稚内市ノシャップにある最北の水族館。
岬の灯台の袂にある施設で、そういえばあったねぇって感じで意識してなかったけど、雨で時間余ってたらやっぱ水族館だよね。図らずも丁度いいトコにあったと思えたし、いざ寄ってみようかという気になってみれば「寒流水族館」という名前からして北端らしい魚が見れそうじゃないかと期待できた。
駐車場はすぐ横の三台分のスペースは満車だった。あとは裏の灯台下に広めのがあり、こちらは余裕で停められた。うわぁ灯台下からだと暴風の中歩くのがイヤだなぁ、、と思ってたら横にの一台が出たのでこちらに停めなおした。
けどそのすぐ横のからでもちょっときついくらいの雨と風で傘も広げられないまま半濡れで、北端の厳しさを味わいつつ入館。
階段上って二階が入口。
手作り感のある飾りの入り口から入ると、今年生まれたアザラシの赤ちゃんの毛というのがケースに入ってて置かれていた。蓋を開けて匂いを嗅いでいいそうだ。よくわからなかった。。
その先にはさっそくタッチプール。ああ、やっぱり子供向けな感じなのかなぁ、、とか思いつつ、周りに子供はいないのでさりげなくホヤをもみもみして進んだ。
水槽の周りもわかりやすそうな解説が並んでて楽しいく魚が見れた。最近の水族館はどこも「魚好き」が前面に出てていいよね。
最初の水槽は「エゾメバル」おお、北海道らしい魚だ。っていうか、なんかみんな並んで一斉にこっち見てるんですけどー。目を見張るでメバルだって解説にあったけど正しくすぎてヤバ。

さすが寒流水族館、北の海の魚がメインなんだなーとか思ってたら、次は淡水のエビとメダカだった。。なんだそりゃと思ったけど、解説で「メダカはサンマやトビウオの仲間なんです」というのが面白く、海かと思いきや淡水という展開と相まって楽しめた。
更にウーパールーパー、ハナヒゲウツボと並んでカオス。かわいらしいニモ(クマノミ)を華やかに配置しておきながら、同じピンクの照明でイシガキダイが飾られてて、こうしてみると意外とイシガキダイみたいな硬派な魚がアイドルかのように見えて面白かった。
そしてドクターフィッシュもあった。ここのは無料(有料のところあるよね)。手だけこちょこちょ癒された。
なーんか変で面白い水族館だなぁ、、と思ってたら二階はこれで終わり。小さい水族館だなと感じた。
で、半螺旋状の階段を一階に下ってみたら、そこは円形の部屋で周り360度つながった回遊水槽になってた。
おお、すごい!なんか大きなマスっぽい魚が沢山泳ぎ回ってるぞ。まさかサケってことはないだろうからサクラマスかなんかかな?とか思って見てみたら、、ん??これ、イトウじゃない? 、、でもヒラメとかオオカミウオなんかも泳いでてどう見ても海水なんだけど、イトウって海に下る魚だったっけ???と不思議に思ってたら解説があって、徐々に海水に慣らしていって海水で暮らせるようにしたんだそうだ。へぇぇそんなことできるのかぁー。(とか思ったけどよく考えたら知り合いの水産会社ではニジマスも海水で育ててたっけ)
いやいやそれにしてもイトウが元気で沢山で回りまくってて感激。だって幻の魚だよ。こんなにたくさん泳いでるのは初めて見たよ。しかもヒラメを追い越してw

ってわけでここがメインなんだろうなと、じっくりゆったりしばらく回るイトウを眺めた。
満足したトコで進んでみたら、まだ他にも水槽あって、タラバや毛ガニのおいしそうなカニもそろってた。ズワイガニだけがえらく小さくて出荷したばかりかな?なんて思えた。
カニの横にはオニカジカという北の海のカジカがくつろいでて、ウニのコーナーもあった。
特筆すべきは「超レア」とあったコンペイトウという魚。泳ぎが苦手で吸盤でじっとくっついてる珍しい魚だそうだ。

他にも緑でキレイなホッカイエビ、擬態がうまいキツネメバル、死骸でも毒が残るというハオコゼなどなど珍しい魚が可愛らしく展示されていた。演出もうまいし楽しい水族館だった。
そしてなぜか最後はスッポンだった。なんだそりゃ。
さてさて、ここの隣に併設されてる科学館も共通の券で見れるそうで、今1時だから軽くならいいかなと、そっちにも行ってみた。
科学館は南極観測隊がメイン。まず実際に使われていた雪上車が展示されていた。そして南極の氷とかあって触ってみれた。コチコチツルツルで石みたいだった。いやぁここ以上に最果ての極寒の展示を見ると、多少の雨風の荒れなんかかわいいもののように思えるね。。なんて思ってたけど、そういえば南極ってここの果てじゃなくて真逆の南なんだよね、、日本でここが一番遠いいんじゃん。

なんでここで南極?とか思ったけど、実は南極観測の為の訓練地として選ばれたのがこの稚内で、樺太犬の犬ぞり訓練も行われ、その樺太犬も道内で集められとくに「南極物語」で有名になったタロとジロはこの稚内出身だったそうだ。
観測船の模型もいくつも並んでて、少しジオラマっぽくなってるのもあってじっくり見れた。
観測所の部屋を再現したトコには服を着たマネキンがいてビクッとした。犬ぞりもあり、展示では樺太犬の資料が一番多く感じた。
南極以外では奥の環境展示コーナーが、それぞれゲームみたいな試して遊んで学べるようになってて、子供はいなかったのでいろいろやってみたかったけど時間気にして素通りしちゃった。
二階までさらっと一通り見てまわった後でプラネタリウムの上映が始まるとアナウンス。30分の上映といいうことで、「船の時間があるので途中で抜けてもいいですか」と聞いたらダメということで諦めた。

少し余裕もってもう港に戻るかと外に出た。
ら、そういえばペンギンとかもいたしアザラシも元気に泳いでた。彼らには雨も風も関係ないかな。
そしてそして今年生まれたというゴマフアザラシの子供はちょうど食事の時間だったようで飼育員さんが魚をあげてた。これはかわいかった。
と、存分に楽しんで1時半に出た。寄って良かった。正直、こんな天気じゃなきゃ寄ろうとは思わないトコだけど、こんなに楽しめるトコだとは思わなんだ。とくにやっぱりイトウがいいよね。驚きだよ。
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稚内市ノシャップの岬の手前にある食堂。
割と鮮やかな色の外見とはうらはらに、店内は簡素な造りの海の家っぽい店だった。
稚内市港の道道沿いにある商業施設。
で、レトロな方から中に入ると、古倉庫風な建物の雰囲気そのままに大きな物産展になってて土産とか色々揃ってた。

中川町誉の40号沿いにある道の駅。、
さてさて、何でもいいから食べたいなと店に入ると、ソフトクリームのコーナーにナンドッグやフランクもあって、(寒いからソフトは問題外だけど放牧牛ソフトとか面白そうだった)「このナンドッグは辛いですか」と聞いたらチリだからちょっと辛いそうで、辛くなくはできないですよねぇ、、と渋りつつ、一番人気とあった「中川フランク」にした。中川ってだれ?とか思ったけど、ここの地名だったw
江別市高砂の12号沿いにある回転ずし店。
むしろ丁度いいやと待ちのシートに座って今夜の宿の検索をした。この近くでは見つからなかったけど、旭川で安価で見つけて予約で来た。

森町駒ヶ岳の5号沿いにある食堂。
店に入るとかなりレトロで昭和の侭の雰囲気、、というかボロ。やっぱりせっかく来た北海道だからキレイな店とか入りたいと思うのが自然だけど、いい意味で北海道はどこもかしこもほとんどボロいよね。って思ってて、目論み通り「九回目にしてやっと普通の北海道に入り込めた―」って気がした。

北斗市七重浜の228号沿いにあるラーメン店。
カウンター席についてメニューを見ると「豚骨・鶏ガラ・白湯スープとかつお系和風スープのダブルスープ」という「櫓そば」がメインのおすすめのようで、、北海道まできてコッテリ醤油豚骨っていうのも余裕あり過ぎててカッコイイ気がしたけど、塩ラーメンもあったので軟弱な僕はそっちにした。(櫓塩ラーメンというのもあったので、どう違うか聞いてみたら「トッピングが違うだけでスープと麺は一緒」と言われた)
江差町姥神町の江差港にある船型の幕末資料館。


あらためて舷側の間近に見る船体は堂々としてたけど、錆びだらけで残念だった。
江差町尾山町の227号沿いにある道の駅。


寿都町大磯町の寿都港の道道沿いにある道の駅。

っていうか、実はニシンは昔の話で昭和初期からガクンと減って全然獲れなくなったそうだ。(乱獲による絶滅だとしたらいたたまれない。お魚は大事に食べたいと思う)