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珍来

ファイル 2978-1.jpg館山市佐野の410号沿いにあるラーメン店。

「厄除タンメン」の幟が目について気になって暖簾が掛かってたから半端な時間でもやってるようなので寄ってみた。

けど、入口はカギが閉まってた。。

あれ?と中を覗くとテレビつけたまま店のおばちゃんが座席でうたた寝してた。。
コンコンとノックすると気付いて起きて開けてくれた。(いや、不安に思ってやめようかとも思ったけどねw)
日差し良く西日差し込んで暖かければうたた寝もする気持ちはわかるけど、ちゃんと鍵を閉めてたって事は寝る気満々だったんだよね。

ファイル 2978-2.jpgさて小さくて雑な店ながら入口のアルコールもテーブルの仕切りもコロナ対策はちゃんとしてた。
そして店のおばちゃんはまるで僕が近所の常連かの如く「もう毎日おんなじでつまんねーな」とか話しかけてきて(最初は乱暴な言葉で焦ったけどw)感じよかった。

メニューを見つつ最初から決めてた「厄除タンメン」をたのんだ。メニューにも「当店自慢」とあった。そういえばメニューの「ニラレバラーメン(気が向いた時)」というのも違う意味で非常に気になった。。

そして「厄除タンメン」
「おいしいキャベツを貰ったから沢山入れといたよ。この季節のキャベツは甘くておいしいよねぇ」といわれてキャベツ話が始まったので相槌うちながら食べた。

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たしかに甘いキャベツはボイルして炒めてておいしかったし、他の野菜もおいしかったけど、タンメンじたいそのまま塩バタくらいのコクで既においしくて、細麺で柔らかめの麺は野菜に夢中になってるとのびそうになるけど、むしろのびてもいいくらいの総合汁料理って感じでゆっくり食べられた。

おばちゃんの話は実に具体的な内輪話に移りつつも、ついつい聞き入って楽しめた。
先日行った同窓会の話からハーレー乗りのお客さんの話、木更津のコストコに行きたいと云う話とか宝くじの話、館山の話や一昨年の台風の話、話は流れながら自然に続きつつ、こちらの反応は流されずにちゃんと聞いてくれて会話になってたのでなごめた。
差し込んでた夕陽が落ちそうになったとこでさすがにそろそろ「ごちそうさま」と会計して店を出た。

客観的にみれば世間話に付き合わされただけに思えるけど、雑な感じながら人懐こく飾り気なく自然に話せて気分よく、千葉県ローカルのいい雰囲気が味わえて楽しかった。

帰り際に「うちはカツも厚くて自慢なんだよ、また館山に来たらカツ丼食べに来てみて」と言われ是非来ようと思った。
(そういえば「厄除タンメンの厄除けってどういう意味ですか?」と聞くのを忘れてた。。)

タグ:餐:ら 餐:菜 楽:話

館山市立博物館

ファイル 2977-1.jpg館山市館山の館山城跡の城山公園にある博物館。
山の上の天守型の建物が分館で中腹にあるのが本館だそうだ。

天守型の建物は昭和後期に建てられた所謂ナンチャッテ天守で、元々は天守などない江戸初期までの城跡ということで、今まであまり興味持てず一度も寄ったことはなかった。
けど、先月千葉氏の本拠地でもあった千葉城(猪鼻城跡)に行って千葉氏の歴史に触れてきたので、だったら里見の本拠地も行っとくべきだよな、、と思えたし、最近はナンチャッテ天守にも寛容になったので(現存だろうが復元だろうか模擬だろうか元々戦乱のない江戸時代の天守自体ほとんどお飾りみたいなもんだからね)やっと来る気になったし、緊急事態で千葉県から出ないこの時期に来ておきたかった。

さて、天守型の博物館分館は山上なので駐車場からは少し坂を上る。(それもあって今まで気がすすまなかったというのある)
その坂道は舗装された道で折り返さずに山を廻るように登る坂なので、(こんなデブでも)ゆっくり登ればキツくなかったし、周りでは桜も咲き始めていたので花見がてらで登れた。
桜の種類はいろいろあるようで、普通の吉野っぽいのをメインに八重っぽいのも咲いていたし白く大きめの花の桜(大島桜?)も咲いていた。

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更に坂の上の方では水仙も咲き残ってたしアヤメ(ダッチアイリス)までもう咲いていた。

取り敢えず立ち止まることなく進んで登り切ると博物館前の展望台に出た。
思ったよりも楽に登れたので、これなら毎度躊躇してる久留里城だって登れたかも、、、とか思った。(調べるとむこうの方が高くて急らしい。。)
常夜灯みたいなのとか恋人の聖地とかあっていい眺めのフォトスポットだけど、博物館に入るつもりなので展望はそっちでとサッと見て進んだ。

ってわけで模擬天守の博物館分館。その前は山頂の本丸にしては広すぎる広場になっていて引きの写真も撮りやすいイイ公園。戦国時代往時はどういう形だったんだろうか、、そういう案内はなかった。(戦時中に高射砲陣地としてかなり整備され、その後に公園化で均されたそうだ)

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入館料を払って入った。あれ?無料じゃなかったんだっけ。。
館内は撮影禁止。俯瞰でもアウト。「撮ってもイイよ」と言われたのは入口のアニメキャラのボード(去年暮れ放送の「戦翼のシグルドリーヴァ」の宮古。見てたし割りと好きなキャラだった)と、「八犬伝の登場人物」の一覧パネルと、犬と狸の像。
中は里見八犬伝の資料展示だけで、あまり興味なく馴染みもなく(ホントは一度しっかり物語を知ってみたいトコでもあるけど、、)サーっと見て階段を上った。

上の階の展示室は改装中で閉まってたので見るトコは他に無く一気に四階の展望室に上がった。(なんだこの博物館、、、)

で、展望室から館山の眺望。いい眺め。
正面の西側に浦賀水道方向の海が見えた。館山基地も見えて、そのまわりの関東大震災で陸続きになった幾つかの島も見えて、そのまま陸繋島にならなければもっといい景色だったかも、、とか思えた。

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南側は山方向。東側から市街が広がってて、こっちに館山藩の陣屋や鹿島掘跡とかあるそうだけどよく分からなかった。っていうか陣屋跡って山の裏側なんだ。。
北方向が市街の中心、案内には崖観音まで書かれてたけどさすがに見えなかった。手前の駐車場と停めた自分の車はよく見えたw この駐車場や公園広場が陣屋跡だと思ってたけど全然違ってたわけだ。
二周まわってゆっくり眺めて下に降りた。

天気よくなって日差しも出てきたので少し広場をまわって、里見桜の解説を読むと、江戸時代に外様大名取り潰しの策で倉吉に移封され流されて滅亡した里見氏を偲んで倉吉で育てた苗木を植えたものだそうだ。

ファイル 2977-5.jpg梅園とか八遺臣の墓とかには下らずに素直に来た道を下った。

そして坂の途中で横の階段に折れて下って北側中腹の博物館本館に行ってみた。
入場券は共通なのでこっちも見なきゃ無駄遣い。
入館は4時半までで4時前に入館。梅園に行かなくてよかった。

で、こっちも館内全面撮影禁止。
展示もいまいちパッとしなかったし里見氏の歴史についてはあまり展示がなく、館山城については皆無だった。
二階でやってた企画展「武士たちの明治」というのも期待せずにまわったけど、これは意外と面白かった。
館山は里見が去って廃城になった後はパッとしない江戸時代を過ごし、幕末にやっと稲葉家が一万石の館山藩をつくったものの陣屋には少人数しか詰めずに殆ど江戸屋敷がメインという(茨城の小藩と同じような)寂しい体制。戊辰の役で恭順派と分かれて函館まで行った藩士も多く、残った藩士は少なかったそうだ。
展示のメインは明治になって駿河の一大名になった徳川家に追い出される形で移ってきた長尾藩の藩士の廃藩置県後の生活。彼らがこの今につながる館山の土台を築いたわけだ。

それにしても、元々は四国の阿波国の人々が移り住んで開拓して上総国から別れてできたのが安房国。で、そののちこの地の大名として奮闘隆盛した里見氏も元は上野国の新田一族で、室町時代中期の結城合戦で敗れて落ちのびて安房に入ったとか。そして駿河から来た長尾藩等、みんな移り住んで来た人達の歴史だなぁ、、とか思ったけど、それは全国どこでも同じだよね。(自分も東京から来た千葉県民だし)
正直、この企画展は料金払っただけの面白みがあり、伝えるべき館山の歴史だし、これは常設にするべきじゃないかなと思えた。(それと「鉈切洞窟遺跡」のジオラマ模型だけはよくできていたので撮影OKにしてほしかった)

さてさて、下までくだって駐車場に戻る前に広場にある店に行ってみた。
ここは「里見茶屋」という茶屋で団子が名物らしく幟が立ってたんだけど、店の貼紙メニュー見てびっくり、団子の種類が半端なかった。わりとスタンダードな八犬士団子だけで八種類。ホイップクリーム系四種に醤油系三種に味噌系も二種、特製というのが三種あって、他に限定っぽいリンゴとか春イチゴとか房州完熟カボチャ団子なんていうのもあった。すげー。
いろいろそそられたけど甘いのは自粛なので「豚バラ肉巻みたらし団子」と「宮醤油と花かつおの焼き団子」を買ってみた。

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店内で食べる場合は飲物とのセットじゃなくてはならないそうなので、持ち帰りで買って公園の東屋で食べた。
なんか団子の見た目じゃないよね。。
けど「豚バラ肉巻みたらし団子」は「みたらし」という事を忘れてて食べたら甘くて意外な上に団子が柔らかくて食べづらくなんとも変な一品だった。
「宮醤油と花かつおの焼き団子」は思った通りの味で安心したけど海苔は切れずに先に食べちゃって削り節はポロポロ落ちちゃって後半は裸の焼き団子だった。。なんともはや。

そういえば昼も食べてなかったので忘れてた空腹を思い出した。花より団子より飯が食いたかった。。

タグ:観:館 観:城 観:閣 観:園 観:キ 観:像 植:花 楽:眺 景:町 景:海 景:島 餐:菓

道の駅 たけゆらの里おおたき

ファイル 2976-1.jpg大多喜町石神の297号沿いにある道の駅。

何度か寄ってるけど点景は二度目。トイレだけが多いかな。
今日もトイレだけのつもりで寄った。
でも一応売店や食堂も覗いてみた。

売店ではもう太く大きなタケノコがゴロンゴロンと沢山売られてて見事だった。さすが大多喜の名物。こんな時期から生えてるんだね。

そして食堂。
やっぱり今日もイノシシバーガーの販売は休止してた。。
猪肉入りの「ウリ坊まん」というのもあって、それだけ軽く食べて行こうかと思ったけど、ウリ坊の形で可愛くて恥ずかしく思い躊躇、普通の形の「タケノコ入り肉まん」にした。

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タケノコだらけのシャキシャキ饅頭かと思いきや、意外とタケノコは小さく少なめで肉メインの餡。でもさすがに風味はあってほどよい具合の肉まんだった。
 
 
ちなみに前回の点景

タグ:餐:饅 道の駅

熊野の清水

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長南町佐坪にある湧水スポット。名水百選だそうで、熊野は「ゆや」と読むそうだ。
「熊野の清水公園」の駐車場に入ると、そこでフリーマーケットが開かれていた。取り敢えずトイレ行ってから軽くまわって見たけど、とくにササるものは無かった。

で、公園に歩いた。
この公園の池が遊水池かと思ってたけどそうではなくて、ここはただの公園だった。

ファイル 2975-2.jpg「熊野の清水」は道の向かいの神社の方にあるようだった。

歩いてみたら鳥居の手前脇に池があり、湧水地だけにキレイな水で、小さい池の割に元気なコイが泳ぎまわっていた。
そして覗いてみるとコイだけではなくカワムツやウグイやフナっぽい普通の川魚も多種混合で仲良く一緒に群れて泳ぎ回ってて不思議な池だった。

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少し歩くのかと思ってたけど鳥居をくぐって進むと清水はすぐだった。先に由来の案内を読んでから進んだ。
この清水は弘法大使が法力で湧き出させたと文献にあるそうだ。そして室町時代には鶴岡八幡宮の所領地だったこの地に八幡宮直営でこの水を使った湯治場を作り栄えたそうで、それで「ゆや」と呼ばれたらしい。
ん?鶴岡?鎌倉?熊野ではないのね。。

さて湧水口は奥の池の上の壁面にあって一本の樋で池を横断して流していて汲める形になっていた。

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手を浸してみた。今日はさすがに空きのPETとかないし飲み物もあるから手で掬って口つけてみる程度だったけど、それだけでもおいしい水だと感じられた。
でもこれ取水口が一つだけだとタイミングによっては水汲む人が渋滞しそうだよな。。

池も綺麗でこっちもコイが泳いでいた。水面に落ちた椿の花が浮いてたのもなんか和って感じで雰囲気よかった。

さて、まぁせっかくなので横の階段を上って神社に行ってみた。
八幡宮かと思いきや熊野神社、「ゆやじんじゃ」とでも読むのだろうか。
神社の横からは池が見下ろせた。天気よければいい感じだろうなぁと思えた。

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「熊野清水観音」というのにひかれてその少し上のお寺も行ってみた。
寺は「佛龍山 龍動寺」その横にあった観音像はわりとあたらしい感じだった。そういえば寺には弘法大師の坐像が祀られてると案内にあったけど、覗いて見れるものでもないだろうさね。

階段を下って戻ると鳥居の前の「熊野神社」の石柱の裏に神社の由来が彫られてるのに気づいた。読んでみたら、「紀州の国から社号を発し、、」とあった。あれ?熊野神社じゃん。。いろいろと複雑なのね。

そしてこの横に直売所と蕎麦屋があったのでここで食事して行こうかと思ってたけど、なんか店から大きな笑い声が聞こえてて、昼間から地元の酒盛り場になってそうな感じだったのでやめて出発した。。

タグ:楽:浸 観:水 観:選 観:池 観:宮 観:像 動:魚