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ゴロタ岬展望台

ファイル 3719-1.jpg礼文町船泊村の礼文島の北西にある岬。

宿で晩酌時にお話を聞いたお客さんが「天気よければ是非」と一番お勧めしてたスポットで、話を聞くまで全然知らなかった場所。というのも、道はハイキングコースしかなく車で行けるスポットではないので知らなくて当然。
でも、車で行くならコースの入り口に停めれば少し歩けば行けるとのことで、行く気になってた。

で、来てみたけら、どこに停めていいのか分からず、ここでいいかと別の案内板があるトコに停めて歩いた。

けど、少し戻ると、鮑古丹という村落に下る道が分かれてて(下りの分岐で気づかなかった)その道のすぐ下にハイキングコースの入り口があって、こっちにも車停められそうだった。けど、戻るのも面倒なのでそのままコースに歩いた。

「岬めぐりコース」という丁寧な写真の案内板によると、ゴロタ岬までは0.6㎞。自宅の方でバス停二つ分くらいの距離だな!
まずコースはすっきりした草原の高原の丘の道なので写真の通りの道筋がよく見えてて迷う心配もないし、なにせ島には熊も鹿も蛇もいないという安心感がいいね。背中の北方向を振り返ると鮑古丹の浜からスコトン岬への湾曲の丘が見えてすでにいい眺めだった。

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さてハイキングコース出発!まぁ岬めぐりだからそんなにキツイ登りじゃないだろうと思ってたけど甘かった、優しいい勾配も運動不足+重量級の自分には結構な負担で、とっかかりの登りでもう汗だく。足元の小さい花に励まされつつ登って、あと半分くらいかななどと思ったけど、まだ全然序の口だった。

少し緩やかに丘の上の曲線を進んでまた登り。ちょっと草茂って細くなったりしてたけど道はしっかりしてて逸れることはなく、一歩一歩しっかり上った。一カ所ちょっとぬかるんでるとこあったけど慎重に通過。

やがて岬への細かい節理の断崖が見えた。おおすげえ。
振り返った北側もさっきより先まできれいに見えていい眺め。そしてやっぱり足元に花が咲いていた。
足元以外ではイワベンケイという黄色い花が丸くボタッとしててキレイで好みだった。

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もうちょいかと進めどまだ先があって、岬の断崖ももっと裏の先が見えて意外と深いコース。
断崖の岩ではウミウが留まってって、カメラズームして撮ってみたら、咥えた魚を食べていた。おお。

そして最後は明らかに山の山頂へのまっすぐな上り坂。あれ?山じゃなくて岬に向ってたはずだぞ、、と思いつつ、間違えるような道もないので、あとひと踏ん張りと頑張った。
なにより青空が見えてきてすっかり天気よくなってきて気持ちも高ぶって頑張れた。

これを登り切れば、、と思ったらもう一つ登りがあって、、って山登りってこういうんもんだよね。なんか久々。最近は城くらいしか登ってないもんなぁ。よく山歩きしてた高校生の頃だったら楽勝でホイホイ進んでたんだろうなぁ。。

そして登頂。登り切った。しっかり山頂だった。おーいい眺め。晴れてよかった。
島の西側の山並みも、北の岬の先も、東の金田ノ岬も見えた。
これは来てよかった。

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停めてた自分の車もズームで見えたし、やっぱりちょこちょこ花咲いてたし、崖側に覗き込んだ海は青くきれいだった。

手書きだけど「ゴロタ岬」との標柱も立ってた。
ここからストーンと崖で海ってわけじゃないけど、海から聳えあがった頂点なら岬でいいのか。

南の湾を挟んだ対岸の山地の中央の一番高い山が礼文岳かな。島で一番高い山。しっかり山頂まで見えてて嬉しい。標高490mだけどね。(ちなみに利尻富士は標高1721m。全然高いけど見えないんじゃねえ)

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そして岬の先っぽは崖の合間からも覗けなかったけど、その先の海に「ゴロタ離れ島」という岩は見えていた。
ようするにこの先は容易に行ける所じゃないわけね。山だけど岬ということでいいでしょう。

自分の後から登ってきた人は二人組でしっかり山歩きの装備、少し眺めて休憩したらすぐに先に進んで行った。それが普通なんだろうね。山歩きがメインで島に来てたっぷり歩き倒すのが礼文の楽しみ方なんだろうね。自分も山歩き平気な体の時に来たかったねw

僕はドライブメインなのでここまで。ゆっくりなんどもまわって四方を眺めまわして満足して登って来た道を戻った。

この下りの眺めも素晴らしかった。けど、下りの方が足元に神経つかって別の意味で大変なんだよね。ゆっくり身長に下りつつ景色や花を楽しんだ。崖の端にはウミウもたむろってて、巣かな?卵温めてるのかな?って感じだった。
海のボートも見下ろせた。

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花は晴れてきて咲いたのか登って来た時より多く感じた。特に道沿いには黄色いタンポポが咲き並んでた。高原植物の中で見るタンポポはイマイチに思えたけどキレイではあった。(実は増えてきちゃった外来種で駆除対象らしい)
あと、少し先の斜面では桃紫の花がたくさん咲いていた。(レブンコザクラかな)

そしてたまにちらちらと自分の車の方を見てたけど、あとから停めてた車もあって、登ってくるかなーと見てたけど、周りを眺めただけで行ってしまった。もったいないw

やっぱり下りも意外と長く、ゆっくり楽しんで歩いた。
枯れた穂の下で黄色い花も咲き始めてた。(ミヤマキンバイ?)これは登って来た時は咲いてなかったと思う。

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実は虫もよく見てて、やっぱり芋虫毛虫は上げるべきじゃないかなと控えてたけど、フンコロガシくらいはいいかな。名前がアレだけどきれいなんだよね。
小鳥は素早くてなかなか写真撮れなかったけど、留まったトコを狙って一枚だけ姿収めた。喉がオレンジの利尻でも遭ったノゴマだった。

そうして車に戻ったのが9時半。汗拭いて少し休んで、そういえばここの案内板は何だったんだろう?と見てみたら、鮑古丹からのスコトン岬への岬めぐりコースと咲く花の案内だった。
花はねぇ、どの花が珍しくてどの花はどこでも見れる花のかとかわからないからねぇ、とりあえず綺麗なら喜んでもいいよね。(鳥もよくわかってないけどね)

いやぁなんか少し苦労したけど、その分しっかり島を感じてすごく楽しかった。なんといっても晴れて感激。やっぱ天気よくなきゃだめだね。この休暇の一番の思い出のスポットになった。

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