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坊金の大スギ

上越市安塚区防金の山の中腹にある杉の巨木。
思った以上に国道から入り込んだ山の上で、急勾配の細い林道でハラハラした先にちゃんと駐車スペースもあって、こんな場所なのに目前まで車で来れるというありがたいロケーションの古樹。
車を降りてさっそく樹を見た。

ファイル 1759-1.jpg

高いというよりもどっしりと貫禄ある印象の樹で、杉のわりには幹が躍動するかのように畝って四方に広がっていた。杉って上へ真直ぐピンと伸びるイメージだけど単独だとこんな感じになるのかな?

説明板によるとこの木は樹齢800年以上、樹高25m、目通り8,5m、枝張り26mの巨木で、県の天然記念物。武能諏訪神社旧境内に生えた御神木だそうで、この場所は昔神社だったんだね。(今では祠らしいものすらないみたいだけど)

ファイル 1759-2.jpgまた、「下方に向かって張り出した枝の中で北側の一本は、枝が地に接してそこから派生した四本の枝が垂直に延びている姿は奇観である」とあるけど、どれだろ?地面まで垂れた枝は見当たらなかったからもう折れたかな?けどそれらしい小さな杉は北側に生えていた。これか。

そして樹の先の向かいに見える山は直峰城址の城山(標高344m)
戦国時代に上杉謙信がその直峰城との連絡のためこの杉に枝に鐘を吊り下げて連打して合図したそうだ。

杉の手前は廃れた棚田のような段になっててちょっと登って上から杉を眺めた。

ファイル 1759-3.jpg

ファイル 1759-4.jpgこの上にはその棚田用っぽいシートで作られた溜池があって、トンボが飛び回っていた。カエルを期待して歩いてみたけどそれは見かけず、トンボだらけ。
どのトンボも素早く飛び回ってて写真は撮れず、ゆっくり飛んで止まったりしてるのはイチャイチャしてるカップルだけだった。。

そして車に戻ると、駐車スペースの前からは南東の眺めがよかった。
小さな棚田があちこちに見える谷間で、ここへ来る途中の林道からも見下ろせた風景。ドライブ日誌本編の方では割愛しちゃったのでここのは載せておこう。

ファイル 1759-5.jpg

ちょっと思いのほか険しい道で奥の奥で寄り道が過ぎたかな、、とか思ってたけど、樹は立派で見栄え良く景色も眺望もよくていい休憩。
深い山の国道をクネクネ走るのがメインみたいなこの1日の象徴って感じの寄道。来て良かった。

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