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寿屋本家

ファイル 3034-1.jpg一宮町一宮の128号沿いにある軽食喫茶店。

大きな神社の周りで町の中心地でもあれば飲食店くらい幾つもあるだろう、、とか思ってたけど歩いてみると和菓子屋くらいで飲食店はなく、時間が遅めだから開いてないというわけでもなさそうで少々寂しく感じた。
けど、国道に出てみたら、対向車側の蔵のような商店に「お食事」という幟と「商い中」の木板が見えたので渡って行ってみた。

ら、洒落た軽食喫茶。生姜焼き定食なんかもあるようだし空いてそうだったから入ってみた。

ファイル 3034-2.jpg店内は土間にカウンター席、板の間にテーブルが並んでて、カウンター席ではおっちゃんが一人で酒飲んでたので、他に客はいない板の間に上がってテーブル席に着いた。

洒落たメニューだけど、しっかり食べれる定食があってありがたく、日替わりランチでチキンソテーのセットなんてのもありひかれつつ、なんか一番気になった「海老とキャベツの塩焼きソバ」をたのんだ。(生姜焼きもチキンソテーも焼きそばも同額だったのになぜか迷わずに決めた)

スマホいじって少し待って「海老とキャベツの塩焼きソバ」登場。
なんか焼きそばなのに妙に洒落てて綺麗な料理だった。

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焼きそばは味もよく単なる塩味ではなく、、何だっけこの旨味。。思いだせないけど、脂の香りよく、キャベツも甘く、エピはプリプリでおいしかった。

食後の飲み物はアイスコーヒーにした。
店内をみまわして雰囲気を味わいつつ、ちょっと奥を覗いてみたら、座敷もあって、縁側までの客室で庭まで覗けた。あーできればそっちで食べたかったなぁ。。とも思ったけど、まぁいいや。
空いてる時間で、おいしいもの食べれてよかった。

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外に出て店先も見ると、入り口にあったベンチは去年まで上総一宮駅で使われてて駅舎のリニューアルでここに移された物だそうだ。そういえばチグハグだけど馴染んで合ってた。

「壽屋本店」の看板の裏に国有形文化財の案内板があったのに気づいて読んだ。
この建物は明治30年(1877)築の「旧斎藤家住宅」で、店蔵は鰹節メインの海鮮問屋だったそうだ。
店が店蔵、奥に続いてた座敷が主屋、それ以外に土蔵と稲荷社があるそうで、裏から入って見てみたかったけど、勝手に入っていいものではないだろうと思ってヤメた。

少し国道沿いに歩きつつ、小学校への横道に入って駐車場へ折り返した。
この小学校の校庭が前に正月に来た時の臨時駐車場だったなぁ、、とか思いだしつつ歩き、手前の家の前の雨どいの下の防火水槽にホテイアオイが浮いてるのが見えたからちょっと覗いてみたら、メダカが泳いでてカワイかった。

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しかもこれ青白いメダカと黒濃いメダカに緋メダカも色濃く赤く見えて、ちょっと高めのメダカじゃん。これって雨で流れ出ちゃったりしないのかな。。とか思いつつ、深い水槽で広々と気持ちよさそうに泳ぎまわる姿を眺めて癒された。(これってメダカを泳がせるのはボウフラ対策として正しい使い方なんだそうだ)

ステキな町角風景にほっこりしながら歩くと、途中の三差路の角には蓋をされてたけど円柱上の手漕ぎ井戸があったりしてレトロだった。ちょこっとだけど歩いて回って気分良かった。

タグ:餐:焼 餐:飲 観:建 観:具 観:街 動:魚

玉前神社

ファイル 3033-1.jpg一宮町一宮にある神社。
上総国の一宮。先週行った飯岡の玉崎神社が玉之浦(九十九里浜)の終わりの守護で、この玉前神社が始まりの守護という事でちょっと気にかかってて、茂原まで来て思い出して来てみた。読みは玉前も玉崎もタマサキでまぎらわしいw

ここに来たのは実は二度目で、前は正月の房総周りの帰りに寄ったんだけど、正月だけに参拝は列になってて、少し並んでみたけど時間かかりそうだったからヤメて抜けて帰った。なので参拝は初めて。境内をちゃんと見るのも初めて。これは二度目とは言わないかw

裏の駐車場からは境内の裏にすぐ入れるんだけど、まぁ一応ちゃんと正面にまわって歩いた。
赤い鳥居をくぐると境内にはいろいろあって、まず参道の茅の輪。六月の夏越しと十二月の年越しの神事とあって(そういうものだったんだ、、知らなかった)8の字にくぐるのは知ってたのでくぐって回った。

その先には新しく造ったような「朱琴泉」(水琴窟のコーナー)や蓋した井戸の前に蛇口がある「御神水」(のコーナー)があった。
へええ、どんな水かと手の平に少々垂らして口にしてみた。ら、思い切り鉄クサイ水で、蛇口管のサビかと思ったけどそうではなく、ちゃんと案内に「鉄分を多く含み酸化して間もなく赤く濁る湧水」と書いてあった。。

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石の鳥居をくぐって手水舎の段に上がり、また赤い鳥居をくぐって社殿の段に上がった。前来た時はこの石の鳥居さえ抜けてなかったっけ。

まず参拝。拝殿は黒漆塗りで柱の縁に赤い線が入っててカッコよかった。近く塗りなおしたようで中央の彫刻もキレイに彩色されていた。この爺さん婆さんはなんだろ。(夫婦愛と長寿の「高砂」だそうだ)

そして社殿の裏にまわってみると、岩の塚のようなのの周りを石の道で囲った「はだしの道」というのがあって、老若男女みんな裸足になって歩いて回ってた。「一周廻りて無垢となり二周廻りて気を入れて三周廻りて気を満たす」と立て札にあって三周廻るものらしい。いやいやデブには無理でしょ。。とか思いつつ、靴下脱いで歩いてみた。

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最初の一周は思ったよりも普通に歩けたけど二周目からキツくなった。。脇の石に手をかけて休もうかと思ったらダンゴムシがいたので遠慮した。。
三周目はもう立ったばかりの小鹿のようなおぼつかない足でなるべく平たい石を選んで休み休み歩いた。。気を満たすというよりパワーをごっそり失ったような気がした。。
けど、靴をはくと楽に歩けてその有難味で満たされた。靴をもっと大事にしようと思った。

境内西側の天然記念物という槇の群生とその合間の句碑を見て歩いたけど、靴の歩きやすさばかり気を取られててピンとこなかった。。

そして「はだしの道」より先に見るつもりだった本殿を拝見。
シンプルな黒い社殿だったけど、ここにも彩色きれいな彫刻が小さく並んでて素敵だった。

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境内裏を東側にまわると戦没者を祀った「招魂殿」と砲弾があり、その前に御神木の「イスの樹」と
、宝永7年(1711)造の神楽殿があった。
そのイスの木の前には、明治末期に九十九里浜で引き揚げられた漁網に被害を及ぼしてた錨と東郷平八郎の篆書の記念碑が地味に立っていた。
イスの木の説明に樹齢とか大きさとかは無く「古来当社の御神木として崇められてきた」とあるだけだった。聞きなれない名の木で「なんじゃもんじゃ」とも呼ばれるマンサク科の木だそうだ。(「なんじゃもんじゃ」という木は神崎でも見た覚えがあるけど別種だった)うねうね~と伸びた感じの木だった。

そのまま出れば裏の駐車場もすぐだったけど、付近で食事もしたかったので正面に戻った。
手水舎の段にくだってその脇の「子宝・子授けイチョウ」というのも見た。これは雄株と雌株の間に実生の子銀杏が立ってて、雄雌子の順に両手で触れて子宝を願うとよいらしい。
ぱっと見「杉か?」と思うような真っすぐ伸びた三本の木だった。

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あとは割とあちこちの神社で見かける「さざれ石」をながめつつ、こんなコース外の脇にあった由緒書きを読んで下の段におりた。
最後に斉館の前の五葉松を見て境内を出た。

なんか思った以上に見どころが多く面白い神社で、深くはないけど高い森の木々の雰囲気も良かったけど、その分なんか上総国の一宮という威厳は薄く思えた。まぁそれでいいんだけどね。

そして駐車場には戻らずに、飲食店を探して街を少し歩いた。

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