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経ヶ岬灯台

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丹後市丹後町袖志の丹後半島北端の岬にある灯台。
駐車場はその岬の山の手前にあって、ここから歩きなので、前に来たときは歩かずに海だけ眺めて引き返した。駐車場からも灯台が覗けるけどホンのちょこっと。あら?前に来た時はもうちょっと見えてたと思うけどなぁ。。

さて、今回はこの丹後半島がメインみたいなものなので行ってみようじゃないか。と意気揚々0.4kmという案内の山道を登ってみた。

けーど、運動不足と、暑さと、サンダルと、重くなった身体のせいもあってすぐに大汗かいてバテバテ。休み休みゆっくり進んで、後から来た人にも先を譲って自分のペースで登った。

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そして眺めいいトコまで登って長く休憩。ぜーぜーなさけない。
振り返る形の眺めは良く、海岸の崖や岩や小島から駐車場の車もよく見えた。

道標にはここから灯台まで0.2kmと出てて、えーまだ後半分あるのー。。と嘆いてみたものの、ここからは高低差はあまりなくあとは裏に回るくらいの気軽さで灯台まで歩けた。

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そして灯台。正味十数分で到着。
敷地に入った時は一瞬随分短い灯台だなとか思ったけどそうじゃなくて入口より一段下に立っていた。
日本に五基しかない大型の第一等レンズを使用した第一等灯台のひとつだそうで、たしかにレンズはでかく迫力あった。ザクの顔も実際に見たらこんな感じかな。

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さて、灯台では先ほど抜かされた若者がゆっくりしていて、「あっついですね」と声かけられたのをきっかけに「どちらからですか」とか色々話して休憩。
滋賀から来たそうで、この経ヶ岬に来るまで後を走ってたバイクの人だった。(道路でも先を譲ってあげればよかったかなw)バイクの人と話すのは珍しいけど、お互いに“雨が心配"なのとか“晴れすぎると地獄"とかで話が合って、道の話や灯台の話なんかして楽しかった。

ファイル 1422-5.jpgバイクの若者が帰った後も少し展望して、汗が引くまでゆっくり休憩してから戻った。

戻る道はもう下りだから気が楽。
登ってきた人と何度かすれ違ったけど、みんなぜーぜーひーひー言ってるのが可笑しかった。
別に自分がデブだからキツかった訳じゃなく普通の人でもきついんだな、、と気をよくして「もう少しですよ」なーんて余計な声かけながら下った。

そんな下りでもまた汗かいて、駐車場でもゆっくり汗拭って休憩。
してたら今度は駐車場で写真撮ってる人に声かけられた。
地元の人で、ここにはハヤブサを撮りに来てるんだそうだ。へー。
灯台への道はたまに大型のサルが出て人を威嚇することがあるんだとか。。いなくて良かった。
色々話聞けて面白かった。
僕のドライブにしては珍しく妙にコミュニケーション豊かなスポットだった。

タグ:楽:登 観:灯 景:岬 景:海 楽:眺 楽:話

五老岳公園

ファイル 1421-1.jpg舞鶴市上安の五老岳山頂付近にある公園。
八年前に来て以来の二度目の来訪。

舞鶴湾の中間やや西側に位置する山の上なので西の湾を中心に広く見渡せる展望のよい公園。
展望台にしか来たこと無いけど山並みに沿って歩ける公園らしい。

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そして展望台には展望塔の「五老スカイタワー」があり、登れば舞鶴湾が一望できて更によい眺めなんだろうけど、前回は入館料(\200)をケチって登らなかったし、、今回はまだ早朝で開いてないのでパス。「近畿百景」の第一位に選ばれた景色というのは上からの眺めかな?でも、登らずともいい景色。
風はあまりなくてやや蒸す感じだったけど気持ちイイ。

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舞鶴湾西港側が正面のリアス式海岸。
東港側も霞んではいるけど見えていて、二隻の護衛艦も見えていた。(艦名は不詳。。)
公園を歩けば西港の奥の方も覗けて、対岸のかわいらしい山とかを見下ろせた。
朝から展望はいいもんだ。天気もこのくらいで暑くならないで欲しいなぁ。

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タグ:楽:眺 景:海 観:楼 観:軍 観:船 観:園

堀口家住宅

ファイル 1389-1.jpg池田町稲荷にある古民家。
国指定重要文化財という文字に釣られて脇道にはいるとすぐ先にあった立派な藁葺きの屋敷。
古い民家なら幕末の「天狗党」が来たときのこととかも書かれてるかな?とか思ったけど、案内には何も書かれていなかった。

案内には江戸初期の建築と推定される古民家とあり、神社に仕え庄屋も務めた家柄のお屋敷だそうな。

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まずは周りをまわって眺めていたら、向かいに住んでるらしい管理人のお兄さんが声をかけてくれて、半ばボランティアガイドのような感じで解説しながら回ってもらえた。

この屋敷は昭和に一旦解体して復元したものだそうで、新しくなった部分が多いけど建材は同じ素材の物を使って忠実に再現しているそうだ。
最初に気になってたきれいな藁葺きの屋根は、つい昨年三ヶ月で吹き変えたそうで、「いくらかかったと思います?」と費用の総額まで教えてくれた。

で、幕末の「天狗党」の話を聞いてみたら、それは知らなかった。
大砲を転がして岐阜から峠を越えて来たらしいと言う話も、「そんな道あったのかなぁ」と、、(こっちが間違えてるのかと思えた)「民俗資料館の人がいるときだったら良かったんだけど、、」と、

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「昔の屋敷の造りは凄いねえ」とか、「ここなんか不思議ですよね」とか、「調べてみると思白いですよ」といった世間話風なのんびりした案内で気軽に話せて楽しめた。
「子供達はこんな屋敷の面倒はみたくないと言ってる」そうでいつまでこうしてキレイにしてられるか心配してた。

こちらも聞かれるままに車の話をしたりしてのんびり談話。
次の観光客が来たのでまたいつか来ますといって屋敷を出た。

ひょっとしたらと思ってた「天狗党」は空振りだったけど、それは切っ掛けでそんなに拘ってるわけでもなく、ここは此処で充分に楽しめたので良かった。

タグ:観:屋 観:重 楽:話

八ッ杉権現

ファイル 1388-1.jpg越前市別印町の山中の「八ッ杉千年の森」にある神社。
「八ッ杉千年の森」というのに興味持ってきてみたら、そういう名前の森林学習センターだった。。
いやいや、その名の由来となった杉の木が何処かにあるんじゃないか?なんて思って案内図を見たけど、やっぱり無く。
なんか悔しいから神社くらいは行ってみようかと歩いてみた。(ひょっとしたら神社に何か、、、とか思って)

森の入口の赤い鳥居をくぐると石灯籠の並んだ参道が続いてた。
それを歩くとすぐ先に二の鳥居があってその先に小さな祠と鐘があった。

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そかそか勝手に神社を想像してたけど山の神を祀った祠なのね。
付近に八本並んだ古い杉の大木はなく、割と若い感じの杉林だったけど、涼しくて心地よい日陰だった。

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鐘は「五韻の鐘」と書かれ「鐘を打ってから参拝して下さい」とあった。
「一つ打っては、、、反省、、
  一つ打っては、、、懺悔、、
   一つ打っては、、、祈願、、
    一つ打っては、、、希望、、
     一つ打っては、、、感謝、、云々」とあったので

ドライブしすぎて反省。ごーーーん

ドライブばかりで懺悔。ごーーーん

ドライブの無事を祈願。ごーーーん

ドライブの幸運を希望。ごーーーん

ドライブを楽しめて感謝。ごーーーん

けっこういい音がなって気持ちよかった。

結局「八ッ杉」も「千年」もピンとこなかったけどまぁいいかな。(恋愛とか関係ないスポットで鐘を思いきり鳴らせて気分良かった)
車に戻って山を下った。

タグ:観:宮 観:具 景:森 楽:験 楽:音

レストランミハマ

ファイル 1387-1.jpg美浜町大藪の27号沿いにある食堂。
(「美浜食堂」とも出ていた。どっちが本名?)
「朝定食やってます」の幟をみて寄ってみた。

店の中に入りテーブルに着くとメニュー以外にも卓上に沢山の献立があってそそられて「朝定食以外でも食事できますか?」と聞いてみたら「揚げ物は時間かかってしまうけど全部出せます」だそうだ。

ファイル 1387-2.jpgおおーこりゃ迷うなぁ。と嬉しい困惑。
「男丼」とか大盛りっぽい凄いセットメニューは(気にはなるけど)無いとして、やっぱりここは御当地料理の「へしこ」のメニューかな。。まさか朝定食で普通に食事のつもりで入った店で御当地料理が食べられるとは思わなかった。

「へしこ」というのはこの若狭(福井)名物の鯖の糠漬けで、以前に「へしこ寿司」を食べて気に入ってた食材。

で、「へしこスパ」というのも惹かれたけど素直に「へしこ茶漬け」にした。

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実は福井の人(種子島へ行く船で一緒になった人)にへしこについて良くない話を聞いていて少々冒険でもあったんだけど、、

食べてみたら!こりゃうまい!

魚のうまみがしっかりしたへしこの抜群の茶漬け。梅干しとの相性もバッチリ。
へしこの濃い味が茶漬けでほどよくさっぱりして朝にぴったり。存分に満足な朝食になった。


会計の後、店の人に「おいしかったです」のあとに「ちょっと変な事を聞きますけど、、」
と「へしこ」について聞いてみた。
「以前、福井の人に『観光客用は別物。地元で食べられているへしこはただの腐った魚で、食べ馴れてないと臭くて食えたもんじゃない。普段は食べないけど法事とかでは必ず出されてイヤだった』なんて聞いてたんですけど、今食べたのは、、、普通のへしこですか?」

したら、
「はい、この美浜で漬けられて普通に家庭でも食べられてるへしこですよ」とのこと。
「私なんかは好きで毎日食べてる」とのこと。
「ただ、塩分が高いから子供の頃は食べさせてもらえなかった」とかいろいろ聞けた。

と、へしこの話も聞けてよかったよかった。やっぱり地元で愛されるおいしい食品だったんだ。(あの種子島の時の福井の人は地元に怨みでもあったんだろうか?)
また来よう。つぎは「へしこスパ」ね。

タグ:餐:飯 餐:魚 楽:話

瓜割の滝

ファイル 1386-1.jpg若狭町天徳寺にある名水スポット。名水百選。
前々から27号を通るたびに気になってたトコで、いつも夕方とか夜とかが多く通過してたけど、今日やっと寄れた。

駐車場は広く朝は勿論ガラガラだった。
その駐車場に名水の水汲み場があったけど、どうやら有料で、前の売店で料金を払うらしいので売店が開いてない早朝なんかは基本的には汲めないようだ。
まぁ水を汲みに来たわけではないので問題ない。

駐車場からは「名水公園」の杉林の道を少し歩く。
途中に「天徳寺」という寺があった。この公園はこの寺が管理している境内の奥の森的な所らしい。寺は見ずに先に進んで三分くらい歩いた先が「瓜割の滝」だった。

ファイル 1386-2.jpgん?これか?
もっと大きい滝を想像してたのでちょっと拍子抜け。
まぁ瓜を割るには丁度イイくらいなんだろうけど、どちらかといえば滝と言うより沢って感じに思えた「瓜割の沢」

なーんて、最初は感じてたけど、落ち着いて眺めたり柄杓で一口飲んだりしてたら、なんとも清々しいその水の流れと雰囲気のある場所に思えてきた。
水の流れもシュワシュワで白く勢い有りながらも優しく流れ、そして石に生えた苔や藻の色も相まってしっとりした瑞々しい空間だった。(石に付いた赤い藻は珍しいものらしい)

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なかなかいい場所で少しのんびり。
人がいなくて静かだったのも良かったのかもね。

ファイル 1386-4.jpg滝の周りを見た後は水源とかないのかな?とか思って裏に回ってみたりしたけど、見えるところにそういうのはなく柵で囲まれていた。
でも苔生した森の感じとかも良かったので、気分良く歩きまわってから戻った。

さて、お寺にはあまり興味はないけど、他にも「石仏四国八十八ヶ所」とか「馬頭観世音菩薩」とか色々あったので取り敢えず石段上らずオープンな感じの観音堂だけ覗いてみた。

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宝篋山というのは天徳寺の山号だそうな。
もちろん秘仏の馬頭観音は見れないけど、右横隅に妙にリアルな僧の像が椅子に座ってた。

そして駐車場の手前に庭園があって名水っぽくない普通の池があった。ちょっと歩くと、ここも池の鯉が集まってきた。

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なんか鯉は人なつこいなぁ。
早朝で腹減ってたんだね。(僕も空腹だわ)
常に鯉の餌を携帯してようかな。。あ、いや持ち込みで勝手に撒いたら怒られるよな。。何もあげられなくてゴメン。

タグ:景:滝 観:水 観:選 観:寺 観:像 観:園 観:池 植:苔 動:魚

里の駅大原

ファイル 1353-1.jpg京都市左京区大原野村町の府道沿いにある農産物直売所。
ちょっとトイレ休憩でよってみた。

時間的には昼を大きく廻って、遅めの昼食でもと思って食堂を覗いてみた。
店頭のメニュー「こだわりの親子どんぶり」というのが気になったんだけど、午前中食べたカツ丼(とタケノコ)が腹もちよくてそこまでの空腹感もなく、もっと軽くてイイやと思ってヤメといた。

ファイル 1353-2.jpg食堂の隣には「もちの館」という餅工房があって、「うすどり餅」という週末時間限定で搗きたての餅をその場で丸めて100円で食べられるのをやってるそうだ。午後の販売時間は、、14時。30分遅かったか。。残念。
まぁ仕方ない。ピッタリの時間だったら駐車場いっぱいだったかもね。

ファイル 1353-3.jpgそして農産物売り場を覗いたら、棚の殆んどは餅売り場。
ああ、パックの餅でもいいや。と見てみたらけっこう売れちゃってた。
白餅と栃餅と蓬餅があって、僕は栃餅が好きなんだけど、餡子入りは売り切れで餡なししかなく、普通餡入りはそのまま食べるけど餡なしは焼いたりして食べるものだそうだ。
蓬餅は餡入りも残ってたのでんじゃヨモギでもイイやとそっちを買ってみた。

ベンチに座って食べようかと思ったら、他に座って食べてる人が多くいたのでヤメ。
車で走りながらでイイやと出発した。

ファイル 1353-4.jpgで、さっそくひとつ食べてみた。 ら、
表面にぱらぱらと降ったぐらいだと思いこんでたきな粉が、実は餅の底面にびっしりたっぷり入ってたもんだから大慌て。きな粉パラパラ落ちまくって困った。。(とかいいつつ実は大きなお腹で食い止めててあまり拡散せずに済んでた)

そんなわけで少し先の木陰の路肩で停車。車から降りて掃って、ゆっくり残りの餅も食べた。

うん、おいしい。ヨモギの香りもいい風味。 これ、餡子なしでもいけたかも、、

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タグ:餐:餅 楽:買 観:P

パンダ食堂

ファイル 1257-1.jpg四日市市六名町中山の広域農道「フラワーロード」の起点の交差点にある食堂。

街道の交通の要所でドライバーのご用達的な食堂の割には洒落た感じの店の外装で店名も可愛らしく雰囲気よく、大きく「営業中」と出てたのが見えたので立ち寄ってみた。

ファイル 1257-2.jpgそういう店って休日は休みだったりって印象だけど、ここは逆で平日が9時からの開店で土日祝が7時から営業という不思議。休日の方が朝から入るって近くに何かあるのかな? 病院はあるみたいだけど、、

カウンターの席に着いてメニュー見たら、いろいろあって、やっぱ四日市ということで「トンテキ」が気になった。
けど、朝は朝定のみということでそれはあきらめた。。あらら

ファイル 1257-3.jpgってわけで、和定食。
ごはん・味噌汁・温泉玉子・焼魚・ひじき・納豆の、なんか久々に食べた朝定らしい朝定。
普段毎日食べてる納豆も、醤油かけて食べるのは久しぶり。

と、とくべつ面白い食事ってわけでもなかったけど、ゆったりと朝食休憩できた。
あんまし面白いものとか変ったものとか名物とかご当地とかばかり狙ってると食事できなくなっちゃうからねw

タグ:食:定

十兵衛杉

ファイル 1256-1.jpg奈良市柳生下町にある杉の木。

柳生では城を見ていこうと思ったけど、城跡も無く(わからず)なんか悔しいから他には何かないかな、とか思ってたトコでナビ地図に見かけて来てみた所。

少し登るみたいだけど道標に0.1kmとあったので、わけないだろうとすたすた登ってみた。

ファイル 1256-2.jpgら、
なんかモロにお墓。。
これ通ってもいいんだよな、、杉までの迂回路とかあるわけでもなさそうだし関係者以外入るなとも無かったのでそのまま真っ直ぐ進んだ。

勾配はけっこう急で、ホンの数分の距離ながら汗かいて登頂。運動不足だなぁ、、

ファイル 1256-3.jpgどこにも案内が無く、根元の「美観地区 柳生の里」というプレートに小さく「十兵衛杉」とあった。
これが十兵衛杉。もう枯れていた。。
けど、真っ直ぐ翳した剣のように天に伸びてて立派。これはこれでカッコいい!さすが剣豪の樹!って感じだった。
そういえば枯れたままの杉の樹なんて見たこと無かったけど、こんなカッコよくなるもんなの?普通は倒れる危険から切り落とされちゃうよね。

それにしても何の説明も案内もないので、仕方なく此処でスマホでぐぐった。電波弱かったけど何とか見れた。
「十兵衛杉」はその名の通りかの柳生十兵衛が旅立つ前に植えた杉の樹で、樹齢350年にして昭和48年に二度の落雷で枯れてしまったそうだ。

ファイル 1256-4.jpgで、
そのすぐ下に昭和50年に二代目の十兵衛杉を植えたそうだ。
その二代目は樹齢40年ながら立派に育ちやがって、おかげで此処からの眺めはあまりよくなかった。
っていうか柳生十兵衛が植えなきゃ意味ないじゃんね。。

汗も引いたトコで二代目のトコまで下ってみたら眺めよかった。
丁度正面の山の肩から朝日が覗いて、里の夜明けって感じですがすがしかった。(すぐ下に停めた自分の車も見えた)

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左の手前の山が鎌倉時代の元弘の乱で戦場となった柳生古城。
戦国時代に筒井との攻防戦の末に秀吉に没収廃城になった柳生城は右の先の山だそうだ。

江戸時代は陣屋だけで城は構えてなかったらしい。
あれ?マンガ「バガボンド」で柳生の城って出てこなかったっけ?(それが陣屋だったらしい)
つまり柳生には古城、柳生城、陣屋の三ヵ所に城跡があり、にもかかわらず、ナビ地図はその中間の家老屋敷に城マークがついていたわけだ。(陣屋跡は公園になってるらしいのに)、、まぁおかげで調べて少し勉強にはなったからいいか。

「お墓へのお供え物は必ず各自にてお持ち帰りください」という看板を眺めつつゆっくり墓地の坂を下った。

タグ:植:樹 植:花 楽:眺 景:陽 観:史

赤穂城跡公園

赤穂市加里屋にある赤穂藩の城跡の公園。
そう、あの赤穂浪士の赤穂である。

ところで赤穂というと、どうでもいい話なんだけど、高校生の頃に好きだった子の名が「赤穂」(読みは別)といったので、まだ余韻の残る若い頃はここらを通って道標に「赤穂」の文字を見るたびにキュンとしたりしてたもんだけど、歳とるとそんな潅漑もなく、むしろ思い返せば見た目と雰囲気が可愛いだけの面白味ない女性にこだわってたのが馬鹿らしく、今では逆に妙に小恥ずかしい気分だったりする。

そんなわけで赤穂は立ち寄ったことがなかった。 ので、今回は余計なことは考えずに素直に城に寄ってみた。

まず「清水門跡」より入城。割とあちこちに案内図が立ってたので解りやすく二の丸堀をまわってすぐに本丸門に着いた。

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本丸門の門櫓をくぐると本丸庭園。
本丸御殿のあった場所には間取りが示された台になってた。
どーんとでかい御殿ではなく沢山の部屋の繋がった連格式の屋敷だったようだ。

その屋敷の縁側には池があってなるほど優雅な庭園だった。

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そしてその脇に堂々とそびえる天守台。
天守は築かれなかったそうだけど台だけでも妙に立派。
登れるので上ってみた。

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往時の城の南側は二の丸の先がすぐに海だったそうだけど、今は海は遠く、二の丸の森や城外のホテルなどで何も見えなかった。
そして北側はもう本丸を見下ろすだけの展望。
まぁ城址公園としての本丸庭園を見るには広く一面見渡せてイイ眺め。

そしてまた少し歩いて、立派に復元されてた厩口門から本丸を出た。

二の丸から三の丸に歩くと武家屋敷跡の広場が並び、中央の一角に「大石邸長屋門」があった。
かの大石内蔵助の暮らした屋敷の門である。門は閉まってた。
(中は大石神社になってるから神社から回れば見れたようだ)

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そのお向かいに「近藤源八宅跡長屋門」というのがあり、こちらは中に入れた。
残っているのはその長屋門の一部だけだけど、江戸時代の質素な生活ぶりを想像できておもしろい。
城内で江戸時代から残る建築物はこの二つの長屋門だけだそうだ。

その先が大手門。
思いのほか質素な門だったけど、脇に再現されてた隅櫓と共に見栄えのいい城郭風景になっていた。
(でも、城外の御菓子屋の店舗の方が櫓風と御殿風な立派すぎる建物で困惑)

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そういえばここまでの間に何回か見かけてた「櫓、、内部特別公開(無料)」とかいうのはここかと思ってたけど違った。。閉まってた。
まぁ中入って面白そうな櫓でもないので外見みて満足。

あれ?じゃあ入れるのはどこだ?と思い、「近藤源八宅跡長屋門」にあった案内所に戻って聞いてみたら、本丸の門櫓がそうだったらしい。ああ、よく読んだらちゃんとそう書いてあるじゃん。

ってわけで、もう一回本丸に戻ってみた。

ら、いつの間にかボランティアガイドの人がパンフ配ってたりしてて「櫓門内部公開してます」の看板も出てた。
さっきは来るの早すぎたのか。

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この櫓門は平成に入ってから復元されたものらしいけど、そんな新しさは感じずしっとり落ち着いてイイ感じ。
まぁ眺めは目の前の城内だけだけど、正面の二の丸庭園は整備中で閉鎖されてるのが覗けた。

ファイル 1234-7.jpg最後に「二の丸門跡」の案内板の裏に「かんかん石」というのがあるのに気付いた。
説明どおり、小石で叩くと「カンカン」といい音が鳴った。
けど、この石が城とどう関係してるのか、どこにあったものか、いつごろからあったものかとか何も説明なく、「で?」って感じだった。


さて、感想としては、江戸時代に建てられた近世城郭ということだけど、庭園がメインで立派過ぎるお屋敷という印象。
wikiとかで「外様小藩にしては過ぎたる城で財政を圧迫」と書かれてるのも然りと思えた。
年譜を見ると城が完成して40年で浅野氏改易。
忠臣蔵はあまり詳しくは知らなかったけど、浅野は浅野で問題あったように思える。
とはいえ、こうしてふらりと寄る城としては、余計なものがあまりなく本丸二の丸三の丸までの城郭の間取りと堀と石垣がちゃんとしてて城をたっぷり感じられる素晴らしい城跡。
歩いてて面白くいい散歩になった。

タグ:観:城 観:櫓 観:庭 観:門 観:屋 観:石 楽:音