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鵜の岬

ファイル 3326-1.jpg日立市十王町伊師にある太平洋に面した岬。

まだ陽も暮れてないし、一ヵ所くらい海辺に出て休憩してもいいかなと思って進んでて「ウミウ捕獲場公開中」という看板を見かけたので寄ってみた次第。
そういえば鵜の岬って日帰り湯があるんじゃなかったっけ?というのもあって丁度いいかなとも思った。

実は鵜の岬は前にも寄ろうと思って6号から折れてみたことがあったんだけど、国民宿舎の立派なホテル前の駐車場は、宿泊者ではないと停めちゃいけないような雰囲気だったので、引き返してた。。
で、今日は落ち着いて進んでみたら、幾つかある駐車場の内、宿泊者専用のものもあるけど、公園来園者も停められると表記ある駐車場もあったので、安心して停めて歩いた。

鵜のモニュメントがありつつ、まず池があって、公園と言えば公園っぽいけどやっぱりホテルの敷地という感じがして落ち着かなかった。まぁ実際ホテルの敷地なんだけどね。実は「鵜の岬」という岬はなく、この一帯は「伊師浜国民休養地」という区域になるのかな。「鵜の岬」は地名ではなく公募で決まったこの国民宿舎のホテルの名前なのだ。ちなみにこの「国民宿舎 鵜の岬」は宿泊利用率が33年連続1位の国民宿舎だそうな。
やっぱりこんな月曜の夕方に歩いてる人はみんな宿泊客なのかなぁ。。とか思い、まるで拝む気がこれっぽっちもない寺院を歩く以上の落ち着かない気分。
池の先に円形のゲージがあって、そこにウミウがいるようだ。まずはそこまで行こう。と周りを見ずにそそくさと歩いた。

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ウミウの丁寧な解説と全国で此処にしかない「ウミウ捕獲地」の説明を読みつつ、ウミウを眺めた。
ウってなんかいつも遠目に見てて少し怖そうな鳥のイメージあったけど、近くで見るとちょっとかわいく見えた。細くなったペンギンみたいな?この子らが飛ばなくなってぷっくらしたのがペンギンかも。
ちょっと網が重なってて写真は撮りずらかったけど、中には何羽ものウミウがくつろいでた。

しばらく見てたかったけど宿泊客っぽい親子が来たので退散。一旦池を戻ってホテルの方に歩いた。
そのホテルの裏が海。こそこそと裏にまわって林の散策路を歩いた。
散策路はもう夕方でだーれもおらず、なんか忍び込んだような感覚でサササッと進むと、不意に宿泊客っぽい老夫婦が現れたりして焦った。(悪いことしてるわけじゃないのに。。)
そして「ウミウ捕獲地」の海辺に抜けるトンネルの入り口に来てみたら。。。閉まってた。「公開終了」とあった。。何それ?ひょっとして宿泊客にのみ開かれる道なのか?

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どうにも腑に落ちず、トンネル以外に行ける道でもあるのかとトンネルの上の丘を上ってみた。
けど、上も林でぜんぜん海も見えず、岬の先に行けそうな道はやっぱり「関係者以外立入禁止」と閉鎖されていた。
えー、なんなのここ、、と、凹みながら丘を下った。下る時には下の入り江の浜が見下ろせた。
下りきるとその浜はちょうどホテルの前で、展望台のようなテラスデッキが貼り出していた。そのテラスに「ウミウ捕獲場公開中」の看板があったので「こんなん嘘じゃん」とかブツブツ言いながら見てみたら、時間が午前9時半から午後2時までとあった。あー時間か。もう5時半だもんな。。そりゃ無理だわ。
浜の端からウミウ捕獲場の方は見えないかな?と、進んでふりかえってみたけど、多分、見えてる崎の裏側だろうと思う。まぁ覗けたところでウミウがいるわけでもないだろうけどねー。っていうかウミウはさっき見たしねー。

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その浜の端の先には「海のさんぽ道」という遊歩道が延びていたのでそっちも進んでみた。
これは海沿いの細道でさっきの林よりも険しい一本道。そしてグングン登る坂もあって汗だく。
でも上の方は見晴らしのいいトコに出て海が広く眺められた。んーこれは朝日の方向だから、早起きの宿泊客にはいいだろうねぇ。
で、ここら辺も土むき出しで、ウミウが休みに来そうな雰囲気の岸壁になってた。いいねいいね。波も強く、ハマユリも咲いてていい感じ。すこし足を止めて岸壁と海とを眺めた。(風はなくて汗はひかなかった)

そのまま遊歩道を進むと、海沿いの岸壁の丘の細い峰の一本道。内側なので海は時折覗けるだけだった。

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道は少し海から離れたりもしたけど、最後は北側の伊師浜海岸の砂浜が見下ろせて西日も差してていい感じだった。

夕方で気温下がってきてたけどちょっと湿気がすごく蒸し暑くて汗だくの散歩だった。
ひとっ風呂浴びたいトコだったけど、そういえば日帰り湯なんてあったか?別のとこか?それともあの立派なホテルの中かな?こそこそと散歩してきただけにホテルはちょっと入りづらい気分だったので風呂は諦めて車のエアコンの風をガンガン浴びて出発した。(日帰り湯はホテルの横の奥への道の坂を上がった上にあったらしい、、案内あったかな?全然気が付かなかった)

まぁこんなだったけど、景色は楽しめた夕方の散歩でなかなか良かった。一応ウミウは見れたしね。

タグ:動:鳥 観:園 景:海 景:岬 景:崖 楽:眺 楽<残 植:花

山田小川屋

ファイル 3325-1.jpgいわき市錦町上中田の県道沿いにある菓子店。

食事が済んであとは帰るだけと余裕な気分で旧国道を進んだら、すぐ先で見かけた店で、上の看板に「駄菓子」とあるのにちゃんとした構えの店というのが気になった。お客さん出てきてたので店はやってるみたいで、もやーっと気になりながら一旦通過したけど、やっぱり戻って来て寄ってみた。

ファイル 3325-2.jpgいわきでは「駄菓子」のニュアンスが違うのかな?とか思いつつ、ガラス窓を覗くと店内に「山田まんじゅう」という暖簾も見えた。ああ、和菓子を謙遜して駄菓子と言ってるのかな。とか思いつつその「山田まんじゅう」というのも気になった。そういえば店名の山田は地域名かなんかなのかな?

取り敢えず店に入ってみた。ら、パン屋だった。。 え、そうきたか。

けど並んでるパンの種類は多くなく、菓子パンだけだった。ああ、「菓子パン」を「駄菓子」というのね。。

で、数種のパンはひとつふたつ残ってるだけで、メロンパンだけは沢山並んでた。あーここはメロンパンがメインの店なのね。
ってわけで、そのメロンパンを買ってみた。

正直カツ丼食べた直後なので腹は全然すいてなかったから、後でゆーっくり食べようかなーと出発したんだけど、、 やっぱ気になって取り敢えず一口だけでもとすぐ開けちゃった。

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ら、 んまかった。
最近ありがちのゴテゴテしたメロンパンではなく、素直においしいビスケットが乗った感じの分かりやすい純朴なメロンパンで、中に入ってたクリームのなめらかさと甘さも相俟ってすんごくいい感じだった。
あーこれはきっと人気のメロンパンかも。何気にいいトコ寄っちゃったかも。と、嬉しくなった。(ちなみに、袋には思い切りメロンが描かれてメロンバターだのシャーベットだの書かれてるけど、メロンの味はしません。あしからずw)

ペロリと食べていいデザートになった。
(そういえば「山田まんじゅう」ってあったんだっけ?)

タグ:餐:麭

お食事処 山武士

ファイル 3324-1.jpgいわき市錦町中央の県道沿いにある食堂。

小名浜港で魚でも食べればよかったのについつい通過しちゃって海から離れてしまった。
まぁ6号に出れば店くらいあるだろうと思ってたけど、出る前の旧国道の町中で暖簾が出てる店を見かけたので迷わず入ってみた。

ファイル 3324-2.jpg一応店の前の看板には「魚・山菜・焼肉」とあったので魚も食べれるかなと思って店に入ってみた。

けど、店内のメニューを見るとごく普通の軽食店。
普通のラーメンと丼と定食だけで、魚のメニューも山菜メニューもなかった。。まぁあの看板は古くからのものって感じだったしね。
それに今日はもう沼で満足なので食事は点景にしないくらいのものでいいくらいに思ってたのでむしろ丁度いいかな。と、普通にカツ丼をたのんでみた。

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うん、普通においしいカツ丼。甘めの味で肉のボリュームもよく、そういえば最近とんかつチェーン店のカツ丼かスーパー総菜のカツ丼しか食べてなかったので、少し懐かしく感じた。
そして味噌汁がなめこ汁でうれしかった。

っていうか、付け合わせのキュウリがみずみずしくておいしかった!丁度テレビで特別なキュウリの特集が映ってるトコだったのも相まってたのしめた。
店のおばちゃんの話では「うちで採れた自慢のキュウリ」だそうで、近所にも分けて好評だそうだ。 で、そこからいろいろと話を聞けてゆっくりできた。こういうのもわるくないね。
なんか気分いい食事だったのでけっきょく点景にすることにした。

タグ:食:丼 餐:肉 餐:菜

賢沼ウナギ生息地

ファイル 3323-1.jpgいわき市平沼ノ内代ノ下にある国天然記念物の沼。

たーしかいわきで寄ってみたいと思ってたトコがあったと思ったけどー、、と毎回思いつつも、どこか思い出せずに来れなかったスポットがこの「賢沼ウナギ生息地」。魚系の国の天然記念物スポットなんだけど、ウナギが見れたのは昔の事で最近では見かけられないらしくネットでもウナギの画像は上がっておらず、どうせ来ても、、っていうくらいの望み薄スポットなので毎回思い出せなくても仕方ないよね。
でも今回は「いわきといえばー」と考え巡らせて思い出せたので、四倉PAで地図を確認して(食事もせずに)来てみた。

ウナギは見えずともウナギのスポットだから鰻屋くらいあるかなーとか期待して来てみたんだけど、広い駐車場の周りには飲食店はおろか売店も何もなかった。。PAで食事してから来ればよかった。。。

さて、その「賢沼ウナギ生息地」と言う石柱は脇にあって、場所としては「沼の内弁財天」というのが入口にあった。
まずはそこから森の中の階段を少し上った。丘というか小山の中腹にある池のようだ。
で、森には「保健保安林」という看板が立ってた。平成9年の看板だけど「湖沼にはウナギの他に多くの生物があり~」と言ってる、、その時点ではまだウナギが多かったのかな。(昭和後期で殆ど見かけなくなってたらしい)

寺の門の先に沼が見えた。寺の門はくぐらずに通過して沼に進んだ。ら、沼の前には弁天堂の山門があった。

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標柱には「市文化財 密蔵院楼門」とあったけど案内板は「賢沼ウナギ生息地」の解説だった。ここでは門について書いてよw
「弁天川を遡上して沼に入ったシラスウナギが保護されたまま巨大化して生息」とあり、「近年生息するウナギの減少が著しいため原因究明の調査を実施中」ともあった。まぁゼロではないんだろうね。いなくなってたら天然記念物の指定は解除される筈だから。

門は修繕されてるようなされてないような、、波の彫刻はキレイになってたけど、両脇の仁王様などは古い侭っぽくって逆に味が出てた。

門をくぐって沼に出ると、水面を黒字に白い帯のコシアキトンボが飛び回っていた。
この子はずっと飛んでるから写真に撮れないんだよなぁ。。とか思ってたら、魚見堂の手前の柳に停まってくれた。
さて、沼を見ると、水は土緑に濁っていて透明度は低そうだったけど、汚れてるって感じでもなかった。水面に見えた魚はやっぱり思った通りコイだらけ。何も見えないよりはいいかもしれないけど、喜ぶほどでもない。

で、沼の畔にはその魚見堂がありその向かいに弁財天堂があった。
案内に寄れば大同2年(807)の創建、奥の院(この弁天堂の事かな)は延享4年(1747)に平城主が造営。山門は仁安3年(1168)、浮見堂は文化6年(1869)に完成とあったけど、仁安3年は間違いでは。。

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弁天堂の奥の方で沼を眺めてたら、コイが波立ててやってきた。慣れてるというかなんというか、ゴメンね、エサ持ってないや。。
わざわざ来てくれたコイたちを横目に、魚見堂に戻ってみた。この魚見堂は新しくキレイだった。(震災でこの辺りは崩れて沼に没したので整備して復元したそうだ)

で、やっぱりコイは集まりまくってたけど、ミドリガメも多かった。。天然の涼しげな沼なのに水面だけは近所の公園の池と変わらない感じで少々残念。

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やっぱり日陰は涼しく魚見堂は落ち着いてゆっくりできた。広い水面にヒグラシの声が響きわたってて爽やかで心地よかった。しばーらく見てたけどコイ以外の魚は見えなかった。
なんでも昔は大人の男の腕くらいの太さの大ウナギがうじゃうじゃいたとか、、映像くらい残ってないものかねぇ、、
っていうか、天然のウナギが泳いでるトコって一度も見たことないかも。。(ドジョウもナマズも無いかも、、)

しばらく涼んで戻った。
楼門をくぐった日陰のトコの沼から水路に注ぐトコは底が覗けるくらい浅いので、こういうトコで魚が見たいよなぁ、、とか思って見てたらイトトンボを見かけた!よく見るとカップルで合体してた。嫉妬しやすい弁天様の領域でなんとも大胆に体位を変えながらイチャコラしてたw

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っていうか、水に落ちた枝の周りにエビが沢山いるのに気が付いた。どうせまたアメリカザリガニだろうさと思ってたけどよく見るとヌマエビだかスジエビだかの透けた色の天然の川エビ。横筋があるからスジエビかな。
なんかたまに枝を登って水面から出たりしてた。え、川エビって水面から出たりするもんなの?遊んでるだけ?
しばらく観察してたら、小さな小魚の群れも泳いできた。なんかちょっと荒れたようなトコだけど逆に自然ぽく賑やかで面白かった。

ファイル 3323-6.jpgなんかウナギの情報でもないかなと思って最後に一応お寺も寄ってみた。
「密蔵院賢沼寺」という真言宗のお寺。
とくになにもなかったけど、遊歩道の入口があった。これは、、沼を一周できるのかな?(そうらしい)けど、案内図は無く、どのくらいの距離とか見どころあるのかとか何の情報も無かったので進まなかった。ひょっとして別のポイントではまだウナギが見れるかも?とかでも書かれてたら進んだだろうけどねぇ。

キレイに咲いてたアジサイだけ見て駐車場に戻った。うちの方はとっくに終わってるけど福島ではこの時期でもアジサイ咲いてるんだね。

とりあえずウナギは見れないにしてももう少し情報は欲しかったかな。けど、ヒグラシとスジエビで癒されので好印象の沼。来てよかった。

タグ:景:湖 観:然 観:門 観:寺 楽:音 植:花 動:虫 動:魚