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手賀城址

ファイル 1333-1.jpg柏市手賀の手賀沼南岸の丘にある城跡。
5年前(10.02.11)に一度来てみたことがあった。
けど、公園や広場などにはなっておらず集落の中にある興福院という寺の入口の門(江戸時代の山門)の脇の標柱に寺の説明に添えて「この寺域を含めた一帯は手賀城跡の土塁や空堀が残り、当時をしのばせています」という標記があっただけ。
「土塁や空堀」というのは気になったけど、小雨降ってたので歩きまわらずに退散したままだった。

最近は割とあちこちで城跡とか整備されてるから、久々に来たら案内板とかちゃんとしてたりしないかな?とか思って来てみた。
けど、その以前からあった標柱だけでやっぱり他には何もなかった。。

ファイル 1333-2.jpgで、今回は気になってたその「土塁や空堀」とやらを求めて寺の周りを歩いてみた。
寺を出たトコの斜面の脇にあったこの盛り上がりは土塁かな、、?
んん、、それっぽいけど、よくわかんないよね。

昼間の集落は庭先の老人や犬に引かれた散歩の老人など割と人がいて、変にウロウロするのも怪しいかな、、なんて思いつつも、いやいやいや、うろつかれたくなければ満足するような城の解説と余計なトコに入り込まなくて済むくらいの案内図を立てるべきだ!と開き直ってウロウロした。

丘の崖側を気にして歩いてたら「手賀城趾」という石柱発見!
おお!ちゃんとあるんじゃん!
その先が城跡の広場か、、と一瞬思ったけど、広場ではなくて畑だった。。
畑で農作業してた老婆に「こんにちわー。入口に手賀城趾ってあったけどなにか城跡らしいものはあるんですか」と声かけた。
「なにもない」だそうだ。
素っ気なかったけど怪訝な応答でもなかったので、とりあえずこれで堂々とウロウロできるな。
周りを見ながら畑の奥の崖沿いの小さな神社へ歩いて、その裏の眺望を眺めた。

ファイル 1333-3.jpg

ファイル 1333-4.jpg天気はあいにくだけど、まあまあいい眺め。
現在の手賀沼は少し遠いいけど、ここが城だった戦国時代には田圃は干拓されておらず全面が手賀沼で、すぐ足元まで沼だった筈だからそれも想像してみていい眺め。

ネットで調べると戦国時代にこの手賀城も戦乱があったそうで、原氏の兄弟同士の闘いだったそうだ。
南の丘側から攻め来る敵を前にこの手賀沼対岸からは船で援軍が届いて上陸したそうな。
ちなみにその時、この手賀城の弟側に加勢して南西から挟み撃ちにして勝利を導いたのが、ウチの地元の小金城の高城氏だそうで、何となく誇らしい。いつも走るドライブコースは小金の援軍コースだったのかもしれないなんて勝手に想像。

そういえば門の脇の標柱の説明には「興福院は~ 戦国末期には原氏の帰依をうけました」とあったけど、、
ひょっとしたら兄との確執で佐倉の本家から追い出されて仏門に帰依して寺でおとなしくしてる筈の弟が、いつの間にか寺を城にして軍備拡張してたって形だったりして。それで城の中心が寺なんじゃないかな。。と勝手に想像してみた。

そして寺の東側の裏へ一回り。
竹藪に下る傾斜とか、ちょっと盛られたような土とか、城っぽいような後から作った形のような、、シロートにはよくわかんないね。
裏から寺に戻った。

最後にちょっとお寺も見てみた。
興福院は実は平安時代初期建立で鎌倉時代中期に再興された古刹だそうだ。
ご本尊は運慶の作といわれる十一面観音菩薩。
本堂の前の寶篋印塔や地蔵を見てたら、その奥に「十一面観世音菩薩」と書かれた銅像があった。

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いやいやまさかこれが御本尊ということはないだろうけど、頭の上に沢山の顔が乗った姿を見て、あーこれが十一面ということかと納得。

タグ:観:城 観:寺 楽:眺 観:像

逆井カタクリ群生地

ファイル 1332-1.jpg千葉県柏市逆井の住宅地裏の林の斜面に広がる片栗の自生地。
ウチのすぐ近くのドライブ出かけ始めにある場所なので、前々から知ってて立ち寄ってみた事も何度かあったけど、どうも時季が合わなくて花が咲いてるのを見たことがなかった。
けど、こんな桜が咲く寸前くらいの時季だったんだ。。
カタクリって四月中旬くらいかと思ってて、桜が散り終わってからそういえばと思い出したように来てたのでそりゃ咲いてなかったわけだ。

今日も全然気にしてなくて通過するトコだったけど、入口が臨時の小さな駐車場になってて人も歩いてたので気になって寄ってみた。

どらどら、チラホラでも咲いてたら嬉しいな、、なんてくらいのつもりで歩いてみたら、思った以上に花が咲いてて驚いた。

ファイル 1332-2.jpg

おお!
こんなに咲いてるんだ。 へー。
これは群生地と言って過言のない立派な群生地だね。
よくぞ宅地化するときに崩さずに保護して残してくれたもんだ。(、、いやいや宅地化されなかったらもっと広大な区間に群生地が広がってたのかも?)

ちょっと曇ってるのは惜しいトコだけど、それでも俯きつつ可憐な彩りの花が咲き集まってるのは綺麗で映えていた。
そして道のすぐ目の前の斜面なので近くで見やすく、手前の花を覗き込むもよし、斜面を見上げて集まった花を根からの目線で俯瞰するもよし、気軽にいろいろ見れて楽しめた。

ファイル 1332-3.jpg

ファイル 1332-4.jpgじっくり眺めると花は意外と個性あって、花弁の細いものやふっくらしたもの、巻きの強いものやあっさりしたものと其其。
花は可憐だけど葉っぱの模様が妙にくどくて作り物っぽく見えるのも対照的で面白い。

開く前のまだつぼみのものも幾つもあったから来週くらいまではもつのかな?

片栗はちょっとした山の中に咲く花で、北関東をドライブしてると群生地の案内見かけたりするけど、こんな近所でコレだけ見れるならもう充分だね。
(場所に寄っては花の時季には駐車料金を取るとこもあるそうだし)
今年は梅も見に行かなかったし、最近花のスポットは行けてないなぁーとか思ってたトコなので丁度よかった。

春だね~

タグ:植:花