高知市街から近郊までを走る路面電車。通称「土電(とでん)」
あ、市電じゃなかったのか。
中心の国道を東西に長く走る路線と、駅と港を繋ぐ縦の路線の十字の路線の2路線(西と東は直通だけど別路線らしく正確には3路線)があり、その交差する中心が丁度今いる「はりまや橋」なので、ちょこっと乗ってみようかなと思った。
乗るなら何処へ行こうか路線図見てみたけど、目的が路面電車なのでどこでもよく少し迷った。
で、短い縦の桟橋線で桟橋車庫へ行ってみようと思った。
電車はバス以上に頻繁に走ってて、差ほど待たずに到着。
来た車輛は四角く小さく見える1000形(1002)という昭和56年製の比較的新しい車輛。
基本の土佐電カラーで安心した。
乗車するとあまり混んでなかったので優々座れた。
ので、旅の恥は掻き捨て宜しく子供のように先頭に座って運転席越しに走る景色を眺めた。
いいねー揺れも音も。
乗降ボタンを押すとチーンと鳴るんだね。ちんちん電車だね。
対向車輛とも何度か離合。
速度も車よりゆっくりめでのんびりで、整備員のような人達が線路歩いてたりもしてた。軌道あるとバスより全然安全だね。
料金は高知市内は一律200円。(はりまや橋で乗り換えるときは乗換券をくれるらしい)なんか遊園地の園内乗物みたいな気軽な乗物って感じ。住んでるとそうは思わないんだろうけど、路面電車の走る都市って雰囲気好きだわぁ。
そして、終点の一つ前の「桟橋車庫前」で下車。
ここに「とさでん交通」の本社と車庫がある。簡単な資料館とか売店とかあればなぁ、、とか思ったけどそんなものはなかった。
5/3の鉄道の日のイベントでは此処でいろいろ催されるらしいけど、なんでもない今日は静かな土曜日だった。
とりあえず、路面電車の車庫を眺めた。(奥にはバスの車庫もある)
いろいろな型の車輛が並び、特にクラシカルな貨1形というやつはイベント宣伝用になっちゃってたけど可愛かったし、奥には欧州製のやつとか三連接のカッコイイのも停まってた。
そしてたまに整備なのか位置の入れ替えなのか、車庫の入口までの往復で車輛動かしたりしてて、意外と面白かった。
あ、そういえば以前好きだったオレンジ色のネコみたいなラッピングの車輛ってもうないのかなぁ?あれの「ごめん」行きが謝ってるみたいで好きだったんだけどなぁ。
十八年も前じゃもう変わってて当然か、、
そんな感じでしばらく眺めて停留所に戻った。
終点の「桟橋通五丁目」は信号一個分のすぐ先によく見えてて、その先の港に海保の巡視船が覗いたりしてた。(昔はその桟橋からフェリーが出てたそうだけど今はない)
そして少し待って車輛到着。
今度は古くてカッコよくて大きく見える200形(202)という昭和25年製の車輛。これまた基本の土佐電カラーで安心した。(ラッピング車輛は一番多い型の600形(S32年~38年製)が多いようだ)
乗車するとガラガラで独占。古くて雰囲気ある車内を悠々眺め回せた。
いいねー。それにしても昭和25年製の車輛って凄いよね。もう平成も28年、改修され続けたにしても一時代分走り続けてるんだもんな。
なんてひたってたら、途中から乗客が乗ってきた。
土佐弁ばりばりで駆け回る子供たちと、やっぱり土佐弁で叱るじいちゃんと眉顰める怖そうなばあちゃんに暢気そうな婦人方。ナチュラルな土佐弁聞けて満足。
「はりまや橋」まで戻って下車。あー乗り換えしないまでも乗換券を記念に貰っとけばよかったかな。。
と、ほんの30分ばかりだけど路面電車を楽しめた。
元々ドライブ中に見る路面電車とかって大好きで、並んで走るとワクワクしてた。
でもそういえばドライブ中の寄り道で乗ったことは、、長崎で乗っただけだわ。(地下鉄は福岡で乗った。モノレールは那覇で乗った)
もっとこういう都市交通機関の散歩乗車休憩があってもいいよなーと思った。