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24.05.30 根室96


北見~道道~緋牛内~39号~網走~244号~斜里~334号~羅臼~335号~標津~244号~厚床~44号~根室~道道~根室~44号~釧路

曇り空の木曜日。九連休の六日目。
朝は6時半に起きてシャワー浴びて食事して、微妙な気分で7時半過ぎの出発。

「あれ?朝食付きでした?」とか忘れてやがってて「ちょっと待っててね」とささっと調理、怪しいクラブみたいな部屋で食べた。大浴場付き朝食付き駐車場無料の安宿なんて怪しいと思わなきゃダメだな、、と後悔しつつ、料理は焼きたて目玉焼きに魚にサラダにウインナーピーマン炒めで納豆に味噌汁、若干おばちゃんの手料理感あるのが微妙な気分だったけど味はおいしかった。ごはんおかわりしたら「え?、、あるかな」と茶碗半盛で納豆消化。なんていうか、、

狭い駐車場をミラー擦らないように慎重に抜け出して北見市街。この北見は申し訳ないけど車のナンバーになってる都市という事以外ピンと来ない印象の薄い都市で、初めて北海道に来た34年前から何度か通過はしているけど寄り道したことはなく、今回の宿泊が初めてなのでせっかくだから何かないかなぁーというつもりでひと回りしてみた。

道道の南大通りを進みつつ環状線に折れてみたらカーリングホールがあった。ああそっか、北見と言えばカーリング女子だね。
ほかはとくにピンとくるものも無く、通勤通学の歩行者を見ては冬の服装で寒々しかった。気温10℃とかこっちにすれば温かいくらいなのかと思ったけど全然違って寒さに慎重なようだ。

一回りして繁華街に戻ってみたけど、ハッカ記念館は時間前で空振り。もういいかなとそのまま39号で北見を出た。

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39号はスイスイだったけど、美幌の手前の工事相互通行で前が詰まってトラックやミキサー車の後ろになってしまった。すぐ先にバイパスの入口があってトラックもミキサー車もみんな揃って曲がってて迷ったけど、やっぱり結局自分も曲がった。
でもその前の車達はすぐ先の出口で降りてすぐ解放。ラッキーと思ったけど、そこが下の39号と交差してるトコで、あとはまっすぐ女満別空港へ向かうだけの道で、空港の真ん前でバイパスは途切れてた。ああ、そういうことね。

39号に戻るのは悔しいからそのまま空港前の道道で北上。こっちの道もダンプだらけだったけど流れは良くてストレスなかった。

そして女満別で39号に突き当たって戻った。
ちょこっと進むと道の駅があったので寄ってみた。

9時半前の出発。
道の駅を出てすぐ先が「メルヘンの丘」天気悪いから横目に見るだけで通過した。

けど、ここが黒澤明監督の「夢」のロケ地だと後(この日の昼)に知って、車停めてゆっくり眺めればよかったと思った。。道の駅でしっかり近隣案内を観とくべきだった。。まぁでも写真は撮っててよかった。
「夢」(1990)は映画館に女の子誘って観に行ったら豪く不評だったのが思い出深い。隣の席でズッコケてやがったw
自分は(女がなに言おうと)好きでお気に入りの作品でDVDになった時にはすぐ購入して何度も見てるけど、ここもロケ地だったのは全然しらなかったなぁ。どのシーンだろ?(ゴッホのパートの麦畑らしい)

そして網走湖沿いを進んだ先で横道に折れて「網走監獄博物館」に行ってみた。天気悪い日は博物館だな。ってことで広い駐車場に停めて観覧休憩。

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二時間で車に戻って11時半前の出発。
引き続き39号。すぐ先の239号と合流する丁字路は三叉の分岐になってて中央に柱が立っててカッコよかった。ちなみにこの交差点の先の網走川の対岸が網走刑務所。(ゴールデンカムイ見てなんとなく)海沿いかと思ってたけど川沿いだったんだね。

東に曲がるとすぐ網走市街。39号は網走駅前で折れて網走川を渡るけど、トレースせずに直進したら市街の港の手前に道の駅があった。食事できるかなと思って寄ってみた。

12時チョイの出発。網走からのオホーツク沿岸の道244号に出る。
暫くは片側二車線の幹線道路。確か昔オービスに撮られたのってここらへんなんだよね。。ってことで、ガラガラだけど模範囚くらいのつもりで更にゆっくり走行。

車線減ってもガラガラで後ろの車に追いつかれることもなく直進。左にオホーツク海、右手には池とか川とか湿地とかが続いてて、小清水町に入るとずっと湿原だった。いや、これは濤沸湖の湖畔なのかな?その広く長い湿原の中ほどに広い駐車場があって「小清水原生花園」とあった。トイレがてら寄ってみた。

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1時前の出発。引き続き244号。すぐ先のJR釧路本線の浜小清水駅が道の駅だった。あーこっち寄った方がよかったかもーと横目に見ながら通過。ここから内陸側に折れて海から離れた。やっぱり道はガラガラのスイスイ、ながい直線を横の牧場の馬とか見ながらのんびり進んだ。っていうか、少し前から燃料灯ついてたので低燃費走行ということで。

斜里で給油(170)。割とギリギリかと思ったけど其程でもなかった。ともあれ一安心。
この斜里の町は国道沿いではなくて町中の道道沿いに道の駅があるようで、さっき一個飛ばしたからこっちは寄ろうかと市街へ折れてみた。
JR知床斜里駅近くの町の真ん中にある新しく小さな道の駅で、駐車場がわからず一旦通過しちゃったけど駅前にまわって二回目で裏の駐車場と分かって停められた。

2時前の出発。斜里からは知床半島の付け根を横断する244号には進まずに、半島の中ほどまでの海側を進む334号に出た。
この334号の直線が妙にカッコよくて湧いた。(実はこの道「天に続く道」という愛称がついてて先に展望台もあって逆方向に見る方が良いらしいというのを帰ってから知った)雨で霞んでもいい感じなんだから晴れたらもっとイイだろうね。
なーんて先ばかり見てたら手前でキツネが横断した。ゆっくりめで走ってたからヒヤッとすることもなく、横目にキツネを撮れた。昨日と今日しか見かけてないけどね、今回の北海道で唯一撮れたキツネの姿となった。

森の中の道を少し進んでやっと海沿いに出るってトコで。今度は「秀逸な道」という表記があった。(これは愛称ではなく国交省が選定した景勝区間で道内に十二ヵ所あるそうだ)
さすがにいい海沿いの道だったけど、撮った写真は全部窓の雨の水滴にピント合っててぼけぼけ。無念。

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海沿いを進んでたら雨は止んだし路面も乾いてた。そんな先に「オシンコシンの滝」があった。っていうか、道から見えていた。そうだったっけ?何度かは通ってる道だけど憶えてなかったなぁ。こっちの方で滝というとカムイワッカの滝に行っててその印象が強すぎて他の滝は気にしてなかったのかもしれない。今回は寄ってみた。

2時半過ぎの出発。その先のウトロは少し町になってて道の駅や立派な世界遺産センターがあった、けど通過。
このウトロのチョイ先までが海沿いで、334号はぐんぐんと坂を上って知床峠の道になる。
「ヒグマ生息地」という標示がいくつも出てて、まぁ道に出てくることはないだろうけど、森の中にはいそうだなぁと周りをよく見ながら進んだ。けど、熊どころか鹿や狐も、っていうか対向車まで皆無で静かな森をグングン登れた。

そして森を抜けると残雪の筋と雲を羽織った羅臼岳が見えた。おーまだ残雪があるのかーなんて思ってたら、道脇にも雪が残ってたし、気温も3℃とかで「外気温低下注意」のアラートが出た。まじか、昼間なのに。
路面は大丈夫だよなと慎重になりつつ、がらがらスイスイの道を楽しみつつ進んで知床峠を登りきった。

峠には広い駐車場があったけど、どっぷり濃い霧というか雲がかかってて眺望もきかなそうなので通過。
でも峠の先はその濃い雲が高所だけに纏まってて、先の方に青空の気配。これは晴れるんじゃない?と期待したらその通りで、半島の裏側の羅臼側は晴れていて驚いた。やっと晴れてくれたー。最初薄っすら見えていた周りの景色もグングン下る内にスッキリ見えて、周りの山から下の根室海峡、そしてそこに横たわる国後島までよく見えた!うわ、これは最高だ

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薄い雲で緩い陽が注ぎつつ、濃い雲で陰ったりしてたけど、峠の葛折りを抜けて通行止用ゲートまで来るとスッキリ割れた青空と日差しの晴れ間になった。うれしい。このゲートの前が「熊の湯」という天然露天温泉。昔一度寄ったことあるけど清掃直後で入れなかった野湯。(無料の野湯にハマってた時期もあったなぁ)リベンジしたいのはやまやまだけど、車が何台も停まってたのでついつい通過。その先には羅臼のビジターセンターがあって空いてたけどやっぱり通過。

そして海に出たトコの脇が道の駅だった。晴れた海沿いを走りたいのでここも通過の気分だったけど、ちょうど濃い雲で日が陰ってたからタイミングずらしてもいいかもと思って道の駅で小休止。

思いのほかゆっくりして軽く食事までしちゃって4時前強の出発。
やっぱりまだ陰ってたけど、334号を進むと一旦入った森でスッキリ晴れて、抜けた峯浜で晴れ間の海沿いを走れた。やっぱ晴れてこそだなぁ。

その先の道はなだらかそうな海沿いだったけど意外と起伏もあって、まだ先の野付半島まで見下せる下り坂もあった。

そして斜里からの244号と合流して、鮭のような赤い橋を渡って標津の町に入ると「サーモンパーク」という案内が目について思わず西に折れてみた。
西日がクソ眩しい道を進んで行ってみたら「あ、ここ前に来たトコだ」った。。しかもこんな明るくてももう4時半で。ちょうど閉まるトコだった。引き返した。

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標津からは釧路に向かう272号には逸れずにそのまま244号で引き続き根室海峡の道。野付半島へは行かずに通過。これなら明るいうちに根室の先まで行けるかもと思って少し急いだ。

道はガラガラの直線でいい感じ。海沿いは、数本の木の先に海面が覗けて十和田や中禅寺の湖のような印象の湾岸、野付半島とその先の国後島が対岸に見えてたからモロに湖だった。

別海町に入ると「ここまでくるとべつ・せ・かい」というおやじギャグ崩れの柱が立っていた。
そして道の駅もあった。根室に急いでるから当然通過ーと思ったけど、なんか展望台っぽくなってるっぽかったのでやっぱり休憩。

5時苺過ぎの出発。道の駅の前の池のような川はこの先に河口があるもんだと思ってたけど、海へは開いてなく逆でこっちが上流で池にそそぐ川を橋で渡った。騙されたみたいで面白かった。

そしてしばらく長く広い海岸の道。だんだんと日が傾いて黄色くなってきた。雲も厚黒い雲が伸びていたので、やっぱ根室半島は暗くなっちゃうかな。。行かずに釧路に早く出ておいしいもの食べようかな。。とか思い始めた。

風蓮湖をよけて内陸にまわって、湿原と牧場の牛を見ながら進むとJR厚床駅の前で44号に突き当たる。この時点で根室に行くかやめるかは決めかねていたんだけど、やっぱり行くだけ行ってみようと東に折れて根室に向かった。

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44号を進むと見えてきた湖がこれもまた風連湖。西日が湖面を照らして輝いていた。対岸は春国岱という砂州の島というか湖の蓋。自然の宝庫で小動物や野鳥が沢山見れる所、あー歩きたいなぁ。根室で一泊して明日歩こうかな?なんて思いながら道の駅もネイチャーセンターも通過して、温根沼大橋を渡って根室半島に進んだ。感覚的には半島というより島だよね。

すぐ先から根室道路という無料バイパスがあったのでそっちを進んだ。そんな変わんなさそうだけどスマートに根室市街に進入。市役所前に6時苺過ぎ。歩道にピンクの花が咲きまくっててキレイだった(エゾムラサキツツジ?)。「汐かぜ花街道」と出てた。

そしてギリギリ夕日見れるかもと思い、半島の西側の道道に進んだ。

したらバッチリ。今まさに沈まんとしてるくらいの夕日が海を照らし低く低く光を伸ばしていた。どこか止まれるトコないかなぁ、、と思って横目に見てたけど、なんと道が西に向く区間もあって、正面全面の海と夕日とか見れて気持ちのいいドライブ。これは止まらず走って気分いい光の汐風。ドライブ冥利に尽きる。

そしてその先も平らな半島の草原を橙に染めた中を悠々ドライブ。横目にはまず放牧の馬が見えた。馬だ馬だと燥いでたら今度は大量の群れの鹿が歩いてた。(馬の次に鹿とはコハイカニ)あっちは野生なんだよなーと思って過ぎると、その先にも鹿、その先にも鹿、探すまでもなくあちこちに鹿の群れだらけの鹿天国だった。すっげぇこんなにいるの?放牧の馬の方がレアで珍しく思えた。
しまいには道路を横断しようとしてる群れもあったのでクラクション鳴らした。ゴメンね。貨物列車のような群れだったので待つのもつらいから。

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岬の手前には展望塔が立っていた。けどこれは廃墟。。(「オーロラタワー(元:平和の塔)」という名で2020年の元旦の後からずっと休館中だそうだ。もう一階崩れてるけど)荒廃を感じつつも、着いた納沙布では猫を見かけてなんかホッとした。そういえば北海道でネコ見かけたことあったっけ?

そして納沙布岬灯台に7時前強、夕まずめのギリギリ日が沈む寸前で到着。少しの間だけど車を降りて海と島を眺めた。

7時の出発。復路は南東側の海沿いの道道。でも暮れなずんだ空が橙と桃で雲を染めててしばらくは彩られていた。こういう時にもう少し雲がいてくれたらいいのにそう都合よくはいかないものだ。しばらく平らな丘の上を戻る。明かりのついた家や対向車を見かけると嬉しくなるね。下り坂になったら少し明るくなって、ヒキウス沼の水面が光ってた。

根室市街に7時半。JR根室駅前で停車。ここらで食事しようと思って店を検索。前に空振りだったエスカロップの「ニューモンブラン」に行ってみた。けど、また閉まってた。。あれ?なんなの? 
諦めて店の前で停車して検索して市街を進んで「あんくる&チボリ」という店に来てみた。店先で停車して駐車場を聞いたら「隣とめちゃって大丈夫ですよ」というので保険会社の駐車場に停めて食事休憩。

食後駐車場で宿検索。もう失敗したくないから極端に安くなくてもいいけど。根室はちょうどいいくらいも無かったし時間も早いので、やっぱり釧路かなぁ、、と釧路の宿にした。

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8時半前の出発。44号を戻った。あとはもうこの道一本、真っ暗な道を黙々とドライブ。そういえばこの区間はいつも夜だった気がする。。濃霧の印象が強いけど今日は小雨もなくて楽だった。道幅を示す道脇上の矢印(固定式視線誘導柱)だけが連なって光っててキレイで、変なトコに誘われているような気分になった。。

途中、浜中に「茶内駐車場」というのがあって灯りのついたトイレがあったので寄って小休止。コンビニもなかったから助かった。(実はココ、すぐ裏に展望台があるトコだったらしい)

10時過ぎに釧路に着いた。ここまで真っ暗だっただけに光があふれてた。釧路川の手前を曲がって、川は旭橋で渡った。あーどうせなら幣舞橋まで進んで渡った方が釧路っぽくて良かったかなーとか思ったけど、横目に見た釧路川に連なる電灯がキレイだったのでOK。渡るとすぐ先が釧路駅だった。宿は駅近くの「ホテルエリアワン釧路」駐車場もすぐ分かってすんなり停められた。(本日の走行距離は499.9Km、燃費は22.6㎞/h)

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タグ:h 北海道 おおまわり とまり

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