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島崎城跡

ファイル 2946-1.jpg潮来市島須にある城跡。

全然知らずナビ地図にもなかった城跡。目立つ案内板に誘われて来てみた。
したらちゃんと駐車場もあって、案内図や登城口もわかりやすく立ってて整備されてそうな雰囲気。
目の前の丘が城跡らしく少し上り下りありそうでちょっと怯んだけど、折角だからと意気込んで歩いてみた。

まず「城跡中心部への順路は170m先を右へ」という案内に沿って丘の下を進、、、もうと思ったら工事しててショベルカーが道を塞いでいた。。
これは無理だな諦めようか、、と思ってたら「ちょっと前に出すから待って」と、ちょこっと動かしてくれた。170m先へは行けないけど折り返して手前の神社に登る道には出れたので順路とは違うけどこっちから登ってみた。
坂道を廻って丘の端の裏側からも登れそうだったけどまどろっこしいから神社の急な石段を一気に登って上に出ると「島崎城跡」の解説板がまずあってホッとした。

この城は行方氏の一族から別れた島崎氏の居城で、室町時代の中期から桃山時代に佐竹に滅ぼされるまであった城だそうだ。

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神社はトタンで覆われてて閉まってるのかと思った。
木々で閉ざされて展望はなく、合間から池のようなのが見えて、あれ?北浦なんか近くないよな?とか思ったけど、よく見るとソーラー発電だった。。

そして神社を含む平らな林までの一帯が「一の曲輪」本丸ということだ。なかなか広い。

奥に進んで虎口を出ると「虎口」という案内は外側にあった。ああ、完全に順路と逆から歩いてきちゃった形だね。

溝を超えると次は「馬出し曲輪」枯葉でいっぱいの広場。周りの土塁に木が生えててあちこちからコツコツと音がしてた。キツツキだな。音の方を見てみるとコゲラが簡単に見つけられた。
賑やかな森の散歩気分の城歩き、ザクザクと枯葉を踏んで歩き、休み休み鳥を探したりして進んだ。

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鳥は素早くてなかなか写真撮れないけど、もう一種撮れた鳥はシジュウカラかと思ってたけどエナガだったらしい。確かにツンとした尾がかわいかった。

馬出し曲輪を出ると細ーい土橋が堀と深い谷の合間に立ってて、なかなかワイルドなコース。ずっと辿って行きたかったけど、途中でよじ登るような段差と、その先は塀のように更に細い土橋で木の間が狭そうでデブで抜けられるか不安だったから、登らずに堀に下って進んだ。

ら、ちゃんとその先で楽な登り口があった。
その上は「二の曲輪(東)」ここも広く奥に長い広場。枯葉と伐採した木が置かれてた。城としての形がわかりやすいくらいに整備されててありがたい。
この二の曲輪の一番奥は「八幡台」とあった。昔はここに神社があったのかな?曲輪の端の突き出た岬のような箇所で、ここから覗く裏の堀はかなり深く急峻だった。(写真じゃわからないなー)
もちろんその先に降りる道などはなくドン詰まりなので引き返して曲輪の口に戻った。

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虎口を出ると道らしい道に出て、左に進むと「水の手曲輪」。なんかそっちに進んだら方向的に駐車場に戻る方向かなと思ってパッと見ただけで引き返した。(実はこの奥には井戸。先にはもう一つの二の曲輪(西)があったらしい。進むだけ進めば良かった。。)

虎口から右に進むと「帯曲輪」。ここには珍しくベンチがあった。小休止。
別に眺めがいいわけではなく、下の「腰曲輪」が覗けるだけだった。

この帯曲輪を奥に進むとその先は崖に張り付けたような細いワイルドな道が続いてた。ワクワクしながら進むと、その先でさっきの八幡台の裏の物見台との間の深い堀が下から覗けた。

更に土の階段を下ると「坊主屋敷」というなだらかなトコに出た。ここは曲輪じゃないのかな。
さっきの八幡台の向かいの「物見台」は行く道が無いらしく、崖の下に案内が立ってた。

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その奥に進むと「大堀」との分岐の先で「三の曲輪」に登れた。この三の曲輪の立て札は送り仮名が「さん」じゃなくて「に」になってた。。
三の曲輪は鉄塔がある広場。でもホントはもっと広くて一二の曲輪に馬出し水の手まで合わせたくらいの面積がある筈だけど、鉄塔の裏は雑木林で埋もれていた。
端の土塁の脇は進めそうなので歩いてみたけど、どう考えても道じゃないような感じになってきたので引き返した。。

その土塁の途中から裏の大堀に下る階段があるんだけど、これは「高圧鉄塔管理階段」とあるので城歩きルートとは違ってそうだ。んーでも来た道戻るのはつまらないなと、その階段を下ってみた。

おーここもなかなか深くてカッコいい堀。この堀を歩いて進めないかな、、っと歩いてみた。けどすこし先で竹藪でもう道っぽくなくなってた。。仕方なく戻ってきて管理階段の対岸側に登った。

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ら、その上は畑だった。もう作物作ってなさそうな感じだったけどこんなとこ歩いていいのかな? いや、鉄塔管理の人は歩いてるんだろうからいいんだろう、、っと畑の脇を歩いた。

たしか、ここらも「外曲輪」ってあったと思ったけど、もう城の案内はまるでない長閑な田舎。
前の道に出て坂を下ると、途中で横の大堀が覗けそうな箇所もあったので見てみたけど「私有地立入禁止」とあった。無理して進まなくてよかった。

それはそうとこの切り通しの坂道が雰囲気良かった。正面から西日が差して眩しく、脇の崖の苔もイイ感じ。城と関係はないけどね。やっぱ道は歩きやすいしw

そして車で通ってきた前の道に出た。もうすっかり夕焼けだった。
そのまま駐車場に歩こうと思ったけど、途中で城内入り口の案内と島崎城址の石碑、「水堀」とか「御札神社の古面」という文化財の石柱もあった。ここが城の表門があった場所らしい。
水堀は普通に民家裏のドブという感じで、見てたら奥にいた猫に睨まれたw

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いちおう城内に進んでみたら、その先は「腰曲輪」。ああ、帯曲輪に続く道だね。
納得したのでそれ以上進む気もなく、少し戻って駐車場から170mの道を折れてみた。もうショベルカーもいないだろう、、と思ってたけど、まだいた。 っていうか、道ふさいだまま工事終わってた。。
見えた時点で引き返して表の道に戻った。。

で、素直に表の道を駐車場に進んでたら、その駐車場の手前の家の人に呼び止められた。。
えーなんだろ、、コロナのこの時季にフラフラ歩いてんじゃねーとか言われるのかなぁ、、なんて思ってたけどサニアラズ。城案内のパンフレットを暮れて丁寧に解説してくれて、近隣の城とか佐竹の事とかいろんな話を聞けた。「島崎城跡を守る会」の人だそうで、ボランティアで整備しているんだそうだ。ありがたい。ホントに案内多くて歩きやすく存分に楽しめたのもこうした地元の人が大切に守ってくれてるからだよね。感謝感謝。
ついつい長話になりそうなところだったけど、日が沈みそうなのでそろそろと切り上げて車に戻った。

戦国時代に廃城になった城だけど、しっかり城の形を残して素晴らしい所だった。
気紛れでの寄り道だけどこんなに楽しく歩き回れるとは思ってなかった。寄ってよかった。

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