記事一覧

マザーツリー

ファイル 961-1.jpg西目屋村鬼川辺、白神山地の津軽峠近くにあるブナの巨木。
ここはずっと手前から案内が出てた。
何故かネタ帳には秋田県側のブナの巨木「白神のシンボル」を載せてたんだけど、それの事かなと思って立ち寄ってみた。(全然別物でそっちは車で行くには奥の奥だったらしい)

ファイル 961-2.jpg車を停めた津軽峠からは270mの森の斜面の道を歩く。
一応、サンダルを靴に履き替えて歩いた。
道は草が密生して細かったけど、コンクリ舗装されてて歩きやすく勾配も緩やかで楽だった。(サンダルでも良かったかも、、)

森に鳴る涼しげなセミ時雨を聴きながら(ヒグラシかと思ったらエゾハルゼミだそうだ)歩くと270mはあっという間だった。

道の先に案内板と共にその「マザーツリー」という樹があった。

ファイル 961-3.jpg

正直にいうと、目立って大きいとも秀でた存在感とかも感じないさりげない大木だった。
ブナの木は200年が平均寿命とかで、この木は推定樹齢400年だそうだけど、とても古木には見えない若々しさだった。
棚が木の下に突き出てておもわず自然に木の肌に手を当てて触ってみた。
森の声や自然の鼓動、、、なんて詩的なものは感じなかったけど、触れたことによって傍観者だった自分も森に入り込めたような実感が湧いて、そんな包むような優しさを感じられる樹。正に「マザーツリー」とはよく言ったものだと思えた。(思い込みか?(^^ゞ)

さてさて、その「マザーツリー」の先には「岩木山・尾太岳展望所」という案内で道が続いてた。
ちょっと進んでみたら、ここも勾配もなくちょこっと歩いたすぐ先で、北に面した斜面に岩木山展望所、東に面した奥の斜面に尾太岳展望所があった。

ファイル 961-4.jpg

岩木山の北側は木々の隙間も狭く雲に覆われて何も見えなかったけど、南の尾太岳側はいくらか見渡せた。
来る途中の車道からも見えたような眺めをゆっくり眺望。
尾太岳っていうのがどの山かまるで知らなかったけど、道も電線もない自然な山並みに深い自然を感じて気分良かった。
(実際は方向的に、ここまで来た車道が森に埋もれてるんだけどね)

ファイル 961-5.jpg来た道を戻ると「マザーツリー」が裏から見れた。
こっち側からの方が全体がよく見えて、展望所まで歩くのはこうして樹を俯瞰して見る為の仕掛けだったのか、、、とか思えた。

後から来た山スタイルの人達が写真撮りまくってるのを邪魔しないように戻ろう、、と思ったら声かけられた。「展望所って遠いいですか?」
こんな短パンTシャツ者が気にせず歩いてるんだから山スタイルの人が距離を気にしてんじゃねーとか思いつつ「勾配もないしすぐですよ」と答えた。

戻る道も蝉しぐれ。
前回はダートを通過するだけだった白神山地を少しだけでも歩けていい気分。

タグ:楽:歩 植:樹 楽:眺 景:森 景:山