土浦市中央の125号沿いにある城跡公園。
ここはこの点景のコーナーを作ったばかりの12年前にきたことがあって、駐車場込みの「土浦市立博物館」の入館料がえらく安くて(105円)休憩がてら何度来てもいいなぁ、、とか思いつつ、その後来てなくて久々の立ち寄り。
なので博物館なんかはあまり覚えてなくて新鮮な感じ。こんな城みたいな建物だったっけ。
中は土浦市の事がメインで城の事はそんなに濃くは解説してなかったけど、やっぱ城のジオラマ模型は良くて、じっくり眺めた。
こんなに堀は丸かったかなぁ、、ほんと亀城というだけあって亀のような感じ。
他にも江戸時代の水戸街道に面した薬種業店舗住宅の「色川家屋敷模型」や江戸後期の農村名主の「富岡家住宅模型」、明治期の「土浦小学校模型」とかもあって満足。
歴史の所では周りに基地が多い軍都のわりには基地や戦時中の事がスルーな感じしたけど、そこらへんは別の資料館があるからここではあえて、、ってトコかな。
さて
そして博物館を出て土浦城跡の亀城公園を歩く。
博物館からは橋で水堀を渡るとすぐに本丸。往時はこちらに入口などはなかったようだ。
そして往時の本丸には書院造で400畳ある本丸館があり、明治維新の廃藩置県後も新治県の県庁舎として使われてたものの、明治17年に火災で焼失。何気に明治初期に御殿を焼失してる城って多いよね。
本丸入ってすぐ脇が西櫓。
戦後まで残ってたのに昭和24年の台風被害で破損。復元予定で解体したものの、再現されたのは平成に入ってからだそうだ(平成4年)。ここは公開されてなかった。
公開されてるのは反対側の東櫓。
こちらは明治17年の本丸館の火災で破壊されて解体。平成10年に復元されたもの。
博物館との共通券で半券見せて入れた。いいね。
中に土浦城の資料展示があり、土浦市立博物館の別館としての城の解説を補完してた。
まず気になったのが「櫓門の大太鼓」江戸時代に櫓門上の太鼓櫓で城下に時刻を知らせ続けた太鼓。皮は平成22年(2010)に張替えたものの胴本体は明和7年(1770)に作られた現物。里謡にも歌われた城の象徴的な名物だったらしい。
そういえば江戸時代より前の城の事はふれてなかった。まぁそれ以前は小田城の支城としての小さな城でちゃんとしてはいなかったんだろうけど、攻防があったなら興味あるなぁ。
攻防といえば幕末も水戸に近い割に戦乱はなかったようだ。
二階にも上がれて、東西南北各方向見下ろせた。まぁあ平城の二階だからプチ展望って程でもないけど、見えないよりはいい。
櫓を出て土塁の上を歩いて復元された土塀を見ながら櫓門に進んだ。
この櫓門が現存物。関東では本丸の櫓門が残っているのは唯一此処だけだという事だけど、内側からの見た目は太鼓櫓の下は細めの柱だけでちょっとハリボテっぽい感じがするのと、しっかりキレイに改修されてて復元された他の櫓との差を感じられなかったのが残念。
この櫓門の太鼓櫓でさっきの太鼓を打ってたそうだけど、ここってどこから入るんだろう?裏にも横にも入口がないんだよね。門の裏の下から梯子で登ってたのかな。
門を出て堀を渡り、振り返って櫓門を眺めつつ二の丸の広場へ歩いた。
二ノ丸の端には川口門という屋根付きの高麗門があって、くぐって眺めた。
これは武家屋敷と町屋の間を仕切っていた門だそうで本来はもっと先の城の端にあったものだけど、江戸時代末期の現存物。本来はもっと大きいニ之門があった場所だそうな。出世したのね。
後は二ノ丸の公園内をフラリと歩いた。サッカーボールで遊ぶ青年とかいて市街の中心にしては広くてのんびりした公園のムード。
端の石のベンチの上にゴミのように乗ってたのがよく見るとカワイイ亀だった。ああ、亀城公園だからね。亀城ってなんか弱そうなかわいい名前だよね。
他に二ノ丸で気になったのは「亀城のシイ」という県指定天然記念物のスダジイ。
幹周7m、樹高16m、樹齢約500年の江戸時代の往時の城中を見てきた椎の木。スダジイって他では結構崩れた形の樹が多い印象だけど、これはキレイな形のいい樹で、葉も青々と元気だった。
ん?陸軍兵士の落書きが掘られてるんじゃなったっけ?他の城と記憶混ざったかな(それは佐倉城。。)
あと、歩いてたらでっかな松ぼっくりが落ちてたので、見上げたらモノスゴイ松ぼっくりを蓄えた松があって、落ちて来そうだったw
菖蒲はいい色で咲いてて、前来た時より整備されてた印象。猿もまだいた。この猿小屋は前のままで、柵が細かくてよく見えないのが残念。猿はダラダラしてた。
という感じで博物館を含めて一時間弱の城散歩。軽くまわれて程良く楽しいドライブがてらに丁度いいくらいの城跡公園。やっぱいいわ。
そしてやや忘れてるくらい久しぶりで来たので新鮮に感じられてよかった。(後で振り返ってみたら同じ場所で同じアングルで撮った写真が多くて笑った。12年前でも自分は自分だなぁ、、そりゃそうか)
ちなみに前回の点景→