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能生白山神社

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糸魚川市能生にある神社。
能生と言ったらいつもは「カニ」だけど今日は「セミ」。
性懲りもなくまた「日本の音風景100選」の虫編である。
この白山神社の裏の山(社叢)が「能生ヒメハルゼミ発生地」で、姫春蝉の北限で国指定天然記念物なんだそうな。

でもその前に。
この神社の本殿も室町時代の物で国指定重要文化財だそうだ。
ちょっとおまいり。

おお。
藁葺きの大きな社殿で素敵だった。
まずは拝んだ。

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主祭神は沼河比売という産土に根差した女神様。
白山は後に合祀したんだそうだ。

すっかりこの社殿の雰囲気に魅了されて満足してたけど、これは拝殿で奥の方に本殿があったらしい。
国重文、見るの忘れたwww
(拝殿は江戸中期の物で市指定有形文化財)

さて、その裏の山からセミの鳴き声は聞こえてたんだけど、、
これって、自宅でも聴ける普通のニイニイゼミだよな。

しばーらく待ってみた。

山から少し離れてもみた。

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んーやっぱ聞き慣れないセミの声は聴けなかった。。
あーあ、また空振り。
だめだな「音100景」
セミなんかこだわらずに歩きまわれば良かった。。
(本殿の手前にはおいしい湧き水まであったらしい

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三河国分尼寺跡史跡公園

ファイル 658-1.jpg豊川市ある律令政権時の国分尼寺跡。
いやいや目的は三河の国府跡の情報収集なんだけど、結構ちゃんとした所で「三河天平の里資料館」とかもあったのでじっくり見学。

お客が自分だけだったので館内の人にたっぷり解説してもらえた。
ちゃんと国府跡も場所が分かっているんだそうだ。
律令制の時代の事は丸で詳しく無いながらも興味深く話を聞けて楽しかった。

ファイル 658-2.jpgすぐに国府跡に向かおうかとも思ったけど、折角だからと思って一応整備された国分尼寺跡の広場も見てみた。

再現された門とか礎石跡とか見ながら歩いてたら、ここもやっぱり客が自分だけだったので、ボラインティアガイドっぽいおじいさんに話しかけられ、また面白く話を聞きながら見て回れた。

「素人で申し訳ないんですけど、、国分寺と国分尼寺ってどう違うんですか?」
と質問してみたら
「国分寺は男の坊さんの寺で国分尼寺は女の尼さんの寺」
あ、そりゃそうだ。聞くまでもない事だった。
「でも昔は修行勉学研究解析などいろいろやってたから、、いまでいう国立大学みたいなもんで、さしずめ国分尼寺は国立の女子大ってトコだね」と分かりやすい解説。なるほど。
女子大ね。おかげで少し興味がもてた。

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ファイル 658-5.jpgここはちょっとした大地で緩やかな坂になってて、風も少し吹いて眺めも良さそうな場所。
さすがにいい場所を選ぶもんだよね。

公園内にあった地形縮尺模型は、国分尼寺だけでなく国府までも広くカバーしてた。
いいねいいね。


さて国府跡には少し車で移動。
駅近くの宅地内にある三河総社に来た。
ほんとに案内がポンと立ってるだけで何もない宅地。
で、その国衙の中心あたりは今は寺になってる。
なんか、、思いっきり民家っぽい寺らしくない寺だった。
三河国府はこんなトコだったか。これは回ってるだけじゃわからない場所だ。ちゃんと調べてきてよかった。

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豊川稲荷

豊川市豊川町にある寺院。妙厳寺という。
あ、ここ、神社じゃなくて寺だったんだ、、知らなかった。
ってことは伏見稲荷とかとは関係ないのかな?

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ファイル 657-2.jpgお寺だと信仰がないと拝んじゃまずいような気がするけど、とりあえず建物が古く立派で雰囲気あったので見てまわった。
まずは山門がいい感じ。
あれ?でも鳥居もあるね。。

本堂があってその先に本殿がある。
キツネも立派だった。

本殿の裏には千本幟。伏見の赤鳥居みたいなもんね。
ぐるっと回ると奥に奥の院があった。
こんなもんかな?隅々まで見てまわらずに腹減ったので参道に向かった。
(けど、後から調べたら狐塚だけは見ておくべきだった。失敗した)

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ファイル 657-4.jpg参道には店が集まってた。
そんなに人が多かったわけじゃないけど、きしめんと稲荷セット食べようと店に入ったら満席だったのでやめた。

それよか 「おきつねバーガー」というのが気になったのでそっちを食べた。
カツを油揚で挟んだ一品。さくっとして美味しかった。

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そして少し参道を歩いてみたら「天ぷらいなり」なんてのもあった。
最近人気という「大葉天ぷらいなり」の方を買って食べてみた。
串に刺した紫蘇入り稲荷寿司の天ぷら。
稲荷寿司を天ぷらにしちゃうかね。すごいね。ほんとに中身おいなりさんだよ。
歩きながら食べやすく、面白い味だった。
ほかにもコロッケとか色々あったけど、後は少し町を歩くだけで終了。っていうか熱すぎて歩く気も薄れるね。。

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ぎょぎょランド

ファイル 656-1.jpg豊川市の赤塚山公園内にある無料の淡水魚水族館。
無料の水族館なんて子どもの頃によく行ってた井の頭公園の水族館以来かも、、(あれは子供だったから無料だったのかな?)
そんな井の頭のイメージで来てみたら、それより思ったより立派な建物で、入口入ったらいきなりアマゾン系の大型魚の円柱水槽があって驚いた。
あれ?ホントに無料だよな、、と一瞬怯みつつ中に入った。

中は更に大きな水槽で、魚もデカかった!
豊川市内の川の魚がメインと言うことで下流域からの順番の水槽。
まずはコイやニゴイやアオウオにヘラブナといった種類のものから始まる。とにかくそれぞれでかい。

次の魚は何じゃこりゃ?と思ったらテラピアだった。。テラピアってこんなに巨大になるのかい。
写真にはないけど亀もスッポンも元気だった。

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お次は太ったハヤ(ウグイ)とかの槽。
ここはウナギが元気に泳ぎ回っていた。。ウナギが元気な水族館て珍しくない?大概は管の中で大人しくしてるもんだよね。
そしてオイカワも太ってたけど、何故かアユだけは小振りで小さかった。

そしてちょっと小さな水槽コーナー。
お目当てというかこの地域にしかいないという国天然記念物の「ネコギギ」
そういえば何となく丸っこい顔でネコっぽく、三毛っぽい体色でカワイイナマズ系の魚だった。

ネコギギをゆっくりみてたら、食事タイムが始まって、飼育員の女の娘が魚を紹介しながら裏に回って餌を投入してた。

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一番大きい鱒系の水槽は食事タイムが先に終わってたらしい。
っていうかこの子たちみんなお互いに食い合っててヒレとか欠けた魚が多かった。。イワナやニジよりアマゴが強そうに見えた。
アマゴっていうよりサツキマスかな。デカかった。

そしてまた小さな水槽コーナー。
今度はハゼ系のものが多かった。けどその中にキンブナとカワアナゴという妙な組み合わせが面白かった。

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ファイル 656-5.jpg館内はゆったりした坂になってて上の二階のラストは世界の魚のコーナー。
かと思ったらこんなトコロに殿様蛙が。唯一のカエルは殿様かぁ。
ちゃんと食事タイムで虫食べてた。
外国産はあまり興味なかったけど、ピラニアの食事(イカゲソ)は見てて面白かった。

以上、無料なのに充実してて大満足。どの魚も元気なのがいいね。で、また戻りながら見て下りた。

いいな此処。また愛知県内で渋滞とかでテンション下がったり、帰りの道中で疲れてたりしたら憩いに来ようかな。


ところで、お客は断然子供連れだらけだったんだけど、老夫婦も結構いて、近くで食事タイムを見てたおじいさんが「~だがや」という名古屋弁を自然に話してた。
「~だがや」なんてDrスランプで知ってはいたけど、実際には初めて聞いたよ。ホントにあったんだー。へー。へー。と、妙に嬉しかった。

タグ:観:館 観:蛙 観:然 楽:話 動:虫 動:魚

牛久保のナギ

豊川市下長山町の熊野神社境内にある国指定天然記念物の巨木。
樹齢400年以上と言われてるらしい梛の木。

ファイル 655-1.jpgまず、熊野神社の駐車場から歩いたら入口らしい入口がないまま線路に出ちゃった。
その線路の先に熊野神社の拝殿本殿があるらしい。

どう考えてもこの駐車場の位置はないよな、、、とか思いつつ熊野神社には渡らずに林の中に入ってみたら、だいたい予想してた辺に樹はあった。

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ファイル 655-3.jpgいやはや、国指定天然記念物とかってついつい惹かれるもんだけど、正直言って樹木に詳しいわけじゃなく、梛(なぎ)の木と言ってもどんなもんかまるで知らなかった。
説明を読んで、へーとかホーとか思いつつ、、
木を見て感じたことは、古木を感じさせない元気さと艶かしさがある樹だなぁと。

なんでも、温暖な地域に生える木だそうで、ここらでこうも大きくなるのは珍しいらしい。
葉は千切れづらいのが特長と書かれてたから、どんなもんか千切ってみようかと思ったけど、、、
おっとおっと天然記念物の葉を千切ったら犯罪だわ、あぶねあぶね(^^ゞ

タグ:観:鉄 観:然 景:森 植:樹

ちっきん

ファイル 654-1.jpg藤枝市のラーメン店。
こっち方面と言ったらもうすっかり藤枝の朝ラーメンが気に入って、またまた市街に来てみた。

この店は駐車場がなかったんっだけど、店頭で聞いたら許可もらってる場所があるそうで其処に停められた。

さて小さな店内はちょっと寄って軽く食べる店って雰囲気。
でもいろいろと工夫されたメニューで、夏限定のとか色々あって少し悩んだ。

けどやっぱ、まずは普通のラーメン食べよう!
とか思いつつ、塩派なので塩ラーメンにしてみた。

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おお、これはスッキリ薄味のようでしっかり調和のとれたうまい塩ラーメン。
少し焦がしの入ったチャーシューもおいしかった。

いやいやいや、これだけのこだわったちゃんとしたラーメンを朝から食べられるなんて、いい町だなぁ。
クセになりそう。

タグ:餐:ら

野原吊橋渓谷遊歩道

ファイル 645-1.jpg道志村を流れる道志渓谷に架かる二本の吊り橋を歩ける遊歩道。
だ、そうだ。
まあとりあえず、手前の一本橋渡るだけでいいや。

野原吊橋は国道沿いの駐車場からちょこっと下った先にあった。
なかなかしっかりした新し気な吊り橋だけど、思った以上に揺れて楽しかった。
(先に家族連れが歩いてたから、余計に揺れてたようだ)
橋からは眺め良く深い道志渓谷を覗けた。
いいね、吊り橋。木の床で歩きやすかった。

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その橋から見た上流に、もう一本の吊り橋らしき物が架かって見えてた。
なんだ、近いんじゃん。
そんなに歩くつもりじゃなかったから、車の屋根も閉じずに来たけど、すぐだったら歩いてみよう!って気になって進んだ。

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遊歩道は杉林を抜けると雑草で薄く覆われてて、あまり人が歩いてなさそうな感じだった。。
また杉林に入ると沢に架かる木橋は土砂で埋まってたりプチ荒れ気味。ヌカってるトコもあった、、サンダルで来る道じゃないな、、
なぜか今年あちこちでよく見かけるカナヘビも頻繁に登場した。

あれ?まだかな?こんなに離れてないような、、
あ、ひょっとして吊り橋に見えてたのは、途中で見かけた電線が架かってただけか?(そのようでした)

ってわけで目測の倍歩いて(ほんの十数分だけどね)もう一本の久保吊橋に着いた。
歩いているうちに天気も良くなってきたので、道志渓谷もさっきより少しよく輝いて見えた。
こっちは鉄板の床で、また少し違った感触。だけど揺れ方は一緒だった。

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やっぱり渓谷は蛇行してて、こっちの橋からさっきの橋なんてまるで見えなかった(^^ゞ

こっちは橋のすぐ前が国道。ああ、さっき通ったトコだ。
こっちの方が人気あってバイクの人が幾人も休憩してた。

ファイル 645-5.jpgさて、歩道は来た道しかないけど、戻るのは嫌なので413号をトボトボ歩いて戻った。
っていうか、歩くと怖いねー国道。
とくにカーブとか。
雑草が飛び出してたりして、先を伺いながら気をつけて歩いた。
(逆に車とかバイクのほうがこんなトコに歩行者いたら怖いかも)
途中で渓谷を見下ろせるところは全くなかったけど、橋だけはチラッと見えた。

遊歩道より短く感じるくらいで駐車場に戻れた。
なんか今年はあんまし歩いてなかったから、たまにはこんな散策もいいね。

タグ:楽:歩 観:橋 観:道 景:川 景:谷 景:森 動:虫

道の駅 雪のふるさとやすづか

ファイル 631-1.jpg旧安塚町の403号、405号重複区間にある道の駅。
目立つマスコットの巨大な雪だるまが印象的。
三年前も寄ったので今回はイイかな?と、一度通り過ぎたけど、通行止めでまた戻ってきたので立ち寄った。

やっぱりここで覗きたくなっちゃうのが「雪室」という雪の貯蔵庫。天然の冷蔵庫で冷気は冷房にも使われてるそうだ。
ちゃんと雪見窓とかあって中が覗ける。おお、雪あるねぇ。

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ここで食事しちゃえばちょうどいい時間なんだけど、、あるのは蕎麦屋。。
おいしそうだけど、、さっき「へぎそば」食べたしなぁ。
これから向かうことになった妙高市でもネタ帳に載せた気になる店あるしなぁ。。と躊躇してたけど、もう他で寄る時間も勿体ないからと思い切って入ってみた。

ファイル 631-3.jpg「雪むろそば家 小さな空」
さっきの雪室で保存した蕎麦の実を挽いた蕎麦を出す店だそうだ。
残念ながら、時間が時間だけにスペシャルメニューの「雪むろ田舎そば」も「石臼挽き十割そば」も売り切れだそうで。。まぁ仕方ない。
廉価メニュー的「二八そば」を食べた。
あ、「(もみがらかまど炊き)ぬか釜おにぎり」というのも追加。

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らば、
こ、これは!んめー!
二八でもぜんぜんうまい!
いやむしろ二八くらいのほうが食べやすくていいかも?
コシと蕎麦の風味。にやけるようなおいしい蕎麦だった。

おにぎりも!んめー!

そんでそんで、後から登場のそば湯!
甘酒みたいに濃厚なそば湯が、居酒屋の吟醸純米酒のような器で出てきた!すげー。感激。
!んめー!ばっちり蕎麦堪能。

もうさっき十日町で何食べたかすっかり忘れる程のイイ食事だったwww

ファイル 631-5.jpgいやいやいやいや、
そんな満足な食事をしときながら調子に乗って物産館を覗いた。
そうそう、
前回来たときもジェラート食べて美味しかったっけ。
ってわけで食後のジェラ。(あれ?さっきも、、ry)

ファイル 631-6.jpg目に止まったのは「もっちーみるく」という餅米でとろみをつけたという自然素材のジェラ。
オマケの一口も選べて「あずきみるく」をチョイス。

おおーおおー餅米っていうか粒の餅が入ってるww
やっぱ、んまかった!
巨大雪だるまを見ながらゆっくり味わった。

なんかスゴい満足の休憩。
十日市で折り返さないで廻ってみて良かった。
でももう3時過ぎ。すっかり忘れてのんびりしてたww
ここでこの時間って大丈夫か?

タグ:餐:麺 餐:飯 餐:冷 観:装 道の駅

星峠の棚田

ファイル 630-1.jpg十日町市峠、さっき行った「脱皮する家」の裏にある棚田。
良かった、「脱皮~」に寄らなければ気付かずに過ぎちゃうトコだった。
ここは山の峰の上を進む道沿いで棚田を広く見下ろせる展望ポイントになってた。

おお、これはなかなかいい眺め。
NHK大河の「天地人」のオープニングで映る眺望なんだそうだ。(見てなかった。。)

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ただ、、惜しむらくは、こんな田植え前の昼間じゃなく、もっと水面の映える朝夕とか、稲穂が育った夏とか、収穫前の秋とかに来たかった気がする。(雪景色は無理だろう。。)
なんか、田植え前の水田が妙に赤茶くて風景に馴染みすぎて、折角の棚田だけどあまりパッとしなかった。

ファイル 630-3.jpg少し先に進んでみてトイレのある展望ポイントからも見てみた。
っていうか、先にトイレ。
「きゃっしいトイレ」という名のトイレだった。。きゃっしいって何?展望台の土塁に半分埋まったオブジェのようなトイレだった。っていうかこんな場所にトイレあるってすごくない?(景色よりトイレ褒めてどうする、、)

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いい眺めで気持ちよかった。

タグ:楽:眺 観:農

脱皮する家

ファイル 629-1.jpg十日町市峠、星峠集落にある「大地の芸術祭」参加作品。
大地の芸術祭ってそういえば十日町の道の駅に案内があったな。
3年に1度の開催だそうで、そういえばちょうど三年前にも十日町通ってて色んなオブジェを里山で見かけたりしたなぁ(→2009/08/22)

「脱皮する家」は内容全然知らなかったけど、ここに来る間の案内で見かけまくってて、その名前が気になって来てみた。

オブジェな感じの家っぽいものかな?とか思ってた。。
ら、
そうではなくて民家だった。。あれ?

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なんか有料らしい(\500)、、ちょっと躊躇してたら入口に座ってた若い人達に「どうぞ中を見て下さい」と促されて、ためらいつつも中に入った。

ら、
おお!これは。
壁や柱を鑿で削った版画の世界のような屋内になってた。
はーなるほど。 いや、なるほどじゃないけど面白かった。
中では管理してるおじさんが丁寧に案内してくれた。

廃屋になってた築百五十年の古民家を「日大学芸術学部彫刻コース」有志の大学生(さっき入口で声かけられた若者達らしい)が毎週末に都内から通って二年半かけてリメイクした家屋だそうで、掘って生まれ変わるから「脱皮する家」だそうだ。

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正直いえば名前からのイメージで、ズルッと袋から剥けてツルッとした外見の家みたいなのを想像してたけど、コレは意外。
かえってこの家屋本来の造形・佇まいをまじまじと見せてくれる演出って感じで楽しく拝見。
いやぁー美術とか芸術とかってちゃんと勉強してないし、良くは分からないけど、「これはイイ」と感じられた。

っていうか、この家自体、変な間取りの面白い家屋。
奥の部屋に階段があって二階の屋根裏的物置があったり、玄関の上に張り出した二階が日当たりイイ奥の間になってたり(気が付けばこの辺りの家はみんなそういう風に玄関の上が張り出してた)
そして天上の柱の木の形も組み方もよく見える高い藁葺き屋根の姿。
でもこれは写真にするとよく分からないね。。
実際に目で見てると凄く木版画のコントラストが良く、古民家のしっとりした感じが浮き彫りになってた。

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多分、普通にちゃんと見ても風土色あり趣ある家屋なんだろうけど、それに美術的な手を加えることによってより一層造形の良さを面白く見せてくれている感じが良かった。
素材の良さを十二分に引き出した料理みたいな感じ?これはいいね。楽しく部屋を見てまわった。

たっぷり見て表に出た。
外では、また次の作品の構想の為に集まってたという大学生の人達が畑を耕してた。
(若い人みんなに挨拶されて気分よかったw)

すぐ先にもうひとつ「コロッケハウス」なる第二の作品があって、そちらも拝見。

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こちらは「脱皮」とは真逆の印象、金属をふきつけられた家だそうだ。
衣を纏ったってことで「コロッケ」だそうだけど、んー、コロッケねぇ。。油っぽさは無いよねぇ。

ガランと開け放たれた家は剥製のような薫製のような冷たさと終息感ある空間。
居間(らしき部屋)の奥に階段があって二階に上がれた。っていうかこの屋敷も変な間取りだなぁ。。

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二階は風通しのイイ眺めもイイ空間。
骸骨の肋骨みたいな印象の柱で、コレはコレでまたこの家屋の面白さを醸し出した感じだった。
(この家は元々は大きな屋敷の玄関部を改築してたもので、元の大屋敷は取り壊し比較的新しい部分だけが残ってたものということで、こんな変な間取りらしい)

ファイル 629-7.jpgちょっと休憩するにはいい空間。
目の前の脱皮する家を眺めながら、畑仕事をする女子大生を眺めながら風にあたってのんびりした。

ふーん。おもしろいねぇ。
奇抜で難しそうなオブジェのアートより、その土地の歴史を培った屋敷を魅せる形の芸術には好感が持てて楽しめた。

ちなみに、「大地の芸術祭」の開催は7月からだとか。
この家々は芸術祭にかかわらずずっと建ってるけど、その時だけのオブジェ的な作品とかもこれから並び始めるらしい。
んーこんな感じで見て面白ければ、是非また来て見て回りたいなぁと思えた。

タグ:観:屋 観:建 観:藝