。

どうも寺というのは何かご縁がなきゃ来づらい印象で苦手だけど、ここは駐車場も広く開放的で気軽に梅を見に来てOKという感じで好ましかった。

車を降りてまずは由緒やらを読んでから本堂に向かった。
その本堂の前には七福羅漢像が点在しつつ、枝垂れ梅が紅白対で並んでいた。

これこれ、枝垂れ梅っていうのが見てみたかったんだよね。
いわゆる枝垂れ桜のような大きな木ではないけど、普通は上を向いて伸びる梅の枝が垂れて、コロコロした花がかわいらしく素敵だった。

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梅を見つつ御本堂にお参り。一応うちも曹洞宗だからいいよね。

さてそして駐車場方向に少し戻って、赤い薬師堂を見てみると、その前にも枝垂れ梅があった。
本堂前のより背が低いけど、枝も花も多くいい感じで噴水のように枝垂れていた。

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そして本堂前の参道が梅林のようだったのでそっちに進んでみると、その手前にも小さな赤いお堂(覆堂三宝殿)があり、こちらには中に文化財の石碑「正和大板碑」があって覗けた。鎌倉時代の正和6年(1317)のものだそうだ。字はよくわからなかった。

そして梅林に歩く。まだちょっと満開手前くらいな感じではあったけど、梅のトンネルで囲まれて見上げた青空にも映えてていい感じだった。
途中で横にもまわれてぐるっと廻れた。

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裏の奥の方には小さく若い枝垂れ梅があったり、背の高い梅はそれと対照的に空を指すように立っててかっこよかった。
普通の町中の寺くらいの敷地なのでそんなに深くはないけど、充分な密度で梅の花の香りも堪能できた。(梅の花の匂いってちょっと官能的だよね)

ファイル 3433-5.jpg駐車場に戻りつつ一旦通過、そういえば来るとき気になった入口前の看板を見た。

なんでもこの寺は市指定史跡の「中世武家屋敷跡」でもあるそうだ。
鎌倉幕府にも御家人として仕えた山河氏の屋敷だったとか。なるほど、前の道に面した端が少し堀っぽくなっているのは遺構らしい。永禄8年(1565)に山川綾戸城を築いて移って行ったそうだ。

さて、最後に駐車場の梅をじっくり。
何気にこの紅梅が一番立派だったりする。
そしてその横に並んだ枝垂れ梅、これもここのが一番大きく沢山枝垂れて綺麗だった。

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なんとなく思い出して定番ルートから外れて来てみて満足。
考え無しで出掛けつつもわりと初っ端で来た事ないトコを訪れられて嬉しいし、桜に先駆けて春を感じさせてくれる梅が好き。

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タグ:植:花 観:寺 観:石 観:庭 観:史 景:季