2012/8/27
豊浦37号経由)道道〜ニセコ〜5号〜蘭越〜道道〜港〜229号(休)〜せたな(休)229号〜江差(道道で市街を廻る)(食)228号(休)〜松前(食)(休)
松前〜228号(休)〜函館(食)
函館〜278号(休)〜森5号道道経由、濁川温泉まで往復)
5号〜七飯〜道道〜北斗〜227号〜函館〜青函フェリー(船内で就寝)

夏季休三日目。早くも北海道最終日。
いやいや北海道の広さを思うから足りなく思うけど、道央+道南くらいの離島だと思えば十分な行程。

この朝は4時半に起きた。涼しかったけど少し窓は曇った。
拭いて着替えて屋根開けて5時前に出発。今日は朝からばっちり晴れてて屋根外して走れた。

道は少しだけ37号を進んで道道に折れた。

道道32号豊浦ニセコ線という立派な数字の道で、車載の大きい地図にもキレイに載ってたんだけど、その実態は、、
心細い未舗装の狭路だった。。手前から「この先砂利道」とか出てはいたけどね、、

道道、豊浦町大岸。over! 案内はあった。click! で、始まった→

前に道内で走った未舗装の道道はダンプともスレ違える立派な道だったから油断した。
対向車くるなよー、、っていうか熊とか出るなよー、、倒木とかあるなよー、、と祈りながら通行。
幸い何にも出会わず、かえって木々の合間から朝日を眺められたりして爽やかに通過。

←こんな感じ、北海道らしからぬ細い道。
っていうか北海道で未整備な道は初めてなだけに少々ドキドキ。
over!&click! でも朝日が爽やか。

濃い霧に包まれながら、やっと舗装路に出たときはいつも以上にホッとした。
でもすぐ先で道道914号なんていう下っ端っぽい数字の道と合流すると広い北海道サイズの道になった。

道道914号と合流後の32号、豊浦町新富→

広くなったトコでキタキツネの横断を見かけた。
これが今回の北海道では唯一の野生動物目撃だけど写真撮れなかった。。

山間だけど「昆布町」という名の所で5号に出た。(アイヌ語の当字地名だろうけど山間で昆布ってなんか変)
やっぱ国道は貫禄が違うね。久々に信号機や他の車を見た。
少し西に走って蘭越町でまた道道に逸れる。
次の道道は尻別川に沿って日本海側に抜ける道。
素直に走っててナビ地図見たらいつの間にか道道から逸れちゃってた。。
けど、川沿いの村を迂回するバイパスみたいな直線的な道で、まーーっすぐ思い切り進めてそのまま道道に戻れた。

←蘭越町吉国。パンケ目国内川を渡る橋。広域農道的な感じ。(北海道の道は殆ど広域農道みたいなもんだけどね)

港町で229号に出た。
出たトコに丁度道の駅があったので、やっと一息トイレ休憩。

道の駅 シェルプラザ港。雲をかぶった雷電山から昇る朝日→

日本海沿岸の「追分ソーランライン」と名のついた道で南に走る。
朝は日陰がちだけど、涼しく気持ちよくドライブ。

えぐれた寿都湾をぐるっと回ると対岸の先の岬で日が差した。
この岬の端に駐車場があったので小休止。朝の海を眺めた。

しばらく走るとまた曇り空に突入しちゃった。

229号、島牧村持田。白糸トンネル手前→

険しい海岸の幾つも続くトンネルを越えてすぐの所で、茂津多岬灯台というのが「日本一高い」と案内されてた。
少し過ぎちゃったけど気になったのでターンしてちょっと戻って脇道の林道に折れて向かった。

←茂津多林道。なぜかフクロウとかクマとかの可愛らしい案内板が続く道。
しばらく進むと、、
over! またか、今回は変な道多いな。。

結構な勾配をぐんぐん登った先はまたちょこっと未舗装路。整った砂利道なんだけど砂利が深くて進みずらかった。。
でもすぐに灯台に到着。小休止。

229号に戻ってまたしばらくゴツゴツの海岸線を見ながら進むと、瀬棚の町の手前で丘の上に展望台らしみものが見えた。ので、ナビ地図見て行ってみた。
町の先から丘に登って、立象山公園のキャンプ場に進入。アジサイ広場を抜けると、下から見えてた展望台まで来れた。

そのあと少し丘の上の高原の道を走ってみた。
これは気持ちのいい道。海のすぐ脇にこんな高原っぽい台地があるなんて北海道らしい感じ。

せたな町瀬棚区西大里→

少し廻って道道に下りて229号に戻る。

229号はせたな町から少し内陸を進み、ゴツゴツした岩が続く海岸に出る。ここらは特に奇岩が並ぶ奇岩ロードだそうだ。
車停めてじっくり見ようかとも思ったけど、天気良く走ってて気持ち良かったから通過。
↑229号、せたな町大成区長磯。

そして熊石町で東向きになると穏やかな砂浜が続き、海はキラキラ輝いてた。

229号、八雲町熊石鮎川町。277号と合流するトコ→

しばらく優雅に走っているうちに、すっかり海の景色にも慣れて開放感に麻痺してきたので、乙部町元和の道の駅で休憩。

その先は少し変わった面白い海岸線。
地層のようなシマシマの白い岸壁がうねうね続いていた。

←229号、乙部町館浦。over! 横目に見上げた層為す岩壁。
click! 館ノ岬トンネル。
(ここは逆方面から走った方が一層この岩壁がよくみえるんだそうだ)

乙部町を抜けて、江差町に入ったとこで229号は終了。(227号と合流ではなく此処が終点だそうだ)
227号に出てすぐ先で給油。L=17.2km。思ったほど伸びなかった。
江差の町は国道より一本中の道が「江差いにしえ街道」という雰囲気ある道になっているようだ。ちゃんとアピールしてた。
一旦西の端まで進んで戻る形で進入してみた。

江差町津花町、江差いにしえ街道。津花口→
さすがにこれだけアピールされれば気が付くし興味持つよね。

江戸時代っぽい感じと文明開化の洋館風な感じなのとが混ざった調子で、ストアーやら公的機関やら車のディーラーまで洒落た形で機能してる街のようだった。

←江差町中歌町、江差いにしえ街道。左が「旧中村家住宅」国重文。over! そのとなり。

どこら辺までが「いにしえ街道」なのか分からずに進んで「えぞだて公園」まで進んでターンした。

ここらで食事したいとこだけど、まだ10時前でどの店も閉まってるみたいだった。(江差の振興B級グルメ「にしん丼」を食べてみたかったんだけど、、幟出してるような店も見かけなかった。。)とりあえず無料の駐車場があったのでちょっと停めて歩いてみた。

図らずも伝統ある方の名物料理で朝食をとれて出発。
少し休憩してる内にまたグンと気温上がって暑かった。ひーもーだめーとか思いながらもやっぱり屋根は閉じずに出発。

江差の町を出たらJR江差線が脇を通った。北海道で列車と並んで走るのは初めてかも。(貨物ならあるけど)

道はそういえばいつの間にか国道の番号が228号に代わってた。(江差の町役場前が227号の終点だったらしい)

またしばらく海辺の道を進み、上ノ国町を抜けて洲根子岬を越えると好きな風景が現れる。
↑228号、上ノ国町大崎。洲根子岬から大安在浜に下る道。

前回(04年9/19函館ドライブ)通って何か凄く気持ちいいダイナミックな道って感じしたけど、やっぱり今回も意気昂揚。
やっぱここの感じは好きだなぁ。前に車いなくて良かった〜♪ 一気に駆け抜けた。

←それと、うちのサイトの開設当時の扉の絵のような景色。
これは同じ様な風景が何ヶ所かあったから前回とは別の場所かもしれない。ここは多分、228号、松前町白坂。

そして松前に出た。

228号、松前町大磯→
海に突き出たバイパスの大磯橋。

松前では今回のドライブで唯一出発前から考えてた場所「松前城」に行こう!、、と思ったけどその前にバイパス沿いに道の駅があったから、先にちょこっと寄ってみた。

そして松前城。無料の駐車場に停めて歩いた。
城の後は少し表通りも歩いて昆布の土産を買った。暑かった。。

←道道(旧国道)、松前町松城。城の前中心街。夏の雲。

引き続き228号。
もー昼も1時を回ったくらいで、すげー暑かった。
北海道ということを忘れるくらいの暑さ。(それでも30度までいってなかったらしいけど)
じっさい北海道最南端で右手の海の津軽海峡の先には薄ぼんやり青森の山が浮かんでるくらいの場所なんだけど、やっぱり北海道でヘコタレて屋根閉じ空調ドライブなんてのは避けたいと少しがんばった。
↑228号、松前町白神。立岩覆道前。
あ、この写真も前回と一緒の場所だwww

←228号、福島町松浦。もう少し先だけどこの海の底にトンネルや駅があるとは想像し難い風景だよね。

福島で一旦海を離れて山間から田畑の道。
ずっと海だったから少し新鮮。

その間の知内町にまた道の駅があったから(なんか冷たいもの求めて)ついつい寄ってみちゃった。

そしてまた海に出る。
今度は北海道のツチフマズ、函館湾と函館山を見ながらドライブ。
この区間は車が多く列の走行だけど、そんなにペース悪くなく走れた。

少し進むと島みたいに函館山が見えてきた。でも逆に見えてからが結構遠く感じてなかなか近づかない感じがした。

↑228号、北斗市茂辺地。もう函館寸前の葛登支岬付近。

茂辺地からは隣に無料の自動車専用道路のバイパスが通ってるようだったけど、前を走る車がみんなそっちに行ったので自分はそのまま海岸ドライブ。
悠々独走、、のつもりが、結局トラックに追いついて意味無し。

228号、北斗市館野。夏の雲と函館湾→
北斗市の工場地帯が一瞬高層ビルの都市のように見えた。

函館には3時過ぎに到着。
まだ早いから通過して夜まで走るつもりだけど、やっぱ函館ラーメンは外せないので寄り道。
ちょっとだけウロウロして駅前の朝市駐車場に駐車。

←279号、函館市若松町。駅付近。
路面電車と函館山が見える。

目的のラーメン屋に歩いて函館塩ラーメンを食べた。
ついでに少し歩いて朝市周りのまだ開いてる店でちょこっと買物。

さてまた出発。
船は夜の便でいいからと引き続きドライブ。
函館で五稜郭とかタワーとか少し観光してもイイかな?とか思わないでもなかったけど、やっぱりドライブ優先。

278号、函館市若松町→

つるっと函館市街を抜けて、278号を西に進で亀田半島を周る。なんだかんだ4時か。。もう寄るトコは微妙かも。

進みながら、、
そういえば夜の便とか言いながら舟の予約をしてなかったのを思いだし、恵山の道の駅まで走って休憩がてら電話してみた。

←278号、函館市日ノ浜町。右の山が恵山。

↓「道の駅なとわ・えさん」の屋上展望台から。
over!! 函館方面の眺め。

ら、
「明日の朝までどの船も予約いっぱいです」
げー。。行きがすんなりだったから甘くみてた。。
キャンセル待ちも難しいらしい。
昼に青森到着じゃ明日中に帰れないよなぁ。。

イチかバチか高い方の船に電話してみたら、そっちは予約取れた。6000円くらいプラスになるけど仕方ない。トホホ。

さて気持ち切り替えてドライブ。
山間を抜けて亀田半島の北側に出る。

←278号、函館市尾札部町。

良く考えたらこっち側の海じゃあ夕陽の裏側でちょっと失敗したかな。。と思ったけど少し西向きに進むから太陽は正面っぽかった。
っていうか雲が多めで夕陽見れなさそう、、今は眩しくなくて丁度いいけど。

278号、尾札部道路。新しいきれいな道でスイスイ→

尾札部町からはナビ地図になかった新しいバイパスが延びていた。
独走で気分よく駆け抜けるとその先に道の駅。
ここが、来る前に北海道出身の友達に聞いたお勧めスポット、国宝のある道の駅「縄文ロマン 南かやべ」だけど、来てみたら、、月曜休み。。あらら。(っていうか休みじゃなくても時間的にアウト)

代わりにってわけじゃないけどその先で見かけた「大船遺跡」っていうのに行ってみた。
こっちも展示館というのは閉まってたけど竪穴住居跡とかは見れるので歩いてみた。

後は走れるだけ走ろうと海岸ドライブ。
ダメかと思ってた夕日は、たまに雲間から顔を出して眩しく輝いた。

278号、函館市岩戸町。奥羽尻崎付近→

雲間に隠れてもホンノリ赤い空と青い海のコントラストを楽しみながら走った。
何より涼しくなって嬉しい。

どんなとこでもやっぱり夕方は帰宅の車が増えて混雑もあった。平日だしね。そんな風景も楽しんで鹿部の町を通過。

←278号、鹿部町本別。鹿部の町の先のオービス完備の直線道路。

駒ケ岳の北側に回って、道が西向きになったから夕焼け正面か、、と思ったけど、6時じゃ少し遅かったみたいで日は落ちてた。
眩しくなくてよかったと思えばイイか。

278号、森町砂原。日没前なら眩しすぎる方角→
over! 右手にもやーっとピンクの内浦湾。
click! 左手に駒ヶ岳。今日は雲を羽織ってた。

278号は森町まで走りきって5号に出た。
でもすぐ次の交差点で道道に折れた。

この道を進んでグルッと廻って、、、とか思ってたら道がグンと細くなって心細く、、あれ?おかしいな?と車止めてナビ地図確認したら、やっぱり勘違い。抜けられないドン詰まりの道だこれ。
二見ヶ滝というトコで引き返した。

この道は「鳥崎八景」と称された景勝地らしいけど、暗くなる時間だったからかどこら辺がどう景勝なのか分からなかった。。(紅葉スポットだったそうで、夏ではイマイチな場所らしい)

↑道道、森町霞台。屏風崖付近。

戻るときに気付いたけど「鳥地獄」っていうのがあった→
ああ!「地獄」で検索して見かけたことある場所だ。
でもどこがどう地獄なのか分からなかった。

5号に戻って北に進んだ。もう日は暮れてたけど内浦湾の海沿いはまだしばらく明るさが残ってた。

←5号、森町本茅部町。

ドン詰まりじゃない道道はもっと15kmくらい先の八雲町落部から出てる、そこから山間を厚沢部に走って227号で函館まで一回りと考えてた。
けど、なーんか夜の真っ暗な谷間の森の道を大回りしてもしょうがないような気がしてきた。。

のでヤメ。 ストップ。
それよか風呂だ!と思い近場の温泉を検索して折り返した。

5号を少し戻って、また別のどん詰まり道道に折れて真っ暗な森の道を濁川温泉へ走った。意外と対向車多い道だった。
そして「元湯神泉館 にこりの湯」に到着。
対向車沢山いたのに此処には一台も車が停まっておらず(もう少し先に何軒もの温泉があったらしい)他に客無しの独占状態で悠々の温泉休憩。
濃く濁った湯で熱めのいい風呂だった。

後は5号に戻ってまっすぐ函館に向かった。
早く戻って市街をフラフラしようとか思いつつも、まずは先にフェリー埠頭に行こうと思い途中で227号の方に逸れて、夜景を見ながら坂を下って8時過ぎに函館市街。

今日予約できた船は10時発。
まずはそっちじゃなくて、予約取れなかったフェリー会社の方へ往復で買っちゃってたチケットを払い戻しに行った。

(予約取れなかった)こっちの船の次発は8時半。
ダメ元で「このすぐ出港になる船は乗れませんかねぇ」と聞いてみたら、、  大丈夫らしい!(なんだそれ?)
ってわけでそのまま乗船。
函館で食事とか考えてたけどまあいいか(どうせまたラーメンだし)

ってわけで無事に安い方の船に乗れて一安心。4時間の船旅。雑魚寝の船中泊。いやいや足伸ばせるのはイイね。

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