5/2 sun 4日目
10号〜加治木〜県道〜蒲生(蒲生八幡観光)
県道〜鹿児島(市内を散走)
コスモライン〜西之表〜58号〜野間〜県道(種子島をぐるぐるドライブ)〜中種子(宿泊)
四時半に目が覚めた。ナイス早起き!辺りはまだ全然暗かった。
八時四十分の船に乗るので、鹿児島港にその一時間前に行く予定。それまで少し鹿児島を回れそうだ。

早速出発。10号を進む。
道は思ったより車が走ってて、そんなにペース良くは無かったけど、まだ暗いから丁度いい感じ。

加治木町で県道に曲がる頃から段々と夜白み始めた。

蒲生まで走った。目的は蒲生八幡神社。
そう、八幡神社と言えば大楠!此処は日本一の大樹の楠がある神社だそうだ。
鳥居の前の大きな無料駐車場に悠々と停めて歩いた。

←県道、蒲生町上久徳。
武家屋敷っぽい通り。古めかしい街並の町らしい。
「蒲生郷 日本一の巨樹 蒲生の大クスと武家門の町」
と大きく標示されていた。
over! 蒲生八幡。

車に戻る頃には随分と明るくなった。
今日も雲一つ無い快晴っぽい。朝だけのドライブだけど、やっぱり屋根を開けた。
駐車場に町の散策マップがあったので、ちょっと蒲生の町を回ってみた。(武家屋敷の通りの場所は解らなかった。。)

御仮屋門。文政9年(1826年)に再建された楠製の門→

そのまま県道で鹿児島に向かった。
走ってて気が付いた、ああ、この道通った事有るじゃん。七年前の奄美大島に行く時に通った道だった。
あの頃はVAIOを積んでナビ代わりにしてたけど、GPSを見失いやすくて大変だったなぁ。今はナビだけど再起動ばっかして不安定だから、似たようなモンか(笑)
本名町から宮之浦町、吉野町と抜けて鹿児島市街には六時半前に進入。余裕余裕。

10号、鹿児島城址前→

鹿児島では城址前で曲がって、城山を登った。
すぐに西南の役で西郷隆盛の籠った洞穴があった。
実はこの四月にレンタルで大河の「翔ぶが如く」を全部見て西郷ドンを予習してたのだ。

っていうか鹿児島城から近すぎで驚いた。すぐ裏じゃん。
っていうか、この城山っていうのは元々鹿児島城の山城部分だったらしい。なんだ西郷ドンは鹿児島城に戻って散れたんだ。

その城山を登って展望公園に来た。広い無料駐車場に停めて展望台へ歩いた。

城山を下って市街を巡る。
行ってみたのは加治屋町の西郷隆盛生家跡。
ほう、城からは少し離れてるけど、今はばっちり市街中心部。当時はのどかな郊外だったってちょっと想像つかないね。

西郷隆盛生家跡→
石碑の立つ公園みたいになってた。

大久保利通の生家もすぐ先にあった。ホントに近所だったんだ。西田敏行と鹿賀丈史みたいに仲良かったのかなぁ。。

川沿いに表通りに抜けると大久保利通の銅像があった。なんか地味なトコに有るなぁ。明治維新の大功労者だけど西郷ドンと明暗分けた役まわりで人気は今ひとつな感じ。

そして中央繁華街を抜けた。鹿児島の路面電車は線路区画が芝生だったりして感じイイね。

グルッと回って西郷ドン終焉の地に来てみた。
順番バラバラだけど(^^;
山城を下る途中かと思ってたけど、すっかり下った先だったんだな。

後は時間いっぱい市街をぐるぐる回って給油した。
全然早いけど、島渡ってから給油すると高く付きそうだからね。ついでに屋根を閉じてスルー洗車。
キレイな状態で種子島を走れるぜ。

鹿児島港には丁度一時間前に到着。
すぐに手続きをして乗船した。

←鹿児島港。正面の三角屋根が旅客ターミナル。
車の受付は別で、脇の埠頭のプレハブだった。。
over! 乗船。貨物!な印象でキツキツに詰めさせられた。

三時間半の船旅。船では例によって甲板のベンチで海を眺めてた。風が冷たく少し寒かった。

佐多岬を過ぎて海しか見るものがなくなってからは隣に座ってたあんちゃんに話しかけて島まで話してた。
なので、種子島まではなんかすぐだった。

船から見た佐多岬→

種子島が大きく見えると、一気にモアっと温度が上がった。
おお、やっぱ南の島だねぇ。

種子島は西之表に十二時過ぎに上陸。
若干蒸し暑く、熱帯な雰囲気。船を下りて早速また屋根をあけた。
←西之表港。
先を行くスクーターが船で話してたあんちゃん。
車は鹿児島港に置いて島は車に積んできたスクーターで廻るそうだ。

島はほとんど調べて無くて何処に何が有るか知らなかったけど、まずは国道!58号を走った。

58号、西之表市 西町→
種子島での国道の始点。
over! 西之表市街。
思ったよりも大きな町だった。
港からは少し回って国道のルートをトレース。
西之表の市街は普通の町の道だった。
コンビニもあるしホカ弁もドラッグストアもパチンコもあって、充実の離島だった。

58号は町を抜けると後はずっと走りやすい道だった。

道は広い海沿いに出た!!
おお〜、やっぱり南の島だねぇ。
↑58号、西之表市 住吉。よきの海岸。横目にかすかに馬毛島が見える。

鹿児島から三時間半くらいの島だけど(高速船なら一時間半)予想以上に南の島っぽい色の海岸で嬉しい。

なんだこれ?→
とんがった種?
この後も何カ所かで見かけた
中種子町のシンボルらしい
浜沿いの道はしばーらく続いた。
やっぱ屋根開く車はいいなぁなんて思ってたら、段々と雲が増えて曇り区間に入っちゃった。

←58号、海岸区間のラスト。

道が海から離れた辺りで小雨がパラパラ舞っていた。
げ、種子島は雨かぁ、、と焦ったけど、それ以降は雨を見なかった。

58号、中種子町納官。あとはずっと内陸→

中種子の町、野間に出た。
なんか久々の信号待ち。
この町で今夜の宿の予約をしてるので、割りとちゃんとした町で安心した。先に場所を確認しようかと思ったけど、いやいや先にドライブ。そのまま58号で抜けた。

山があるわけじゃなし、後の内陸の道は面白くないかな?なんて思ってたけど、アニハカランヤ。
種子島の道は広々と雄大で長く信号も交差点も何もなく気持ち良く走れるイイ道。
山はなくても丘の地形を真っ直ぐ上り下りする感じで、長い下り坂は眺めがイイ。楽しく思い切りドライブできる島。
離島ってこういう道がある所が多いけど、ここまでずっと続く島は初めて。

←58号、中種子町 坂井。
この中種子から南の区間は特に長く広かった。

そして南種子の町に出る。中種子町より少し小さな町だった。ここで58号は西に曲がる。

森を抜けて島間港に出て種子島の58号は終わりなんだけど、最後の所だけよく分からなかった。
そのまま港に下ったら国道ルートから外れてた。。

58号、南種子町 島間→
港に下る坂道。この先で右にカーブするけど、
そのまま進まずにカーブの手前で右に曲がるらしい。

ので、、港で引き返して、ナビ地図見ながら国道らしき細めの道に折れてみた。
ナビ地図的にはこれが国道らしい。けど国道マークは何処にもない。あれ〜?
←58号、島間の普通な道の区間。
58号、種子島の終点手前→
一番先の港前じゃなくて手前の商店脇までが国道。

そして港に出た。最後の所にも国道マークはなかった。
少し付近を回ってみたけど、何処にも国道マークはなかった。
あ゛ーースッキリしないなぁ。
まぁいいや。とりあえず国道58号を走り切ったよー。

58号は奄美、沖縄と渡ってここ種子島で全線完走。
実は前々から種子島に行きたいと思ってたのはこの為だったりする(^^;。
なんだかんだ言って国道マニアだよね。。
(宮古島は行けそうにないから制覇は無理だけど)
島間港からは県道を北に海に沿って進む。
!っていうか県道マークはあるんだ。。なんか悔しいぞ。

←県道、南種子町 島間。港のすぐ先。 なんで?

それはさておき、その先はしばらく続く長い海岸の道。
文字通り長浜海岸と言うらしい。
県道でも国道と変わらず走りやすい道。伊平屋島を思い出すようなイイ道だった。

県道、南種子町の長い海岸線に沿った道 over!

途中、何カ所か細くなるところもあったけど、概ね走りやすい道。海から離れると割とクネクネ走る道になる。

←県道、中種子町 下田。

この県道は中種子の町に出た。
宿の位置、、は、まだイイや。

中種子で国道と交差して、今度は島の中央の山(丘陵)と空港を通る真ん中の県道を北に進む。

県道、中種子町 増田。空港の滑走路下のトンネル→

さすがは空港と港を繋ぐ道。大動脈らしいイイ道だった。
たまにゆっくりの車がいても抜かし所を考えなくてイイくらい楽々。もっとも先に気付いて避けてくれるけどね。

この道は中種子と西之表の境あたりで種子島の最高地点の近くを通る道。
まぁ最高と言っても282m。実は山ですらないらしいので地図には載ってない。

←県道、西之表市 古田。
島の最高地点からの下り坂にある緊急避難所。
カーブが無いからブレーキ熱くなるほど踏まないでしょ?

そして西之表の町に出る。
この県道の西之表に入る所に大きな駐車場のショッピングモールがあって、大きなスーパーや大型電器店やファミレスやTSUTAYAまであった。
ちゃんと揃ってる島だよね。(あ、牛丼屋とかマックとかケンタとかは無いか)

県道、西之表市 鴨女町。シュロの並木→

西之表に戻った。
とりあえず国道メインで小さく一回りしてきたので、次は県道で大きく島を一周しようと思った。
その前に島に何が有るのか知りたかったのと、少し遅くなったけど昼飯を食べたかったので、港の近くまで戻ってみた。
けど、もう二時半前で食べるトコは閉まってた。。「昼過ぎると食べれる店は無いねぇ」と言われた。
仕方ないから土産用の揚げ物(飛び魚)を買って昼とした(またか(^^;)
いやいや美味しかったけどね。

それと島の観光地図パンフを貰った。

そして二周目。
西之表を県道で海沿いに北に走る。

砂浜沿いの道。晴れて輝く青い海。
この県道もまた走り易いイイ道だった。

県道、西之表市西之表→
やっぱりきれいな海。

ずっと走って、北端で県道から逸れて喜志鹿崎の灯台に行ってみた。
種子島に来て初めて寄る場所。
入る道は林で狭く、灯台の周りも狭かった。灯台脇に車は停められて眺め良く展望出来た。

←喜志鹿埼灯台。四角い灯台。

けど、、熟年カップルがいちゃついてて落ち着かず、写真だけ撮って退散。。
喜志鹿崎の眺めはパノラマにしてみた 2000×500

県道に戻って、島の東側を南に走る。

海沿いだったり離れたりの道。一番町から離れた区間って印象で多少細めの部分が有りつつも、やっぱり道はちゃんとしてて走りやすい。

県道、西之表市 伊関。大川鼻からの下り→

←こういう木々がやっぱり南国の森な感じ。
この笠みたいになるニョロニョロの樹ってなんて言うんだろ?
over! 少し細めの区間。この位が離島標準なイメージ。
しばらく進んで、景色もそろそろ単調な感じがしてたところで眺めがイイ場所に出たので、車を止めて写真休憩。

県道、中種子町 増田→
海の岩場が見下ろせていい眺め。
over!+click!

観光地図パンフを見るとこの海岸に見えてる岩場が「馬立の岩屋」というところらしい。
ちょっと寄ってみようかと思った。

県道から逸れて馬立の岩屋へ向かう道は少し先の方にあった。(その分長く戻る形の道だった)

この道が狭くて長い急勾配の道!
対向車来るなよーと祈りながら進んでたけど、途中で対向車に遭遇。。冷や汗もので離合した。

←こういうサイズの道。対向車来たときは笑った。

やっと海が見えた→

そんな道の先ながら、浜辺は開けてて悠々停められた。っていうか来てる人は結構いて車も何台も停まってた。
「馬立の岩屋」を少し歩いた。

また急勾配の狭路を戻った。戻りは対向車に遭わずに済んだけど、前の車に追いついちゃった。

県道に戻って、まともな道にホッとしながら少し進むと、すぐ中種子の町に出た。
でも気が付けばもう夕方の四時になってた。こんな感じだと陽のある内に一周できないじゃん。。何気に大きい島だよな種子島。(また宿の確認もせず)町はそのまま通過して島の南東側へ下る県道に進んだ。
イイ景色を横目に、時間を気にしつつ進んだ。

←熊野海岸。岩の島が見えた。
over! 大浦川河口。メヒルギの生えた湿地帯。

でも、ついつい好奇心に任せて脇道進入。
「千座の岩屋」に寄り道。
ここは浜田海岸の先にあるらしいので普通の道で来れた。

砂浜だから靴下脱いでサンダルに履き替えて歩いた。

再び県道に戻って南下。島の南側は田圃が広がっていた。
やっぱり南だから田植えの時期が少し早いんだろうね。もうすっかり青々した田圃の匂いをかいでドライブ。

県道、南種子町 茎永。割と広い田圃地帯。over!

その先にあるのは種子島宇宙センター。
種子島と言えば、「鉄砲」と「ロケット」ってことで来る前から唯一知ってた施設。その科学館に向かった(船でも話してて行こうと思ってた)

少し急ぎ気味に宇宙科学館に行ってみた。 けど、 到着が五時で丁度閉館するトコだった。。

←宇宙科学館前のN-Iロケット実物大模型

宇宙に深い関心がある訳じゃないけどね、、そうか五時か。。
まぁいいや明日また来てみよう。

H-IIロケット実物大模型→
純国産の三菱製ロケット

科学館からはロケット発射台への道に走ってみた。

したらこの道、岡の上のワインディングの道で、凄く楽しく走れる道だった。しかもガラガラ。
車好きの仲間に教えたいような道。
CR-Xで走りたかった。。(それは言わない約束。。)

←種子島宇宙センターの森の道。種子島灯台が見えた。

少し走るとロケット発射台基地の展望台があった。おっとっと。慌てて止まって、ちょっと休憩。

大崎展望台(ロケットの丘展望所)→
ロケット発射台基地とデルソル。
来てみた感想は「テレビで見たまんまだ」
一番有名でキャッチーな種子島の風景だよね。
でもここはロケット発射の時は立入禁止らしい。

発射台基地は勿論中に入れなかったけど、大崎射点は近くに見えた。錆錆だった。まぁ海近いしねぇ。

←大崎射点(中型ロケット発射場)。
基地の入口まで行ってみたら、近くで眺めてる人も結構いた。

道は千座の岩屋の手前くらいで県道に戻った。先にこっちに走れば効率よかったのかな。。もう一度南に走る。

引き続き田圃道。夕暮れ時の田圃は涼しげで気持ちよかった。

県道、南種子町 中之下→

そして島の南端、門倉岬に着いたのは五時半過ぎ。
明るい内にこれて良かった。
車を停めて少し歩いた。

宿に一応連絡入れて出発。引き続き島の西側を回る。

ほどなく島間に出た。
港に下る前に種子島の西端の島間崎に行ってみた。
けど、車を止めるトコもなく回るだけで港に下りた。(歩けば神社と灯台があったらしい)

此処からは昼と重複。
少しモヤっぽい感じの柔らかい夕日と海を見ながら走って、途中で車を止めて写真を撮った。

←走りながら横目に夕陽。

↓中種子町 屋久津。脇の石碑のあるトゲトゲの岩に登って撮影。

後はこのまま県道で宿まで、、と思ったけど、まだ明るくて勿体無いので、適当な道を探して曲がった。

阿高磯ってあたりからの県道じゃない道。でも全然普通の気楽な道。中種子の町を環状に迂回できそうだった。

中種子町 阿高磯→

←アイショップ満足山店

途中でコンビニに寄った。
こんな外れでもアイショップというプチコンビニみたいな形態の商店をよく見かけ、飲み物とかの心配がいらない島だった。
道は中種子の南の緩やかな丘の上の広い段々の畑を駆け抜ける。田畑を作るにはもってこいの島って感じだね。
この種子島は食料自給率が高く、中でもこの中種子町は特に高くて自給率832%だそうだ。人口八倍になっても食べ物に困らない島か。。いいな。
道はやっぱり走り易く、「○○広域農道」とか名前つけたいような道。中種子市街の東に回り込んでスイスイ走った。

←少し暗くなるとすぐブレブレの写真になっちゃう。
使いづらいデジカメだ。。
(去年使ってた古い方のが使いやすいな)

一気に駆け抜けて、中種子町のずっと北で58号に出た。こんなトコかな。
後は素直に中種子の宿に向かった。

宿は町の中心の商店街を抜けてすぐの所にあった。
すぐ分かった。けど宿の駐車場が分からず、取りあえず目の前の商店街用?の広い駐車場に停めてたら、そこでいいらしい。なんかちょっとアバウト。

ってわけで七時過ぎにドライブ終了。
種子島の道は予想以上に走りやすく走りがいもあって感激の満足。あと明日午前中だけじゃ短いなぁ。。
一休みして夜は近くの居酒屋に食事&飲みに行った。やっぱ島の夜は飲みたいね。

島の焼酎は「島の泉」地元の酒でこれしか置いてなかった。
思いの外イモっぽくなくまろやかで飲みやすく美味しかった。
そして、おとうしで出た水イカの刺身が甘くコリコリで旨かったし
(九州風の甘い醤油にも合ってた)、とうかむり味噌漬けというのと島の食材の天ぷらも美味しかった。

とうかむり味噌漬け→
唐冠貝という大きな貝の味噌漬け。子持ちだった。酒すすむ〜。

カウンターで静かに飲んでたら、隣に座った地元のあんちゃんに絡まれた。(^ ^;Δ
いやいや絡まれたというか、気兼ねなく話しかけられて仕事とか女とかの話しを聞かせてもらった。
(やっぱ「絡まれた」でいいな。。)おかげであんちゃんのボトル飲み放題。店のマスターは心配して気にしてくれてたけど、島の生の話しと言葉を聞けて楽しかった。ごちそうさま。

宿に戻ってからは屋上で涼んでたら、他のお客さんも上がって来て少し話して盛り上がった。
宮崎から来てるサーファーの女性に宮崎のチキン南蛮の話しも聞けた。
(よし次こそは)

なんか完全に沖縄の夜のような心地で気分よかった。

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