佐賀城は天守こそないものの、現存の門櫓が残る。
鯱の門と続櫓。国指定重要文化財。
うん。立派である。寄った価値はある。
その門の扉には佐賀の乱による弾痕が幾つも残っている。
なるほど〜この門は戦火にさらされたんだね。
江戸時代の城の中では一応珍しく戦場になった城のひとつともいえる。戦いの内容はともかく、戦ってこその城だよね。
鯱の門を内側からも見てて初めて城内の本丸御殿に気が付いた。
この本丸御殿、 平成16年に木造で忠実に再建!
佐賀城本丸歴史館として内部入城可能。しかも無料!
おお太っ腹。有難い。
内部も資料展示物以外は撮影可だそうだ。
でも、もう五時四十分。閉館は六時。うわ〜閉まる。。慌てて見て回った。
中は簡素で整然とした造り。装飾があまりないのは史実通りなのか資料不足からかわからないけど、政務を行う場としては好印象。
1000人の家臣が集まったという320畳の「外御書院」は見事。
そして一番奥の雰囲気がしっとりした部分は現存の建物。「御座の間」という藩主の居室だそうな。
ところどころに資料が展示されてて、チラチラ見ながら興味をそそられたけど時間がない〜。
館内放送で「あと十分」「あと五分」と急かされて、ぎりぎりまで見てた。くやし〜
門は九時まで開いてるそうなので、その後はゆっくり本丸を歩いた。
復元されてない部分の区画とか、櫓台から堀を見たり、石垣の上から本丸を見たり広々しててのんびり見れた。
そしてひと回りして本丸を出て、天守台跡に登った。
この城は本丸側からは天守に登れなかったようだ。
天守台は何もなかった。以前はココに協和館という明治時代の建物が再建されてたそうだけど、今はない。城的には適切な処置でしょう。
天守は五層の立派な物があったそうだけど江戸中期に消失。そのまま再建されなかった。昭和に再建されないで良かった。
天守台からの眺めは、たいして良くなかったけど、正面の鯱の門はよく見え、その横の駐車場と自分の車も見えた。
ドコへ行っても展望に駐車場の自分の車が見えると安心するね。
時間的に少し勿体なかったけど、たっぷり楽しめた。
いやいや正直、佐賀って高いビル少ないし、気軽に食べれる名物料理もないし、印象の薄い県庁所在地の町だなぁと思ってたけど、その印象を崩す事なく、その分立ち寄りやすいいい町だなぁ。
こんな中心地の城で駐車場も歴史的建造物再建の資料館まで無料って他に無いよ。また今度時間ある時にゆっくり来たいなぁ。