大垣市郭町にある城。
太平洋戦争末期までは天守も国宝として残ってたらしいけど戦災で焼失。その後櫓と共にコンクリ復元。外観はほぼほぼ忠実だそうなので来てみたかった城。
市街中心にあって駅前通りの商店街から覗くとその天守が見えるという寺か公園みたいな街と一体感があるさりげない城って感じだった。
門をくぐるといきなり本丸ですぐ天守。楽でイイや。
天守の入城はなんと100円。郷土館との共通券でも150円という親しみやすさ。そして窓口の女性がとても感じよく郷土館を薦めてたので共通券を買った。
そして一応聞いてみたらなんと館内撮影OK。展望階だけじゃなくて資料階も撮影OKって珍しいよね。
で、ゆっくり見て登ったら、ジオラマ模型が充実してて個人的に嬉しかった。
武具とかは見てもあんましピンとこないんだけど、担げる火縄銃や槍のモデルがあって重さを感じられたりして楽しめた。
展示資料やビデオ解説は関ヶ原の戦いがメインで、当時大垣城には三成軍が入ってこの近くで前哨戦もあり、その後に関ヶ原に出向いての天下分け目の大戦となった。自分はあまり注目したことなかったけど、その分ここではじっくり見てまわれた。
そして天守四階の展望室。
思いのほか広く、往時どおり廻縁にはなってなかったけど、窓は大きく外は見やすかった(なので窓の大きさは違うらしい)
展望は思ったほどの高さはなくて市街に囲まれてイマイチだったけど、西方向の窓だけ緩やかな風が気持ちよかった。
一人だったのでゆっくりして、次の客が来てから階段を下りた。
天守を出るとさっきの窓口の感じのイイお姉さんが掃き掃除してた手を休めて郷土館への道などを教えてくれた。ホントに感じのイイ城だった。
でもすぐに郷土館へは行かずに少し本丸をウロウロ。
まずは入口の門(これは作っちゃった物)の北に復元された「丑寅櫓」を見た。
これは内側からは木が邪魔をしてあまりよく見えず。外からのほうが門からの続きの隅で見やすかったかな。
西側に復元された「戌亥櫓」には往時には堀に下れた「水の手門」の口があり、高い松の木があったり、天守の石垣の隅に明治の洪水の水位が標されていた。。ここまで水没って、、
そして松は「おあむの松」という名で、関ヶ原の時に「おあむ」という女性が徳川側に逃げた時に縄を掛けて下った松だそうで、今あるのは二代目だそうだ。
さて、一旦西側の門から公園側に出たんだけど、取り敢えずぐるっと堀の跡を南側に回って鉄門跡に来てみた。(鉄門は別の場所に移築して現存だとか、、)
したら、その鉄門跡の脇に「麋城の滝」という滝があった。
へー城跡で滝って珍しいかも。今しがた見てきた養老の滝を小さくしたような真っ直ぐな滝。かっこよかったけど何でこんなトコに?という疑問でその上にあがってみた。
その上は辰巳櫓跡で、滝はモロ人工の物。公園整備の時に造ったのかな。
公園の方は児童が遊ぶ水場のある親水公園。
遊具越しに見る天守はなんとも貫禄なく、さり気ない姿。
もし戦災で焼けずに国宝の現存天守として残っていたならぜんぜん違う雰囲気の公園になってたのかもね。
公園内は蝉がかなり啼いててウチの近所並だったけど、啼いてる声が違ってて関東では聞かない「しわしわしわしわ」というクマゼミの声。
スゴイ近くで逃げずに啼いてて探すと幾らでも姿が見れた。
ホント最近の子供は蝉を捕まえないのかね?舐められてるよね。
そして、公園の前にある「大垣市郷土館」に入った。
門を入ると脇に「麋城の井戸」という湧き水が流れていた。へー。一口飲んだらおいしかった。空きのペットボトルもってくればよかった。。(知らないのに持ち歩くもんでもないけど)
!!あ、ひょっとしてさっきの「麋城の滝」も自噴の湧き水なのかな?だったらすごいな。
堀の水も湧き水で澄んでたのかもね。
さてさて「大垣市郷土館」の目的は大垣城のジオラマ模型。
なんで天守の資料室に置かないでこっちにあるのかと思わないでもないけど、つまり足を運んで他も見て欲しいんだよね。
取り敢えず一通り見て、窓口の人に「大垣城の堀が埋められたのは明治ですか?昭和ですか?」とか質問したりしてゆっくりして出た。
思いのほかいろいろあっておもしろい城跡公園だった。
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