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魚津埋没林博物館

ファイル 3563-1.jpg魚津市釈迦堂の県道しんきろうロード沿いにある博物館。

国特別天然記念物の「魚津埋没林」という3000年前に埋もれた原生林の跡の残った樹根をメインの展示とした博物館。
何度も前の道を通ってて気にはなっていたけど、ドライブ中に博物館によるというのは最近でこそ多いけど、以前は時間が勿体なく思えてて、増してや遠出の先だし、それに詳しくもない埋没林というカテゴリー、まぁパスでしょと思ってた。
けど、年の功かね、(福井の年縞博物館が凄く良かったというのも影響してるかも)いろいろ見たて長い歴史に触れたいという気持ちは強くなってきたと思う。

さて、駐車場は県道の対向側で、裏口からって感じだけど、池を広く見えるカフェテラスのようなエントランスホールから入って地下通路を進んだ。通路は広く展示もあって感じよかった。

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で、本館のテーマ館。キレイで新しく仕掛けや体験コーナーがある展示で古くささのまるでない博物館だった。
展示は埋没林だけでなく地域の地質がメインで、水循環のコーナーにはさっき行った円筒分水槽も模型付きで解説されていたし、一番スペースを割いてたのは蜃気楼だった。
蜃気楼はねぇ、そんなに滅多に見れるもんじゃないのかねぇ。。
日本全国の蜃気楼マップには千葉の九十九里もしるしがあった。そうなの?(日の出のだるま太陽が見れるそうだ)

そして、テーマ館を出て有料ゾーンへ進む。暑いから外出たくなかったけどね。

まずはドーム館。中は通路の橋から埋没林の樹根が見下せた。発掘したままの位置だそうで、壁の青い線が水面の高さだったそうだ。下に降りずに通過しちゃった。

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外に出ると芝生の裏庭にはあちこちに館のゆるキャラみたいなパネルが立ってて「ここに埋没林が埋まってマス」と表示してた。いろいろと飽きさせない仕掛けが嬉しい。
続く別館の三角の形も面白く、脇に立ってた天然記念物の標柱は昭和11年のもの。キレイにカッチリ磨かれてて古くささはみじんもなかった。

次の順路は乾燥展示館。
なんと、発掘された樹根に触れることができた。わお。3000~2000年前の巨樹の根。触れる特別天然記念物。パワースポットじゃん。いやパワーじゃないな。やすらぎだな。
何千年もの昔にこの木は生きて大地に伸びていた、そして自分の祖先もどこかで必ず一生懸命生きてて、その末端がここでその長い時間に触れている。ミラクルだよねー。なーんて勝手にひたりながらさすった。

そしてメーンエベント、水中展示館に入った。
入った途端暗くて涼しかった。大きなプールがあって樹根が沈んでライトに照らされていた。
これが見たかった。これをネットで見かけてじかに目で見てみたかった。
なんとも綺麗で不思議な雰囲気。凄く良かった。(なにより涼しくて最高だった)

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海に沈んだ大昔の樹根がそのままの姿で見れる展示。。と、思ってたんだけど実は違って、地中に埋もれてから海面の上昇で海の底になったそうだ。でもこの地は海底から真水が湧くほど地下水が豊富で、それで海水の浸透を防いで腐食せずに守られてきてたと考えられ、それで地下水での保存にしたそうだ。
ここにある樹根も発掘された侭の場所でそのままの地面だそうだ。
ゆっくり眺めていると気泡がゆらゆら浮き上がって、水面に波紋を作っていた。わぁ、これって天然の湧き水と共に出た気泡かなぁ。演出だとしたら凝りすぎだよなぁ。(水はポンプで汲み上げたものだけど天然の湧水もそのまま混じってるそうだ)

そして、ここは地下階に下る階段があって、なんと水面下からの姿も眺められた。これは知らなかった。
魚は泳いでないけど、根の造形が灯りに照らされてなんか凄い姿。大きな窓から覗いて見入ってしまった。

さらに小さく丸いのぞき窓も並んでたりして、「埋没林の蜃気楼?」なんて紹介されていた。なるほど、水面に反射した姿が蜃気楼のようだと。そしてそれは低い位置から覗けばよりクッキリ見えるという事での低めの窓なのね。

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壁には案内や解説の他にトリックアートのイラストが描かれていた。少々不気味な樹根の腕と魚津のゆるキャラ「ミラたん」の飛び出して見えるイラスト。ホントあちこち飽きさせない演出が行き届いていた。
いや、水中の樹根の姿は全然飽きないけどね。
ゆーっくりずっと見ていたかったけど、9時半からの本館二階のハイビジョンホールでの上映が始まるとの館内放送で切り上げた。
外に出たら暑かった。。引き返したくなった。

そのハイビジョンホールはIMAXのようなデカいスクリーンで迫力あった。内容は蜃気楼で、あれ?やっぱりウリは蜃気楼なの?とか思ったけど楽しめた。

あとは四階の展望台に上がってみた。
、、、なんか壁に三角窓があるだけの開放感のない屋上。かと思いきや、もう一段のぼれる階段があって壁の上からの展望を楽しめた。

広く見える富山湾。少しは蜃気楼っぽくなってないかなぁ、、と南側の岸をズームしてみたけど、まぁ普通。写真右端の新湊大橋も見えた。塔も二つ見えて一つは前に行った富山好展望台かな?もう一つは何だ?他にも展望塔あったのかぁ。。(とか思ったけど全然違ってて火力発電の煙突だった)

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北側にはすぐ隣に海の駅。そして工場跡。そして町。ぐるっと回って駐車場の自分の車が見えた。やっぱ自分の車が見える展望台は嬉しい。
ゆっくり眺めたいトコだけど、暑かったのでパーッと見て館内に戻った。

その館内以上に涼しい水中展示館がこいしくなってまたおかわりで行っちゃった。すずしかったー。ここは夏に来るべきだね。

なんか凄く良かったので最後にロビーでTシャツ買っちゃった。「蜃気楼」っていう。(なんで「埋没林」っていうTシャツは無いんじゃいw)


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