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白河小峰城

ファイル 39-1.jpg
福島県は白河の小峰城。
平成になって再建された天守代わりの三重櫓が有る城。
天守代わりの三重櫓というのは、言葉のあやか大きさの問題か、誰が見たって充分な天守だと思う。
(っていうかぶっちゃけ天守なんて此のくらいのサイズが一番機能的だと思う)
一国一城令なんてもんがあったから、大々的な天守が造れなかったそうだ。

ファイル 39-2.jpgさて、今日は好天にも関わらず、(多分)桜が咲いていなかったお陰ですいていた。
ので、本丸前で受付してたボランティアガイドを申し込んで、話しを聞きながらゆっくりと見物した。
特に印象的で興味を持った話しは、○珍しい型の石垣の積み方。○松の柱のカンナ跡。○復元費用は三重櫓より前御門の方が金掛けてるそうだ。(柱の資材の差らしい)


そして三重櫓に入城。
ここ、入場無料!太っ腹。
気分いいから「復元募金」に少し気持ちだけ投金。
当時の図面のままの造りだからか、いっぺんに入れる人数は50名、二階以上は5名だそうだ。(僕みたいな重量級でも1名カウントでいいんですか?)

ファイル 39-3.jpg再建に使った木材が戊辰の戦場の古木から持って来たもので、たまたまその木に残ってたという弾痕がそのまま床に使われたりして面白い。
石落しの床窓や矢や銃を射る狭間という小窓があって、やや天守っぽい感じも持つけど、基本的には櫓らしく簡素なつくり。
三階は確かに5人以上は上がらない方が良さそうなくらいの広さだった。

ファイル 39-4.jpg窓は全部格子になってて展望は出来なかった。
こちらは狭間からの南の展望。
二の丸の広場とローカル味たっぷりのJR白河駅が見える。
駅前がそのまんま城っていい町だよな。
こんな感じで東西南北、小窓から眺望。

ファイル 39-5.jpg三重櫓の脇には「おとめ桜」という桜が植わってる。(一輪も咲いてなかったけど)
この城を改修する際に、北側の石垣がすぐ崩れるので、藩士の娘を取っ捕まえて人柱にしたそうだ。それを悼んで桜を植えたそうだ。
ヒデぇ話しだ。人柱って生き埋めだよな。。
この城は奥州の外様大名に睨みを利かせる幕領の城ということで特に北の防備は厚くしたかったらしい。


本丸はこの三重櫓から続く城郭の上を西側に歩ける。
ひと回り歩くと雪をかぶった那須の山が遠くに見えていい眺めだった。

そして本丸から下りて、帰り際、またボランティアガイドの爺さんに少し質問したりしたんだけど、話しが弾んで止まらなくなり、、長々と話し込んでしまった。
律令から南朝、戦国、江戸、幕末、近代、現代と行ったり来たりしながら色々と興味深い話しを聞けて楽しかった。
気が付いたら昼をまわってた(笑)

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