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石見畳ヶ浦

ファイル 908-1.jpg浜田市国分町にある景勝地の海岸。
小さくて(自主投函型の)有料の駐車場しかなかったけど、何か面白そうなのでまあいいかなと、停めて歩いてみた。

全然知らずにたまたま来てみただけだったけど、国指定天然記念物だそうだ。
なにやらトンネルをくぐって抜ける先の海岸というのがまたそそるよね。

で、そのトンネルを進むと、、

おお

おお

いきなり海に空いた洞窟につながってた。すごいじゃん。
これは意外な展開で面白かった。「海食洞」というそうだ。
奥には祠があり地蔵が並んでた。洞窟の穴からは外の岩(ネコ岩)も覗けた。

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そしてまたトンネルを進む。
トンネル内の壁には「石見畳ヶ浦」の地質や歴史の解説がバックライトで照らされて幾つも並んでて興味深く、飽きずにトンネルを抜けられた。

外に出て、まずは振り返ると砂岩層と礫岩層の断層の見える一面の崖が大きく迫力持って聳えてた。

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そして海岸に歩く。
おーおーなるほど千畳敷っていうか千畳以上楽に敷けそうな広く平らな岩盤の海岸。へーへー。
「明治5年(1872)の浜田地震でできた珍しい隆起海床」だそうだ。
平らで歩きやすく、まずは海際まであるいてみた。

ボコボコッと丸い岩(ノジュール「団塊」)も並んでて面白く、海の先にはさっきのネコ岩が見えた。
海水が干されて塩になったかのような白い部分や、海草が干されて緑色の部分もあって色とりどり。変化多くて面白い。

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海の水がきれいで底まで丸見え。
岩盤だから磯のように生物も豊富で、ウニやらイソギンチャクやら巻き貝やら、おおきなアメフラシなんかもウロウロしていた。
もちろん魚も多く、フグなんかが高速で泳ぎ回ってた。(構えてたけど素早くて写真に捉えられなかった。。)
こういう磯系の生き物って見てて飽きないよね。でも、もう夕方でそんなにのんびりする時間じゃないから、一箇所に固まらずに歩きまわった。

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広い岩盤には亀裂が入ってて、その亀裂が畳の縁の如くずっと伸びてて正に「畳ヶ浦」。
大きな亀裂は狭くなったり広くなったりしながら、奥の方まで波で流れてた。おもしろい。

広い千畳敷を歩くと、先の方にもまたノジュール(団塊)というボコボコが沢山並んでいた。
これは貝や鯨の骨の化石のカルシウムで固まった砂礫の岩だそうだ。奇妙な景色だなぁ。

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奥の方へ進むと潰れたノジュールとか、黒ずんだ岩とかまた少し違った感じで面白い。
そして場所的にあまり人が覗かないからか、亀裂の水底の魚影も濃く沢山の小魚が戯れていた。

で、その一番奥に「馬の背」という奇石の王様みたいなのがあった。
軍艦のような、トビハゼのような奇妙な形で、岩肌も凸っ張ってみたり凹んでみたりと不思議な造形ながら、ちょうど人が登りやすいくらいの段差で楽に天辺に登れた。

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船首にあたる頂点からは、東の先の赤鼻の岬が見えていい眺め。
船尾の方を振り返ると今来た千畳敷を少し見下ろせた。
なんかまた結構歩いちゃったな。。足元おぼつかない岩の上で足の疲れを思い出して少し竦んだりして。
踏み外さないように気を付けて下りて、後は平らな千畳敷をゆっくり戻った。

ここは正直もっとゆっくりしたい場所だった。
後で気付いたんだけど「馬の背」の先には「めがね橋」とかもあったらしい。(トンネルできる前はそっちから回ってきてたのかな?)
また来たらもう一度歩きたいと思った。
ぜんぜん知らないでたまたま立ち寄った場所ながら大金星。
いつもは通り過ぎちゃう所にも面白い場所は沢山あるもんだよねぇ。

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