登米市津山町横山本町にある寺院。
来てみたら津山の道の駅のすぐ近くだった。
もちろん寺に興味があるわけではなく、目的は境内の池が国指定天然記念物の「ウグイ生息地」ということで、できればもっと天気いい日の明るい内に来たかったけど、まぁ降ってた雨は上がってたしまだギリ明るい日没前なのでいいでしょう。車から降りて早速歩いた。
江戸時代の立派な山門をくぐると、まず綺麗な水路を石橋で渡る。
この水路が産卵期に池からウグイが川に下って、産卵を終えると帰ってくるという小川。その珍しい習性故の天然記念物ということだけど、移動するのも見てみたいなぁ。
で、その川の前にある「御池」が天然記念物「横山のウグイ生息地」
覗くと湧水の池だけあってきれいな水で、ゆらーっと魚が泳いでいた。
おお、大きなウグイ。
ウグイなのか?コイじゃないだろうな、、とズームで写してみた。これはウグイだね。関東では「ハヤ」と呼ぶ清流の魚。(エセ)釣キチ少年だった頃には何度も釣ったことある魚で、食べたこともある(小骨多くて大変だった)馴染みの魚ながら、ここではコイのようにユラリと泳ぐ国指定の天然記念物。なんか不思議。
のんびり眺めて写真撮ったけど、明るさが足りないせいか水面の映り込みが激しく、なかなかうまく魚が写せなかった。
で、ちょっとお寺も歩いてみた。
ここは見どころ多い寺院であちこち順番に番号振られていたけど、そこまでの興味も時間もなく端折って歩いた。
まず本堂でお参り。この本堂の中には国重文の不動明王坐像があるそうだ。
本堂の横には奥の院への山道「土の山遊歩道」が延びていた。千年杉とかもあるそうだけどもちろんこんな時間から山登りはしない。
湯歩道口の前にはカッコいい青銅の五重塔!
これは江戸中期の明和3年(1766)の建立で県重文だそうだ。
で、また「御池」に戻る。池の中央に島があって薬師堂があって橋が架かっているけど足元が格子で間あいてる上に石が揺れるのでゆっくり渡った。
池全体にいて優雅に泳ぐウグイは、場所によっては群れていて沢山見れた。けどやっぱ水面の反射が厳しく写真は厳しかった。
たまーに青くてきれいなのがいるんだけどあれもウグイかな?(それも写真はうまく撮れなかった、、)
いやーそれにしてもこんなに型のいいウグイが群れて優雅に姿をさらしてるなんて初めて見た。しかも守られているとはいえ一応野生天然の魚なんだよね。
餌とか撒かれてるのかな?近寄ってきてエサくれアピールとかはなかったので自然な姿って感じで良かった。
さて、境内には三つの池があるので他の池も覗いてみた。
西側にある「心の池」。広く浅そうな池でここも魚が多かったけど、群れているのは遠かった。あの群れているとこが少し深いんだろうな。
で、たまーに単独や数匹で近い場所を泳ぐ魚をよく見てみた、、ら、
これブラックバスじゃん!
なんでこんな釣りもできないような池にブラックバスを放流してるんだ?あ、いや、前の川とつながってるから勝手に流れて入ってきちゃってるのかな。。
としたら天然記念物のウグイの「御池」の方にもいるのかな。さっき有難そうに眺めてたのはひょっとしてブラックバス、、、
ってこたないか。とは思いつつ、一旦戻って魚の姿を確認した。
うん、「御池」で泳ぐ魚は<型の尾びれからしてハヤだった。
安心した。
そして目の前の水路の小川も覗いてみたら、ここにも魚いるのね。
小型で素早くてとても写真は撮れなかったけど少し眺めた。
最後にその川の外側の「たな池」を見つつ駐車場に戻った。この池はハスや葦が生え田圃のように浅い池で魚はいそうになかった。
いやーまたまた魚ネタ、日暮れ前寸前の時間ながら十分楽しめた。
そして駐車場に戻る頃合いを図るかのように小雨降ってきた。まじか。天気もギリギリだったのか。ナイスナイス。