柏市中十余二にある自然公園。
先日夷隅の万木城で「下総小金原」という地元近隣の地名を見かけて興味持って、ちょっとネットで昔の小金原(小金牧)を調べてた時にその範囲図で「こんぶくろ池」というのを見かけて気になって脱線して調べたりしてた。
とはいえ、別に来てみようとも思ってはいなく忘れてた。
で、今日は買ったパンをどこかの公園で食べようと思って、流山から流れて柏の葉まで来たトコで思い出して来てみた次第。
ポカポカの天気イイ日で、他の公園では駐車場満車になってたりしてたのに、ここは穴場の自然公園。小さい駐車場ながら悠々停められて歩けた。いや今の季節だからかも、、花や蝶の飛ぶ季節になったらどうだろうね。
さて、駐車場の前に木のテーブルの並んだ休憩所と管理棟があって、ここでパンを食べてもよかったけど、どうせなら池の畔でと思い、池に歩いた。
駐車場から「こんぶくろ池」までは少し離れてて、表の道がみえる森の端を少し進み、ちょこっと森に入ってすぐ先で池に出た。
おお、これが何百年もの昔からある「こんぶくろ池」ね。
森の中にポカンとあっていい感じの池で、木々の合間の青空を映してキレイに見えたけど、水は濁っててその殆どが藻なのか水草なのか翡翠色の幕で覆われてる感じだった。
池の脇を歩いて奥に進んでみると「湧水口」とあったけど、立入禁止の先なのか見れなかった。
池に注ぐ湧水で、以前は池より深くに造ってしまった用水路に注いでしまってたそうだけど、浄化施設の復旧による地下水位上昇で復活したそうな。
その湧水以外にも池の底で涌いてる水もある筈なんだけど、濁ってるのは時季なのかなぁ?昔は牧場の水飲み場としての憩いのオアシスだったらしいから少々残念。
さてさて、その池の南側には低い土塁のようなのがあって、これが「野馬土手」というもので、小金牧を調べてると文章でよく出てきてたもの。
江戸時代に徳川幕府がこの小金牧で軍馬用に馬を放牧しており、その馬が逃げたり他の獣が外の農地を荒らさない為に築いた土手という事だけど、こんな低い土塁を越えられない馬はダメだろ、、浸食して低くなったのかな?(そうらしい、昔は3mもあったそうだ)
そんな歴史ある土手の前にあった木のベンチに座って、池を眺めながらさっき買ったパンを食べた。
まず「フィッシュバーガー」タルタルも白身フライもうまかった。
そして「ホットドッグ:アボカドチーズ」これが車で食べるのは無理そうなので公園を探してたってわけ。てか、ベンチで座ってでも食べるの大変だった。。
ギトギトな油とチーズの中のアボカドがさっぱり柔らかく、フランクはパキッとしてて、色んな感じが混ざった忙しい食べ物。そう言えば池の色がアボカドっぽいなぁ、とか思った。
最後にオマケの「トルティーヤ」おいしかったけど顎が疲れた。
背中から日が差してぽかぽかで暖かく、人も滅多に来なくてのんびり食べられた。
食べ終わったらもうこれで車に戻ってもよかったんだけど、天気もいいのでまぁせっかくだから少し森を歩こうかなって思った。
池の先に歩くと小さな溝のような川のようなのを渡る橋があった。
ここを曲がれば奥には「弁天池」があるそうだけど、まだ向かわずにまっすぐ森の北側を進んだ。
しっかり森ではあるんだけど、静かというわけではなく、車などの音は常に聞こえていて、公園の外にある工場だか倉庫だかは木々の間に見えていた。まぁ逆にそんな場所にこんな自然があるっていうのがチグハグで面白かった。
北東の角まで進んで東側に折れるとこちらの端には無粋な鉄の壁が立ってた。
残念な感じだけど、むしろこっち側の方が音は静かで落ち着いた。
そしてこちら側は隅まで進まずに中間で森の中に折れた。森の中はもう完全に森で近隣の柏市にいるとは思えない雰囲気。
多くはないけど鳥の声もするので姿を探して立ち止まったりしつつ進んでたけどなかなか見つからなかった。
けど、森のど真ん中あたりの、ドン詰まりで閉鎖されてる道の路上に地面啄みながらチョコチョコと動き回る小鳥を見かけた。
あーやっと鳥の姿が見えた!とじっとして見てみたら、鶯色の体にオレンジのアクセントの入った綺麗な鳥だった。へーなんていう鳥だろう?と暫らく眺めながら写真撮った。行ったり来たりサービス良く動き回ってて可愛らしかった。(満足してたけど、帰ってから調べたら「ソウシチョウ」という鳥で中国原産の「日本の侵略的外来種ワースト100」の鳥だった。。。鳥に非はないけど少々ガッカリ)
さて、地面での鳥は見たけど、泣き声が聞こえるのは頭上の樹の上。そっちの鳥も一目見ておきたいと落ち着いて姿を探して歩くと何羽か見れた。みんな素早く枝を行き来して飛んで写真には納まらなかったけど、一羽だけはゆっくり枝を啄んでてくれてじっくり見れた。移動する時も見える範囲で移動してくれたので写真に撮れた。
シジュウカラかと思ったけど茶色かったのでヤマガラだった。
とりあえず野鳥が見れて写真にも撮れてそうで満足。
あとは森の中の「弁天池」に歩いた。
思った以上に小さく庭サイズで中心の島を囲ったドーナツ型の池。その島には祠があって、その中に弁天様もいた。この祠は東日本大地震の時に池に落ちて沈んでたそうな。
弁天池からのびた水路に沿った道を進んでたけど、そういえばこれは最初のこんぶくろ池の所に戻る道だと気づいて途中で引き返した。そして弁天池から西に進むとすぐに駐車場の入り口に戻った。
最後にちょっと管理棟のおみやげとか見つつ、管理の人に少し質問とかしたかったけど、何か躊躇して話しかけずに車に戻った。
充分自然を感じて歩ける素敵な自然公園で、池もあって歴史の跡もあって楽しめるいい場所。
そういえば少し離れた別区画(一号近隣公園エリア)にはトンボ池とかあるみたいなので、そういう季節になったらそっちも来てみたいなと思った。
ところで、帰ってから調べたら、、
この公園内に戦時中の柏陸軍飛行場の無蓋掩体壕が一基残っていたんだそうな。。
こんぶくろ池エリアからは入口の先の道を隔てたエリアで公園の道からは行けなさそうだけど、そういえば最初に撮った園内図にはしっかり書かれていた。。。気付いてれば行ったのになぁ。
でも無蓋掩体壕というのは天蓋がなく上からなら丸見えの飛行機置き場。残っているのは、さっきの野馬土手と変わらないような土塁が森の中にあるだけなので、見てもパッとしないかも。。
とりあえず興味持てて、柏陸軍飛行場の「秋水」の研究の話とか調べて楽しめた。