有田川町粟生にある神社。
国道にあった木の案内柱を見て気まぐれで来てみた。
っていうか神社より巨岩「粟生の巌」という方に惹かれてそっちに向ってたんだけど、更に支流の川の口の細い橋を渡って近くに行ってみたものの車停められそうなトコも案内も無かったので戻って来てこの神社で車を停めた。 ので、一応ってわけでもないけどちゃんとお参りしようと思った。
っていうか、境内は石段の上。ちょこっと怯んだ。
上る前に由緒案内を読んでみた。
創始は神亀4年(727)に聖武天皇大明神と称して奉祀したのが始まりという奈良時代からの神社。弘仁7年(816)には空海(弘法大師)が彫った大日如来を草堂に安置してたそうで、神宮寺をともなう大きな神社だったのが、火災や洪水で建物が失われたそうだ。まぁ、こんな川沿いじゃあ仕方ないよね。
ああそれでこの石段の上なのね。と少し納得して登った。
一気に登り切った上の社殿は杉の林の木陰で、斜面に残った奥宮のような雰囲気。
社殿は木材も石も割と新しく再建したような感じだけど、賽銭箱などは古いもののままで歴史を感じた。
そういえば、下にあった手水も新しく、さっき読んでた案内は令和3年とあった。立寄りやすく整備してくれててありがたい。
呼吸をととのえて拝んだ。
振り返ると正面に「粟生の巌」。同じくらいの高さかな。
巨岩信仰からの神社ならそれが御神体なわけで、見下ろさない高さって事かな。汗が引いてからゆっくり段を下った。
下りで川も見下ろせたし、停めた車も見えて日の光反射して輝いてた。
下り切って車の横を過ぎて、前の道からじっくりと「粟生の巌」を眺めた。
注連縄を巻きつつ聳えてるという感じの大岩でかっこよかった。
来た時に車で渡った橋をもう一度歩いて渡ってみたけど、やっぱり岩だけの案内とかは無かったし、裏側からもよく見えず(岩に上る道なんかもなかった)これはやっぱり神社から眺めるもんなんだろうなと思った。
気まぐれな立寄りだったけど、とてもよかった。
この日の日誌→