和歌山市有本の紀ノ川沿いにある紀の川大堰の資料館。
ここはずいぶん前に「魚道」とか「川の中が見れる」とかそういうワードで検索して見つけてネタ帳にのせてたスポット。
他にも何カ所かあって未消化なんだけど、近場ならともかくやっぱり遠出の先となると時間も合わず余裕も無かったりでなかなか寄れないもんだよね。
で、
ここは昨夜前の道を通った時に気付いて「あーやっぱり夜だよなぁ」と惜しんでたけど、まさか朝からゆっくり和歌山市内をまわることになるとは思わなんだ。9時半からの開館に丁度いい時間に来れた。
ガラガラの駐車場に車停めて館に歩くと、入り口の貼紙に「入館は事前予約制」とあった。。えーー!予約は三日前までにだそうだ。あらあら、、と思ったけど「魚道観測室は予約の必要は無」いとあったので一安心。目的はそっちなので助かった。むしろ、余計なトコ廻らずに都合よく済んだ。
で、ダムカード配布してるのでインターホンで職員を呼んでカードを頂いた。
で、川に進んで紀の川大堰の橋と水門を眺めつつ、ダムカードをかざしつつ、案内に沿って土手を下って魚道観測室に進んだ。
橋の下に何本か続く水路を渡って進むと、その水路が魚道だった。「人工河川式魚道」とか出てて、「え??ここの魚道観測ってこうして上から覗くだけなの?」とか一瞬思ったけど、その先にはちゃんと下る階段があって魚道を横から見れる観測所になってた。よかった。こっちは「階段式魚道」「デニバチ魚道」とかあった。
早速下って魚道観測室に入ってみた。ら、思ってたより広く明るい室内だった。
残念ながら覗ける魚道は片側の「階段式魚道」だけだったけど、反対側には大きなパネルが並んで資料館になってた。
さて、魚はいるかな?と覗くと、待つ間もなく小さなアユの群れが見えた。
ガラス面は少し奥まっているにも関わらず、ここのアユは敏感なのかなかなか際でゆっくりする魚はおらず、なかなかちょっとハッキリ見えなくて写真のチャンスを伺った。なので、じっくり見てた時間にしては写真は少ない方だった。
窓は四ヵ所あってガラガラで他に人もいなかったのでそれぞれを行ったり来たりしながらゆっくり眺めた。
窓はそれぞれ真ん中に段があって上る魚の姿を見れるんだけど、なかなか上る所を写真に撮れなくて粘った。
っていうか、そのアユの稚魚以外の魚は見ることなかったのがちょっと残念。浅めの魚道だけど大きな魚も通るのかな?ココ。
いや、うちの方の魚道でもアユの時季は他の魚は見かけないもんな。こんなもんかな。
ってわけで、てっとり早く魚が見れたのはいいけどあまり変化はなく、15分ほど眺めてもう満足して反対側の階段から外に出た。
上に出ると「調査中」という幟が立ってて、観察員がパイプ椅子に座って魚道を見おろしてカチカチとカウントしてた。
これ、目視で数えてるの?ちょっと離れて覗いてみたけど、シロートにはとても数えられるような感じではなかった。すげーな。
その先に歩いたら魚道はターンして「人工河川式魚道」と出てる方につながってた。ああ、何本もの魚道があるわけじゃなくてクネクネとつながった一本の魚道だったのね。
なるほどねーと見下ろしながら進んでみたら、こっちには大きな魚が沢山いるのが見えた。みんなさっきの階段式を通ってこっちにいるんだよねぇ、、えーそういうの見たかったんだけどなぁ。。
魚を少し眺めてたら、さっき上でダムカードくれた職員さんが自転車で通りかかったので「すみませんあの大きな魚は何ですか」と聞いてみた。ら、「鯉ですね」と即答。あーコイかぁ。。いやいやいや「クロダイみたいなのもいるんですけど」ときくと「ここらは汽水だから海の魚も混ざって」るそうでスズキとかも上がってきてたるするそうだ。いわれてみるとスズキっぽい形のもいたけど、、いかんせん上からでは波もあるしはっきり見分けはつかずよくわからなかった。でもクロダイは間違えなかった。和歌山はクロダイだらけだなぁ。
「もう少しするとアユの子だらけになる」と言われ、さっき観測所で見たというと、そんなもんじゃなくて「魚道が真っ黒になるくらい上がってくる」んだそうだ。。へぇぇ。
魚道の先の河川敷は消防車の演習場になってた。何気なく眺めてて気合入った演習だなぁとか思ってたら、サイレンも鳴らしてそのまま本番だったようで、そのまま出発して上の橋を渡って行った。
ほかの魚も見えないかなぁ、、とか思いながらしばらく魚道を辿って歩いてみたけど、よく見えたのはさっきの所と川の口の流れの弱い所のボラだけだった。
ともあれ色々見れてよかった。
行く予定だった琵琶湖水族館の代わりにはならないくらいにしても、天然の魚をしっかり見れて満足。和歌山は魚多いねぇ。特にクロダイは濃いねぇ。
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