191号の道の駅「匹見峡」の前にあった旧屋敷。
無料だったので、ちょっと休憩がてら寄ってみた。
パンフを貰って中に入った。
近隣の幾つもの村を管理下におく大庄屋(割元庄屋)のお屋敷。
1855年(安政二年)に改修されて現在に至る。だそうだ。
いやいやでかいお屋敷。
土間の炊事場も広く、真ん中の座敷の大きな神棚も印象的。
風呂もトイレもちゃんとしてて住めそうだ。
あまり古くささは感じずに現役に近いような感じがした。
懐かしい感じ。
子供の頃に走り回った田舎の家のでっかい版て感じ。
歴史だ、庄屋だという背景よりも、古い屋敷に上がれた嬉しさと懐かしさが良かった。
今まで何軒も古民家とか上がってるけど、初めてそう感じたかも
そして脇の米倉も中に入れて、家の所蔵物がきれいに展示されている。
倉は二階になってるから、天井の造りが間近に見えて面白い。
一通り見て、管理してるおばちゃんに少々質問してみた。
この屋敷は昭和40年代までは現役で暮らしていたんだそうだ。
幕末モデルの昭和バージョン平成完全補修といったところかな。
「子供の頃に走り回った」という印象は的確だったようだ。
町に移り住んだ一族の人達も、今だ年に一度は泊まりに来るらしい。
綺麗に補修保全しているけど、もう藁葺きの職人などはいなくて、次の葺き替えが悩みの種らしい。(資金的にも)
この立派に見える藁葺きも、よくみると綻んだ部分がある。
直せない状態なのだとか。。たいへんだ。
唯一お金のかからない昔からのものは石垣だそうで、石垣は江戸時代の頃の侭だそうだから是非見ていってと裏情報(でもないか)を呉れた。
図らずもいい気分でいい休憩になった。