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茂林寺

ファイル 237-1.jpg館林のお寺。
号は「青龍山」
童話の「分福茶釜」が伝説として残る寺。
先月行った「證誠寺」
と共に狸話で有名な寺ってことで、同じような感じかな?とか思って来てみたら、アニハカランヤ。
こちらの寺は、広い駐車場と(+臨時駐車場?と)門前には土産屋が並ぶ立派な観光地だった。

そして門をくぐるとズラリとタヌキ。
羅漢か何かのように山門前に勢揃い。
見回せばこれ以外にも広い境内の彼方此方にタヌキの置物が散らばっていた。
かと思えば、山門は立派な茅葺屋根。1694年建立の歴史ある重文化財。
更に大きな本堂も茅葺屋根。1468年建立(1727年改築)。すごい。
一見派手に観光地化しながら茅葺きで文化財を残す立派な寺。

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更に¥300払うと本殿内の宝物や「茶釜」が見れる。
したたか〜。
ケチな僕にしては珍しく乗り気で見てきた。

ファイル 237-3.jpg本堂内の撮影は「茶釜だけ」OKだそうだ。
ってわけで写してみたけど、
茶釜前のガラスの映り込みで自分が映っちゃって、まるで自分が茶釜から顔出してるタヌキの様。。

茶釜の部屋には説明の音声がエンドレスで流れてた。

寺に現れた僧が持っていた茶釜から際限無く水が涌いた不思議と、
その僧が160年も住職を務めた上に狸だとばれて行方をくらませた不思議。(なんかSFチックだねぇ)
それが伝説として残って、子供向けの童話に作り替えられたんだそうな。
っていうか童話の「ぶんぶくちゃがま」ってどんな話だったっけ?

この寺が喜劇ドラマになった時の写真やあの裸の大将の山下清(の本物の方)の絵なども飾られてた。
古くはは大名から近代では皇族の方々も来られたらしい。
不思議な茶釜ひとつで様々な人が訪れて凄いね。


さて寺の周りも少し歩いてみた。
寺の裏は沼と湿地になってて遊歩道になってるらしい。
けど、、
なんか荒れ朽ちた感じ。。
沼を見る台に続く木道は完全に荒廃。沼に突き出た橋台も半分沼に落ち、揺れて危険な状態。
立入り禁止になってない放ったらかしなのが珍しくて面白い。(一応、県の天然記念物)
何故かすぐ近くのカモも眠そうで逃げないし。。

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この沼の名前は茂林寺沼。
その先に進んでみたけど、高い蘆の枯れ穂で沼がよく見える場所は無かった。
ずっと進むと茂林寺川に出て、その先にまたまた荒れた木道の入口があった。

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ああ、、また季節外れの湿原を歩いてるwww
でも逆に枯れ穂だらけの湿原は、継ぎはぎの木道とマッチして寂しい冬の風景としてなかなかよかった。
天気いいからいい散歩。曇ってたら気が滅入りそうだから歩きたくない道だね。

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ずっと進むと奥に「ホタルの里」と言うのがあった。
こんな道を暗くなってから歩いたら危険だよな、、とか思って見たら、そのすぐ先は公園で駐車場もあった。住宅地も近かった。

道は木道のまま茂林寺の裏の林に続いてた。
裏の林も自然一杯でいつタヌキが出てもいい感じ。程よく歩いて寺に戻った。

いやぁ、観光地化されててながら、古刹の良さもあり、タヌキの像も境内の樹木も面白く、本殿も山門も立派でお宝もあり、湿原や沼や川まで歩けるけど遊歩道は寂れてて、チグハグな感じが混ざった面白い所で、思いのほかのんびり歩けてよかった。

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