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真浄寺

ファイル 2850-1.jpg笠間市笠間にある日蓮宗の寺院。

ここに来た目的は、境内に移築された笠間城の「八幡台櫓」を見に。正面の写真にも写ってるのがそれ。
でもお寺ってあまり来ないから勝手に入っていいものなのか、ことわるべきなのか分からず躊躇しちゃう。
人んちだもんなぁ。

なんて思ってたら、その櫓の所でウロウロしてる人が他にもいたので、よし、大丈夫だろうとまっすぐ歩いた。

石段の下から見上げると櫓だ!って感じだったけど、登って近くで見るとお堂だ!って感じだった。これって城内に合った姿のままなのかな?すこしアレンジされたのかな?

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「七面堂」と下がる額と正面両脇の格子窓の形が寺院風に見えたし、しゃちほこも妙に立派過ぎた。

横の石碑の案内によれば明治13年に原形のまま八幡台(本丸の西端)から移築されたそうだ。(「太平洋戦争によって城郭建造物としては県内唯一のものとなってしまった」とも書かれているけど、土浦城の門櫓は数えないのかな?)
それと天保2年に赤穂に国替えになった浅野氏は、移る前に修繕してから播州に移ったというちょっとイイ話も添えられてるのがお寺っぽいなぁと思った。

入口も障子だしなあ、、と手を掛けてみたら、なんと開いた。。「七面大天女」という提灯が吊られててお堂そのものだった。慌てて閉じた。

横から見てもカッコいい櫓。物見櫓っていえば簡素な形のものが多いけどこれは立派過ぎてやっぱり疑わしく思えた。

ファイル 2850-3.jpg

裏にまわってみると池があった。
妙に水の少ない池だったけど、覗くと真っ赤なアメリカザリガニが沢山いて、ふちに近づくと逃げ回ってた。(こんな小さい池でどこに逃げるというのだww)
中にはカエルの姿も見えて水中を逃げて潜ってたけど、浅いから見えていた。浮いてこなかったので種類は不明。ヒキガエルかなツチガエルかな。

あとは正面に戻ってすこし見下ろす街を眺めて石段を下った。

ちなみにこの笠間城は三基の同型の二階櫓があったそうだ。
ああそっか、天守台にあった「殿主櫓」(殿主=天守)も同型なのか。なら立派でカッコよく見えても不思議じゃないわけだ。
どうせならその殿主櫓を移築してほしかった気もするけど、同型なので本丸の隅にあったこの「八幡台櫓」の方が管理修繕もしやすく状態が良さそうだし、近くで見るから少し立派だったのかもしれない。。などと邪推するとむしろ天守よりこっちの方がシンボルに思えて勝手に満足。
欲を言えばやっぱり元の場所にそのままあって欲しかったけど、山の上だから保存大変すぎるよね。(心霊スポットだし)
なにはともあれ貴重な城の現存建築物。見れて良かった。
 
 
ちなみに笠間城跡を歩いた時の点景
もう八年も前だったんだっけ。。

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