高岡市古城にある城跡。
高岡城は前田利家の息子の利長の隠居用に築かれた城で、四年の隠居後に死亡し翌年一国一城令により廃城。
五年間だけの城ながら建物以外そのままの姿で保存されて明治期より公園になったそうだ。
江戸時代も商業の町として栄えた市街のど真ん中の平城なのに珍しい。
というよりこの城跡を守り残すために商業の町にしたような感じらしい。
そんなわけで本丸、二の丸、三の丸と渦郭式に並んだ曲輪と堀がそのままの形で残った城跡まんまの公園。ちょっと興味深い。
まず北側の駐車場から入った所は、曲輪かと思いきや御城外の「小竹藪」という所。公園的にはさっそく広い芝生を桜の林が囲っていた。
その先にのぞく水堀は堀というよりやっぱり公園の池という感じで優雅に見えた。
そして水堀への坂を下って、赤い橋「朝陽橋」を渡った先が本丸。これは往時はなかった橋だと思う。裏から入り込む形かな。
橋から本丸へと登る坂の林で朝日が差し込んで眩しく朝だーって感じだった。
坂の上の本丸はこれまた広ーい芝生の広場。半分は射水神社になってるので、広場の倍の広さの本丸となる。かなり大きい本丸御殿があったんだろうな。
とか想像しつつ進んで、射水神社に入ってみた。
越中国一宮で御祭神は瓊瓊杵尊。
奥に広い拝殿にお参り。本殿は見れなかったけど、「勝駒」(昨夜飲んだ酒だ!)の樽が奉納されてて、大きな絵馬の変な犬の絵がかわいかった。
そして朝日を振り返りながら正面の鳥居から出てみた。
あー完全に逆からまわってきた感じだなぁ、、と思いながら進んだ参道は本丸と二の丸をつなぐ土橋で、脇に土俵が覗けて相撲を取る力士の像があった。
この土橋の石垣が築城当時からの唯一の遺構だそうだ。最初どれの事いってるのか分からなくて参道脇の石かとか思ってたけど、ちゃんと文を読んで堀に下る坂を下りてみたら土橋の石垣がみれた。
っていうか、こんなに歩きやすい(進入しやすい)しっかりした石垣の土橋が本丸の入り口って、、
最初から公園みたいな庭園みたいな優雅な城を目指してたんじゃないかな??とか邪推してみた。
さて、これで二の丸から鍛治丸、明丸、三の丸と廻って戻れば見事に逆廻りで一周なんだけど、運動不足の身としてはもう汗かいてて(飲んだ翌朝って汗すごいよね)極力遠回りせずに戻りたい気分だった。
ので、本丸に引き返した。
まぁ全く同じ道を戻るのはさすがにつまらないので、神社は通らずに広場の西側の塁の上の桜の道を歩いた。
少し高い場所だから高岡市街を見下ろせるかなーとか思ったけど、木々が茂って広く見える箇所は全然なかった。。
それよか木々で鳴くセミの声が賑やかで(ウチの自宅といい勝負w)ニイニイゼミの声まで近くで聞こえたので(ニイニイゼミはウチの方では高いトコにしか止まらないイメージ)探してみたら、見事に擬態しながらも近くで見つけた。鳴かなきゃバレないのにね。
広場の北側には騎乗の利長公の像があった。
この後ろ辺りが「天守跡」とか書かれてたけど天守はなかったらしい。公園としてもそういうものを一切造ってないのも素敵だと思う。
そして本丸井戸を見つつ、また坂を下って朝陽橋を渡って、小竹藪は芝生広場を横切って(朝露に濡れた芝生で足濡れちゃった、、)駐車場に戻った。
たったこれだけの二の丸までの往復だったけど1時間弱の散歩。いやー、そのままの形を残した城跡だけあって広いわ。よそなら本丸だけだよね。
まわらなかった外郭のうちの「明丸」は無料の動物園だったらしい。もちろんこの時間は閉まってるから行かなくて良かった。
また次に高岡に来て時間に余裕あったら今度はそっちに寄ってみようかなーとか思った。
(っていうか、ゆっくり宿で疲れとったつもりだけど、ちょっと歩いて汗ビショはショック。朝でまだ涼しかったのに、、)
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