結城市上山川にある曹洞宗の寺院。
前に茨城の(偕楽園以外の)梅の名所を検索してて見かけた所。その時は土浦方向に進んでたのでこっちには来なかったけど、なんとなく憶えてたのでもう一回検索して来てみた。
どうも寺というのは何かご縁がなきゃ来づらい印象で苦手だけど、ここは駐車場も広く開放的で気軽に梅を見に来てOKという感じで好ましかった。
車を降りてまずは由緒やらを読んでから本堂に向かった。
その本堂の前には七福羅漢像が点在しつつ、枝垂れ梅が紅白対で並んでいた。
これこれ、枝垂れ梅っていうのが見てみたかったんだよね。
いわゆる枝垂れ桜のような大きな木ではないけど、普通は上を向いて伸びる梅の枝が垂れて、コロコロした花がかわいらしく素敵だった。
梅を見つつ御本堂にお参り。一応うちも曹洞宗だからいいよね。
さてそして駐車場方向に少し戻って、赤い薬師堂を見てみると、その前にも枝垂れ梅があった。
本堂前のより背が低いけど、枝も花も多くいい感じで噴水のように枝垂れていた。
そして本堂前の参道が梅林のようだったのでそっちに進んでみると、その手前にも小さな赤いお堂(覆堂三宝殿)があり、こちらには中に文化財の石碑「正和大板碑」があって覗けた。鎌倉時代の正和6年(1317)のものだそうだ。字はよくわからなかった。
そして梅林に歩く。まだちょっと満開手前くらいな感じではあったけど、梅のトンネルで囲まれて見上げた青空にも映えてていい感じだった。
途中で横にもまわれてぐるっと廻れた。
裏の奥の方には小さく若い枝垂れ梅があったり、背の高い梅はそれと対照的に空を指すように立っててかっこよかった。
普通の町中の寺くらいの敷地なのでそんなに深くはないけど、充分な密度で梅の花の香りも堪能できた。(梅の花の匂いってちょっと官能的だよね)
駐車場に戻りつつ一旦通過、そういえば来るとき気になった入口前の看板を見た。
なんでもこの寺は市指定史跡の「中世武家屋敷跡」でもあるそうだ。
鎌倉幕府にも御家人として仕えた山河氏の屋敷だったとか。なるほど、前の道に面した端が少し堀っぽくなっているのは遺構らしい。永禄8年(1565)に山川綾戸城を築いて移って行ったそうだ。
さて、最後に駐車場の梅をじっくり。
何気にこの紅梅が一番立派だったりする。
そしてその横に並んだ枝垂れ梅、これもここのが一番大きく沢山枝垂れて綺麗だった。
なんとなく思い出して定番ルートから外れて来てみて満足。
考え無しで出掛けつつもわりと初っ端で来た事ないトコを訪れられて嬉しいし、桜に先駆けて春を感じさせてくれる梅が好き。
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