中津市本耶馬渓町樋田にある岩を掘削した洞門。
洞門だけでなく周りの岩山の感じもいい景勝地だった。
広い駐車場には案内板とか説明とかなくて(売店近くにあったんだろうけど)詳しいことはわからなかったけど、つまり江戸時代中期に禅海という坊さんがノミで掘ったとされるトンネル。
その禅海和尚がノミで岩を掘ってる姿の像が昨年の豪雨で破損して修復したそうで、まだビニールかぶってて周りの台も修復中だった。
、、っていうかこの坊さんが一人で直に掘ってたわけじゃないでしょ?(資金集めて石工を雇ったそうだ)
その裏には菊池寛の肖像もあった。彼の小説でその掘る話が有名になったそうだ。
少し歩くと「禅海和尚の手掘り洞門」というのが道の下にあって、くぐれるようになってた。
この部分が唯一残った昔のままの手彫りの部分だそうな。
いやいや、これだってやっぱ観光用に整えてあるんじゃないの?ってくらいしっかりした余裕ある広さの歩きやすい石のトンネルだった。
そして現在の車道の洞門も少し歩いた。ゆっくり歩いてみてもまたちょっと面白いもんだね。
この車道にもなってる今の洞門は明治時代に大改修で掘り広げられた形なんだそうだ。
いやいや、明治の道すら現在では拡張されたり廃道になったりしてる所が多い中で、ちゃんと今でも車が通れる形の洞門になってるってすごいよ。僕は和尚よりこっちの方が興味あるね。
普通なら車両通行止めにして遊歩道になっちゃってもおかしくないと思うけど、車での通行こそ嗜好の愉しみと考える僕としては嬉しい限りである。
ところで、江戸時代の話だけど、わざわざこんな岩掘らずに対岸には道つくれなかったの?
対岸はなだらかで現在は田圃になってて国道も通ってるけど。。