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リアスキッチン

ファイル 3112-1.jpg気仙沼市魚市場前の観光物産施設「海の市」内にある食堂。

もう気仙沼と言ったらフカヒレ!16年前に来た時に食べたふかひれラーメンが忘れられず、今日はそれ食べる気満々で来てた。(忘れられないクセにその後16年も食べに来てないのはケチというか何というか気仙沼は食事の時間にはなかなか合わない場所だからかな)
で、飲食店を見て回って、海鮮系でラーメンもある店がここ「リアスキッチン」だった。

ファイル 3112-2.jpg店頭に並んだパネルのメニューを見ると、ちゃんとふかひれラーメンもあった、、、、けど、
2750円、、、あれ?16年前は(ちゃんとフカヒレぺろんと乗って)1500円だったんだけどなぁ。まぁその1500円というのが破格すぎたとは思うけど、ちょっと躊躇。いやいやここは震災から頑張ってきた気仙沼の為にもケチらず食べよう、、と思いつつも、他のメニューも見てみた。
ら、「メカジキ魚骨味噌ラーメン」というのも気になった。(880円だし。。)説明には「気仙沼はメカジキの漁獲量も日本一」とあって、むしろこれはメカジキを食べて気仙沼のイイところの幅広さを知った方がいいのではないかと(イイワケ半分)思えてそれにした。

まだ11時前なので店内はすいてて悠々と席に着き、壁の漁師の写真などを見ながら待った。
でもガラガラというわけでもなく、後からお客さんもちょこちょこと増えた。なんかみんなサンマのメニューを頼んでた。あーサンマかぁ。旬だし名産だよね。でもサンマはどこで食べてもおいしいような気がしたので後悔はなかった。
そして思ったほど待たずに「メカジキ魚骨味噌ラーメン」登場。女性の店員さんが「おまたせしましためかじき味噌ラーメンです」と言って出されたので、ん?味噌ラーメン?魚骨じゃなかったっけ?とか思ったけど間違えてたわけじゃなかった。
てっきり、豚骨とか牛骨とかみたいに骨を煮詰めてとったスープの味噌風味みたいに思ってたけど、どうやら違って、スペアリブのような魚骨揚げの乗った味噌ラーメンということだったようだ。。これはちょっと失敗したかな。

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味噌ラーメンとしての汁はおいしいけど若干ピリ辛。辛さに弱い僕がちょっと眉顰める程度だから一般的には辛くない部類なんだろう。
あーこれなら一番安いラーメンと単品でフカヒレ姿煮(1100!)にすればよかった。。。
なーんて最初思ったけどアニハカランヤ、このメカジキの魚骨揚げ(ハーモニカとか言うそうな)めちゃくちゃうまかった!

ファイル 3112-4.jpgこれほんとに魚かよっていうくらいの蛇腹の骨の間の肉をほじって食べたらもう最高。ハーモニカとはよく言ったもので実物のハーモニカ以上の厚さながらかぶりつきたい一品。冗談ではなく「うまい! うまい! うまい!」と煉獄さんのように大声上げたい気分で食べた。
そしてそのメカジキがまた味噌ラーメンの味噌の感じとも合ってて絶妙。何だかんだ辛いなりにも全部飲んじゃった。(一応ちゃんと味噌にメカジキの魚骨出汁が入ってたらしい、、辛くなかったら味わえたのかなぁ、、)辛味苦手な自分が悔しく思えつつ大満足の食事。きれいに食べ終えた後の骨がまた凄いや。まじで魚かよ。

と、満足の食事を終えて、二階のシャークミュージアムへ行った。(正直、今はサメよりカジキが見たい気分だったけど)
 
 
ファイル 3112-5.jpgで、シャークミュージアムやモネ展や市場をまわって、すっかり昼前は暑いくらいの気温だったので、ソフトクリームも食べちゃおうかなーと思った。

「リアスキッチン・デリ」という店はつまり、隣の「リアスキッチン」のカフェスナック窓口。覗くと同じ店の厨房だった。
たのんだのは気になってた「ふかひれソフト」。まぁ一応フカヒレは食べておきたいじゃない。
どんなのかと思えば、ベリーミックスとフカヒレ入りジュレがかかったソフトでなんともお洒落なカワイイものだった。。(そういえばパネルに写真出てたけどこれは別のスイーツだと思ってた、、)
建物内の休憩用に並んだテーブルで食べた。

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んー果実の方は普通においしいけど、フカヒレはよくわからないね。触感はちゃんとフカヒレで、思いのほかたっぷりかかってはいたけど、味とか風味とかはアイスやベリーに負けて隠れて後味もとくになく、まぁネタとして、、という感じのものだった。

普通にフカヒレ海鮮饅でも食べればよかったんだろうけど、まあいいや。
今日はメカジキが主役でいでしょ、と言うことでこれで車に戻った。

タグ:餐:ら 餐:魚 餐:冷

気仙沼海の市 シャークミュージアム

ファイル 3111-1.jpg食事して満足したトコで二階に上がってここのメインの「シャークミュージアム」に入館。
ここも写真全面的にOKだった。ありがたい。

11時過ぎで入口の前にはあまり人がいなかったけど、中には結構お客さんいて密になる事はないけど賑やかだった。
入ってすぐは東日本大震災の津波被害のコーナーで、パネル写真や町中に流されてきた大型漁船(第18共徳丸)の模型とかが並び、プロジェクタのビデオ映像もゆっくり見た。

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その先は漁港のコーナーでこれまた中型漁船の模型が細かくて見入った。
ん?ちょっとまて?サメはどこだ??
と丁度気が付いたトコからサメのコーナーになった。いや、別に文句ってわけじゃないけど、サメのミュージアムなんだから、そっちを全面的にしておいてくれないとねぇ、、

さて、サメのエリアはまずはホホジロザメの模型がドーン。実物大かな?歯は本物を使ってて危ないから触らないでと書かれてた。

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たしかに魚の中でもサメは特種で興味深い生態の生物、そして古代からもう完成されてたような種族で、凶暴だという印象が強いけど本来はわざわざ人を好んで襲うようなサメはあまりいないそうだ。(でも血が出てたらやばいんでしょ。。)
パネルの展示や映像の展示で分かりやすく見てまわれた。

ああ、そうか、博物館は資料だけで水槽なんかないか。(先月勝浦でも同じ事言ってたような。。)とか思ったけど、一応中型の水槽が二つあった!

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いるのは小型のサメ。ネコザメは岩に隠れて恥ずかしがってるように見えた。(ブチャイクだからねぇ)よく見えたのはイヌザメ。スラリとした小型のサメ。っていうか、そのイヌザメの水槽には今年の三月に生まれたという卵が岩に幾つも付いていた。うわ、変な卵。。なんか子宮を取り外したような感じに見えた。よく見ると中でベビーが動いてるのが見えた。
ちょっと気持ち悪いけど貴重な珍しいものが見れて満足した。
(けど、希望を言えば、サメだけじゃなくてカジキのコーナーも作ってほしかった。さっきうまかったから)

シャークミュージアムを出ると屋上の先では「おかえりモネ展」というのをやってた。NHKで今やってる朝ドラで、気仙沼も舞台なんだそうだ。
ドラマ見てないけど(東京での話を一話だけ見たっけ)無料で写真もOKなので入ってみた。
沢山の大きなパネルと人物やロケ地の丁寧な案内、オープニングの曲の雰囲気になれるフォトスポットとか、いいなぁードラマ見てる人なら嬉しいだろうなーと羨ましかった。

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ここから漁港への階段と通路があって市場見学者と矢印が出てた。もう昼じゃ市場なんかやってないだろうけど、そっちに歩く人もけっこういたので何か見れるのあな?とか思って進んでみた。
ら、その人たちは市場の屋上の駐車場に戻るだけの人だった。。

とりあえず暗くなった市場を見下ろして戻った。
外人向けに日本人の魚の食文化を説明してるイラストパネルが見やすくて面白かった。

タグ:観:館 観:模 観:市 楽:映 動:魚

気仙沼海の市 氷の水族館

ファイル 3110-1.jpg気仙沼市魚市場前にある観光物産施設。

ここはたしか前に来てふかひれラーメンを食べた所だと思う(正解◎05/4/11)
なのでもうふかひれラーメンを食べる気満々で「とにかく食事!」ってつもりで来たんだけど、そういえば「シャークミュージアム」というのも気になるし、一階を入るとすぐの所に「氷の水族館」というのもあって気になった。(「海の子神社」というのもあったけど、それはまぁ別に、、)

で、「氷の水族館」は入口に案内のお姉さんがいて、「零下20度の氷の世界をお楽しみ下さい」と呼びかけられ、シャーク~との共通券(\900)もあるようなので、モノは試しと入ってみることにした。

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防寒着のコートは全然余裕で着れて前も閉まった。ナイス。
「いつでも好きな時に出れますので」と厚い扉を開いて入ると一気に冷凍庫。
氷の中の魚を見てまわるだけだけど、光の色の変化などで氷が面白く、観るというより体感する所。一人だったので悠々と零下の雰囲気を楽しんだ。
写真もOKなので撮りまくったけど、やっぱ色は極端になっちゃって難しいね。

しばらくすると奥の広い所でプロジェクションマッピングが始まって、それもまた面白くこれは入って良かったと思った。
(これも写真じゃ難しすぎた)

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魚とかもじっくり見てたらまたプロジェクションマッピング始まらないかな、、とおかわり希望でゆっくりしてたけど、後から人が来はじめると、続々と続いて混み始めたので退散。写メ撮る中高生をよけながら外に出た。

ファイル 3110-4.jpg外に出ると一気にメガネが曇って温度が戻って来た。面白い感覚だった。

さてさて、いい具合に体が冷えたのでふかひれラーメン食べよう!と飲食店へ歩いた。(食事は項目分けます)

タグ:楽:験 楽:映 観:館 観:宮 観:光 動:魚

花野果市場

ファイル 2875-1.jpg美里町練牛字の346号沿いにある農産物直売店。

前の346号を通ってて丁度信号待ちで止まる時に「仙台味噌ソフトクリーム」とか「ずんだシェイク」という幟が目についたので、すぐ曲がって寄ってみた。

駐車場で車を停めて店に入る前にふと横を見るとプレハブ売店のスナックコーナーが「定休日」と出ていた。
え、ちょっとまって、まさかこれか?
と店に貼られたメニューを見るとしっかり「仙台味噌ソフトクリーム」とか「ずんだシェイク」とかあってがっくり。

ファイル 2875-2.jpgえーーやっぱ連休明けはダメだなぁ。
たしかに店の側からすれば連休中に頑張って客が減る明けには休みたいよなぁ。
とうなだれつつ、まぁせっかく車停めたんだから店も見て行くか、、と店内にも入ってみた。

さっきの道の駅では軽く食べただけだから、ここでも何か買って食べてもいいくらいだなーと惣菜コ-ナーを探した。
けど、それより先に、店内奥につくられてた食堂コーナー「はなやか亭」が営業してるのに気がついて、なにがあるんだろうとメニューを覗いた。
ら、「すいとん」とかあったので思わず入店。すいとん大好きなのでせっかくどころかこれはむしろラッキーだった。

で、すいとん定食もあったけど空腹ではないので「すいとん単品」でたのんだ。

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さすが直売所、野菜たっぷりのすいとん汁登場。
すいとんじたいはやっぱりヒラヒラな感じで「はっと汁」と同じだった。ここでは「はっと」とは呼ばないのかな?御法度にされてた地域じゃないのかもね。
汁は透けてるけどいい味でいい甘味。野菜スープみたいなもんだよね。
で、その野菜が、見た目ではネギが目立ってるけどそれも気にならないくらいの大量の大根で食べ応えあった!しっかり煮て味のしみた大根はいくら食べても飽きることなくサクサクと味わえた。その合間にやわらかいすいとんにも癒された。
正直いってこれは「すいとん入りの大根スープ」食べ切って汁飲んでもう満腹。セットにしないでホントに良かった。

感激して会計の時に「大根おいしかったです」と思わず声にした。
一本くらい入ってるのかと聞いてみたら「そんなには入ってないですよ」と笑われてしまったw

タグ:餐:汁 餐:菜

道の駅 みなみかた

ファイル 2874-1.jpg登米市南方町新高石浦の県道沿いにある道の駅。

初めて来た道の駅。宮城県のこの辺りはあまり県道とかで進んだ事がなくて国道ばかりトレースしてたから通った事なく知らない所だった。道の駅の本を見てて来てみたんだけど、県道も1号線という数字だけあってしっかりした走りやすい道だったし、道の駅も広い駐車場と大きな直売店で平日でもふつうに車や人が集まっていた。

なんか登米の市街からは離れた所にポカンとある道の駅だなぁ、、とか思ってたけど、来てみたら登米市に合併した旧南方町の役所の隣だった。なるほどね。

さて、ここなら食事できそうだと店に入ってみると、食堂のランチは採れたて野菜バイキングだそうで、、んーバイキングって最近の道の駅で多いけどあまり好きじゃないんだよね。(宿泊したホテルとかでゆっくり食べるのならいいんだけど)

ファイル 2874-2.jpgってわけで、取り敢えず保留で直売店を見てみた。ら、面白そうな惣菜があったので、それと(最初に気になってた)外のスナックコーナーの牛串でいいや!と買って外に出た。

牛串は少し時間かかるそうなので、先にその前のベンチで買ったものを食べた。
買ったのは「黄金餅」と「もっこりにら餅」
宮城の直売店の総菜コーナーって餅食品が充実してるよね。納豆とかおろしとかエビとかあんことかずんだとかいろいろあったけど今日はこれにした。

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「黄金餅」は稲荷寿司の中がお餅というもの。これが丁度よくておいしい。っていうか酢飯よりこっちの方がイイ!普段から普通に食べたいけど餅米自体がおいしい宮城ならではなのかなぁ。。(宮黄金という餅米らしい)

「もっこりにら餅」は見た通りのニラたっぷりな中にマグロもからめてて、ニラ好きの僕には大ヒット!ゆっくり味わうつもりであっという間に食べちゃった。おいしかった~。もう一つ買ってこようかな、、なんて考えてたトコで牛串が焼けて呼ばれた。

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「登米産牛の牛串」食べやすくカットされたサイコロステーキ串。
うん、おいしかった。串からも取りやすく食べやすかった。
最初にこの幟を見てたからバイキングには靡かなかった。(登米産牛バイキングだったら靡いたかもw)

ところで、この道の駅の愛称は「もっこりの里」
「もっこりって何がもっこりなんですか?」とは聞きづらかったけど牛串の店員さんに聞いてみた。
「以前に町の特産のニラがテレビで取り上げられた時に、インタビューされた農家の名物おばあちゃんが「南方のニラ食べてモッコリモッコリ」ってほうれん草食べたポパイの腕のイメージで言ったのがウケて話題になった事があって、それで「もっこりの里」とつけられたんです」だそうだ。

ちなみにその特産のニラも「もっこりニラ」という名前になったそうで、あーじゃあさっき食べた「もっこりニラ餅」なんかまさにドンピシャの名物だったのね!たまたまニラが好きで食べたけどナイス俺w(もっこりさせて帰ったかどうかは内緒w)

ってわけで軽い食事ではあったけどおいしくて満足、エピソードも面白くて満足。
(っていうか、採れたて野菜バイキングにはその「もっこりニラ」の品も幾つか(ニラ玉とか餃子とか)あったらしいので、次来たらバイキングもいいかも!と思えた)

タグ:餐:餅 餐:菜 餐:肉 食:串 楽:話 道の駅

岩出山城跡

ファイル 2381-1.jpg大崎市岩出山城山にある城山公園。

岩出山城は秀吉に移封された伊達政宗の居城。家康の天下になって仙台に移るまでの十二年間いた城ということで気にはなっていた。

でも今日は別に寄るつもりもなかったんだけど、ナビ地図を見てたら上まで車で一気に行けそうな城山だなと思ったので来てみた。
したら思った通りで、一番上の本丸跡まで車で上がれた。
駐車場ははっきりと区分けされてなかったけど、どこ停めてもよさそうな感じ。取り敢えず閉まってた売店の前に適当に車を停めて公園に歩いてみた。

入口に案内板と園内の地図があり、ここが本丸で間違いないんだけど、普通の公園な雰囲気であまり城跡らしくなかった。

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小さな野外ステージの脇から見た東側の眺めは、木々に隠れていい眺望ではなかった。多分、帰りの下り坂の道の方が眺めいいだろうと思えた。

そしてその先が「西の腰郭」という郭跡の広場で、ここに伊達政宗の像が立っていた。

説明によるとこの像は元々は仙台青葉城にあったもので、戦時中に金属回収で徴用された銅像の代わりに立てたコンクリの像だったそうだ。昭和39年にこちらに移されて、仙台には騎乗の勇ましい銅像が立ったってわけだ。

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っていうか、伊達政宗ってこんな四角い顔だったのかぁ。。全然イメージじゃないなぁ。(あ、でも現在の渡辺謙もこんな感じか!)

この先から見える南東側の眺めは部分的に少しは見渡せた。

ファイル 2381-4.jpgという、まるっきり公園の城跡。
岩出山は付近の道の駅にも「伊達」の名が入ってるくらいで観光的にも力入れそうな名のある城跡だと思うけど、全然そんな雰囲気はなかった。ちょっと珍しいくらい。
なので、いつもはいろいろ見て歩いて写真撮りまくって編集に時間がかかる城ネタの寄り道だけど、おかげさまで今回は軽く簡単に済んだ。

最後に車を停めたトコに垂れてた色づき始めた紅葉の葉を写真撮って出発。
あ、これがこの車での最後の点景になるなら車ごと写しておけばよかったかな。

タグ:観:園 観:城 観:像 景:町 景:季

美豆の小島

ファイル 2380-1.jpg大崎市鳴子温泉竹原の江合川にある島。
よくわかんないけど取り敢えず案内通りに来てみたら駐車場と案内板があった。

どうやら和歌に詠まれた名所だそうだ。
古くは平安時代の古今和歌集、後には江戸時代に松尾芭蕉も奥の細道で立ち寄った場所。
、、だそうだけど、駐車場から見ると川原の雑草茂った叢でどれがその小島なのかわからなかった。(ナビ地図で方向は分かっているに、、)

取り敢えず道の向かいには立派な石の歌碑で
「小黒崎 みつの小島の人ならば 都のつとに いざといわましを」という東歌が彫られてた。

けどやっぱそれだけじゃ腑に落ちず、その小島を見てみたいので、川原に歩いてみようと雑草茂ったあやしい道を歩いてみた。

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こんな道進んで大丈夫かぁ?と思ってたけど、入口が一番草荒れてただけで少し進むと普通の頼りない未舗装路だった。
たくさん揺れてるススキの白い穂を眺めながら、飛び回るトンボを眺めながら散歩気分で歩けた。なんとなく天気いいからこういう原っぱを暢気に歩きたい気分でもあった。(渋滞にハマってイライラするより全然イイ)

少し歩くと川原へ出た。水際までは少し離れてて、手前の細い流れには土管が橋代わりをしていた。
その水際辺りにこんもりとした岩があって松の木が生えていた。あれがその「美豆の小島」かな?とは分かったものの、貫禄も雰囲気もなくて疑わしかった。

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水際まで歩いてみた。川の下流側の先の山がやや紅葉して赤くなってて綺麗だった(国道からも見えてたけど)
そして水もキレイで日光を映して輝いていた。夏なら足ポチャしたいトコだ。(夏だったらもっと雑草元気で藪漕ぎになりそうだから短パンサンダルではここまで歩いてこなかったと思う、、)
川の中に魚は見かけなかったけど、僕が川原で立ち止まってたら周りを飛び纏わってた数匹の赤トンボ達も小石に降りて休んでた。なんか可愛かった。

そして上流側にはそのこんもりとした岩。「美豆の小島」だと思う。
川原を歩いて近付いてみた。
ら、
上に小さめの赤い鳥居が見えた。あ、これで間違いないな。
その横を歩いて回ってみたら、祠も覗けた。

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裏側にまわると岩の上に登れそうな感じだった。
けど、足場悪そうだし上っていい眺めってわけでもなさそうなので登らずに周りから眺めるだけにした。

平安時代から景勝地として歌に詠まれた風流な小島は、今ではすっかり自然に還らんとしてる感じでオーラもない感じだけど、そういうもんだよね。
世も人心も自然も永遠に変わらないものはないってことだね。今どきの景勝地だって100年後にはどうなってることやら。
でもそこが、埋もれた国衙や荒城の月と同様に妙な面白さと感じられた。

とりあえず、ポカポカのススキの叢の散歩をのんびり楽しめた。

タグ:楽:読 景:川 景:原 景:島 観:宮 植:草 動:虫

伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター

ファイル 2379-1.jpg栗原市若柳上畑岡敷味にある資料館。

ここはミニ水族館がある無料の施設ということで随分前から気になっててネタ帳にも載せてた所。
前にも一度来てたんだけど朝早くて開館前だったので空振りだった。
今日はもう10時なので開いててやっと入れた。

冠型の丸い建物の中は、ほぼワンフロアの広い洒落た感じの空間で、床の航空写真図の沼に合わせた形のテーブルが置かれて、その上や壁に置かれた凝ったアイテムのような資料展示で伊豆沼の自然が解説されていた。

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表窓側には企画っぽく「ゼニタナゴ復元プロジェクト」というコーナーがあって、タナゴが卵を産むカラス貝の生産試験を解説。伊豆沼のカラス貝は大型になるそうで貝殻が置かれて触れられた。
そして見た目は地味な黒い貝だけど中は真珠光沢の貝だそうで、表面を削った部分や内側はパールホワイトだった。けど、小さい方の貝殻の方が綺麗で赤い真珠色だった。

え?ところでミニ水族館は??
と思いつつひと廻りしたら、奥の自販機休憩コーナーの脇にミニミニ過ぎる水槽コーナーがあった。
中くらいの水槽ひとつに、壺型の小さい水槽がいくつか並んでるだけだった。。

え?え?え?ひょっとしてこれだけか、、

ここも手賀沼みたいにリニューアルして洒落た感じになって水族館はなくなっちゃったってパターン??うわーがっかり。もっと早く来ておけばよかったかな。。

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取り敢えず伊豆沼の魚たちが元気に泳いでて、とくにドジョウが大きく元気だった。マブナもきれいだった。
壺型の水槽は湾曲して見づらかったけど、鰭紋様のキレイなゼニタナゴが良かった。

ひょっとしたら二階にあるのかな?とか思って階段を登ってみた。
広い吹抜けで輪っかの形の通路のような二階だけど、裏側は展示室になってた。
けど、水槽などはなく、模型とパネルの資料館「伊豆沼・内沼の現在と未来」。洒落た配置で見やすくていい感じだけど、、

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伊豆沼と内沼は江戸時代にはは一つの大きな沼で、干拓で完全に分断され、伊豆沼本体は半分くらいの大きさになったそうだ。(縄文時代には入り江の奥の海だったそうだ)
やっぱうちの近くの手賀沼と似てるな。
一応一通りちゃんと見て展示室を出た。

上から見ると一階のテーブルがホントに沼の形で、贅沢な配置だよなぁーと思えた。(干拓されてなかったらもっと大きな展示テーブルになってたのかな)

そして無料の望遠鏡をのぞきながら展望コーナーで沼を眺めた。

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青空の眩しい天気イイ眺めだけれど、鳥はなかなか見つからず、カモすらおらず、一羽だけサギが飛ぶのが見えたのと、一羽だけ小型の水鳥(アイサ?)が潜りまくってるのが見えただけだった。
っていうか、日当たり良すぎて暑かった。

ファイル 2379-6.jpg入り口には現在の鳥を見るすすめスポットが地図のボードに書き込まれていた。
飛来数はカモ1750、ハクチョウ528、ガン62074とあった。
ハクチョウは来る途中の田圃で見かけたから、昼間はあちこちに散ってるのかもね。

そのあと、沼の方にも歩いてみたけど、葦を刈ってキレイにしてる人達が作業中で賑やかだったのですぐに駐車場に戻った。

んーいい施設だとは思うけど、目的から言ったら空振りでガッカリだった。

 

帰って来てからネットで見たら、ここは「鳥館」だそうで、他に「淡水魚館」というのが沼の南の方にあってそっちがミニ水族館になってるそうだった。。
えー、そうなのー、前からそうなのー、くやしー
 
っていうか、
「鳥館」なんてどこにも書いてなかったぞー
そして、
だったら水槽のトコや魚の説明のトコに「淡水魚館にはたくさん魚がいます」とか書いててくれたらいいのにー

タグ:観:館 楽:触 楽:眺 楽<残 景:湖 動:魚 動:鳥

塩釜水産物仲卸市場

ファイル 2378-1.jpg塩竈市新浜町にある魚市場。

案内を見て朝から食事できるかも!と思って来てみた。
魚市場と言っても場所によって様々で、業者向けで一般には入りづらいトコや、一般向けにも開放してるけど人が少なかったり食べるところは無くて魚を買わなきゃいけないような雰囲気のトコ、逆に観光向けの飲食店が集まってて人気で混み合って駐車場待ったり、、

そういう意味でハズレる事も多い魚市場だけど、ここはアタリ!
車も適当にすんなり停められて食堂の看板も出てた。

入口の案内を見ると、どうやら市場内に何ヶ所か食堂があるらしい。
まずは市場を見て歩いて、どんな魚が旬で一番よく売られてるかとか見てから食堂に行こうかなと思った。

で、活気のある市場を見ながら歩いてたら、他で見かけたことのある小分けにされた刺身が並ぶ店があった。どうやらチョイチョイ買って自分で好きに盛りつけた海鮮丼(いわゆる勝手丼)に出来るようだ。

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真ん中あたりの店を見てたら店の娘さんが詳しく解説してくれた。
小分けに用意してある以外のどの魚でも食事用にと言えばどの店でも捌いてくれるそうだ。
そしてここの地魚や旬なものを聞くと「地域的にはこの時季といえばイクラやイカ、そしてやっぱり近海マグロ」だそうだ。
とくに塩釜の近海マグロは「ひがしもの」という称号で呼ばれるメバチで生の天然で今まさに旬だそうだ。
天然マグロを扱うのは専門店だけなのでこの店「丸完 本郷商店」にはないけど、どの店がいいか教えてくれた。丁寧で嬉しかったのでこの店ではイクラと赤エビ(一尾100円!)を買った。(エビはキレイに剥いてくれた)

そしてその教えて貰った店「丸金 松岡商店」で中トロをどんぶり乗せ用にとたのんで買った。目の前で細切れにして盛って包んでくれた。
「あ、つつまないでいいですよ」というと「ちゃんと包むのが此処のルールなので」だそうだ。そっか皿で渡したら飲食店、包んで渡すのが商店なのか。

買ったものを持って食堂(と言っても市場の隅側のテーブル並べた開放的な区画)へ行き、ご飯セットを買って席に着いた。

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ご飯セット以外にもメニューもあって、ここで天丼や「はらこめし」をたのんで食べてる人もいた。(はらこめしも好きだけどねーあれは宮城南部の亘理のイメージだよねー)

買ったもの3点を並べると、、わぁ、ご飯に対して多すぎたかも!
とくにマグロはたんまりで、こんなに食べたら飽きちゃいそうだ、、と懸念しながら丼に盛ってみた。
したら、意外とこんもり丁度よくキレイに盛れた。「天然マグロ中トロのイクラエビ添え丼」ってとこかな。
わさび醤油をダーーっとかけて豪快に食べてみた。

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う、うめーーーーーーー

口の中で花が咲いたのが見えた。

天然のマグロってこんなにうまいんだ!

そっか普段は冷凍のマグロしか食べてなかったんだ。
いやいや今まで「じつは刺身はマグロよりイワシの方が好きなんだよね」とか言ってたけど取り消すわ。やっぱ刺身はマグロだわ。とろけるわ。
そして遠慮なく惜しむことなく思いきり食べられて満足の極み。

あーこれなら別にイクラとか買わなくてもよかったなー、、このマグロと一緒じゃかすむよなー、、なんて思ったけどこのイクラもまたおいしかった!なんか久々に本物のイクラを食べた気がした。まろやかすぎ。

赤エビだけはさすがにちょっと役不足かなぁ、、普通のエビだもんなぁ、、なんて思いきや、これがまた甘い甘い。大きくてたっぷりぷりぷりの食べ応え。頭は味噌も吸えた。

そしてまた思いきりマグロ。花咲きまくり。朝からこんなおいしいもの食べてていいんだろうか。
量が多く思えたマグロも飽きる間もなく一気に食べて食べきった。いやぁー来てよかった。
最後は海苔の浮いた味噌汁を飲んで落ち着いた。

大満足の朝食、45号方面朝の通過って今まで何度かあった気もしたけど寄ってみなかったのは勿体なかったわ。
今日は松島で牡蠣でもとか思てたけど、それにこだわらずにこっち寄れてよかった。(正直、牡蠣は飯岡のと比べちゃいそうであまり期待してはいなかった)

タグ:食:丼 餐:魚 餐:卵 餐:甲 観:市

瑞鳳殿

仙台市青葉区霊屋下にある伊達政宗を祀る霊廟。
ここは来た覚えがなく初めてなんだけど、叔父さん曰く、「ここに来ないと仙台に来たとは言わない」くらいのスポットだそうだ。むしろ青葉城よりもこっちだそうだ。
その青葉城では車で上まであがれたんだけど、ここは坂の上り始めくらいに駐車場があるので歩いて登る。。

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えっちらおっちら、すぐそこが上だと思ってたらまだそこは序の口で、その倍あった。。
暑い猛暑日で汗かきまくったけど、森の中で日陰が多いせいか意外と涼しく、そんなにキツくはなかった。(昨夜飲んだ酒の分の汗くらいはかかなくちゃね)

そして入り口に到着。料金払って(もらって)入るとその先に「涅槃門」
開いてないので脇から入ると、キレイな唐獅子と牡丹の彫刻が見えた。(近くのガイドさんが「任侠のイメージの唐獅子牡丹の元は縁起物だったんですよー」というのを聞いてから進んだ。)
その先の「拝殿」を門のようにくぐって抜けて「橋廊下」というのがあったという高めの石段をゆっくり登った。

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その上の「唐門」の先が「瑞鳳殿」
仙台藩初代藩主伊達政宗公のお墓。
戦時中に焼失して50年前に再建されたものだけど、色は何度も塗り直してるのかな、すごくキレイでキラキラしてた。

んーなんだろう。別の神社のキレイすぎる社殿はいやらしい感じがしたもんだけど、ここの派手さは感じ良く、これが「伊達」ってことなのねと妙に納得した。

資料館をさーっと見つつ門を出て小休止。自販機がある東屋でお茶を飲んだ。木陰爽やかでも暑いは暑いからね。ゆっくり行きましょう。

有料区間の外に出ると「戊辰戦争 弔魂碑」というのもあった。ん?仙台藩士って戊辰でそんなに沢山討たれてるんだっけ?
会津が踏ん張る前にバンザイしちゃって戦乱を逃れた印象だけど、、

そして一旦横の坂道を下って、次は伊達家歴代墓所、二代藩主忠宗の「感仙殿」と三代藩主綱宗の「善応殿」。

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こっちはやや小さめのお堂が並んでるだけだったけど、周りの緑が眩しかっただけに逆に派手さが際立って見えた。

霊廟があるのはこの三代目の「善応殿」までで四代目からは質素な石の墓になったそうです。
この先には九代目の墓や姫の墓があったけど他は別の場所のようだ。いろいろあったんでしょう。

ファイル 2296-4.jpg最後は急な下りの石段を脇のアジサイを見ながらゆっくり下った。
やっぱり仙台は森の都市のイメージ。気温上がってるけど木陰が涼しいのはありがたい。

行きに「序の口」と書いた所に「天龍閣」という温泉旅館への横道があって、叔父が古稀の祝いの宴会をそこでやって泊まったそうで、意外と安価で景色抜群の部屋で、実は芸能人とかが仙台に来るとお忍びで利用するらしいトコだそうだ。
「まだ時間あるなら行ってみようか」と言われたけど、時間を見たらもう昼前なのに気付いて遠慮した。

タグ:観:建 観:門 観:飾 植:花