国指定重要文化財の塔。
勝手なイメージだけど、どうも仏教系のものって自由度が低いというか閉鎖的な印象でどうも気が進まない。
何の予備知識もなかったので、ここも塔があるから仏門系だろうとか思って、ちょっと気が乗らなかったんだけど、五重の塔は国宝だから国民として見て構わないだろうと、堂々と立派な山門「随神門」をくぐって石段を下った。
杉林の石段を下ると小柄な神社が道脇に並んでた。
あれ?神社も混合?なら気も楽だ。
門から五重の塔までは少し距離がある、でもいろいろあって飽きない道だった。
神社群の先には沢が流れて「須賀の滝」が見えた。
その先には「爺杉」という樹齢千年越えの古木。
国指定天然記念物。
周りも立派な杉林の中なので馴染んでて目立ってなかったけど太い樹だった。
昔は婆杉というのも隣にあったらしい。寂しいねぇ。
この爺杉から樹々の合間に五重の塔が見えた。
あ、この五重の塔、写真か何かで見た事ある。ここだったのか!
ってわけで、駆け足で塔に向かった。
国宝 羽黒山の五重の塔。
これは、実際に観たら可成カッコ良かった。
感激。
思ったよりも大きく立派で、威風堂々としながら杉林に馴染んでひそんで和んでた。
そして何より感じたのが、トンガリ。
ドイツに行った時に見た塔は全部直線的に真っ直ぐ空に向かってトンガってたけど、これは屋根の曲線をもって麗しく優雅にトンガってた。「和」だ!カッコイイ!!
五重の曲線とトンガリに魅せられて暫く静かに仰ぎ眺めた。
周りも回ってぐるぐる観賞。うーんイイな。
説明に寄るとこの塔は、931年に平将門が建立。。
え?将門が建てたの?
将門は一時期興味あって(帝都物語とか流行った頃ね)何冊か本も読んでたけど、、知らなかった。(っていうか記憶してなかった)
へーへー
ちばらぎ県民としても少し親近感。
見ても見ても見飽きなかったけど、写真撮ってる人もいたからある程度で退散。
何か凄くイイものを見せてもらって感激し、他にも素晴らしいものが有りそうな気がしてきて、何となくだけどその先の道を進んでみた。(→)