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鳥取城跡

鳥取市街にある城跡。
うちは一応母方の先祖が鳥取の武家だったので、少し縁がある城。
抜群の眺めの山城だそうなので一度登ってみたかった。

仁風閣のある丸の内から復元された城門をくぐって二の丸へ登る。
この門は現在この城跡にある唯一の建造物。あとは石垣だけの城跡。
でもなかなか立派な城郭で、かっこよかった。

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ほんの少し登っただけですぐに二の丸に着いた。
この山の麓付近の城郭は江戸時代に整備された近代城郭。山の斜面の丘のように広がった広い二の丸は少し登っただけなのに眺めよく市街を良く見渡せる好展望の城跡だった。
まずは北側の三階櫓跡の櫓台で展望。目の前の仁風閣から市街までよく見えた。

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そして真ん中の菱櫓跡を経て一段上の天球丸。
城郭としても一番カッコイイ構造。
実質山麓部の本丸的位置で、広い原っぱになってた。
南端が三階櫓と屋敷跡。
いやいやこれだけでも立派な城跡でなかなかイイね。

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でもここからが本格的な鳥取城の山登り。
山登りって言っても城内の整備された石段を登るんだろうなーんて思ってたらアニハカランヤ。
きれいな石段なんて最初だけで、いきなり熊注意。。
山道は崩れ気味の石段で木の根が張ってボコボコのワイルドなルート。山の急な斜面をまっすぐ登る登る。

これはなかなか凄い道だ、、なんて思ってたら「一合目」なんて札があった。
え、、この十倍あるの?(ありました)
ここ最近は羽黒山のぼったり伏見稲荷のぼったり金比羅山のぼったりして、観光で登るくらいのトコなら少しは自信持ててきてて、そんな感覚でスタスタと登ってたんだけど、これはキツい。。
道も下手に踏み外したら落ちそうなラフな山道。晴れてて良かった。

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ペース早めで一気に登ってたら息切れちゃって五合目でダウン。。てか休憩。
ちょっと眩暈してきてやばかった。

途中で抜かして来た人達もみんな通過して、後からの人も何人も通過して、静かになってからゆっくり出発。
もうペース落として無理せずに登った。

七合目でまた休憩。やばい。五合目で引き返せば良かったか?

八合目でまた休憩。やばい。七合目で引き返せば良かったか?

と、だましだまし登って(何をだますんだw)九合目でまた休憩。
後から来た外人カップルを見送って追いつかないように出発。
城郭が見えた。もう一息。

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やっと登った久松山の頂上は、意外とさりげない公園のような整った広場だった。
なんとか倒れずにのぼれた。危なかった。。

この山の上の本丸が中世戦国時代からの鳥取城。
あの秀吉の兵糧攻めでの籠城戦で四ヶ月の飢餓地獄。凄惨な光景が繰り広げられた城跡。
いやいや実際大勢が籠もったのは山麓の城郭部で、こんな山の上に本丸があるから籠もってた殿様は凄惨な光景を見ずに四ヶ月も我慢したんだろうね。
いや~来る途中で気分悪くなったのは何かあったのかも。

さてさて、そんな山頂の天守台の上はさすがにいい眺め。
これは、城からの眺めじゃないよ。。
鳥取市街は広く小さく、日本海から勿論鳥取砂丘も見えた。


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ファイル 504-6.jpgそして天守の建物跡の窪みにはコスモスが咲き溢れ、蝶々が飛び回ってた。
っていうかこんなトコにホントに三層の天守が建ってたのか?スゲエな。

しばーらくのんびり。

それにしてもこんな山なのに結構登る人の多い事。
老若男女ヒーハーいいながら続々と辿り着いて賑やかだった。

混んできたので一段下りて本丸でもまた展望。
こっちは鳥取市街の南側と目の前の久松公園の城祭りのステージや麓の三の丸にある高校や車を停めた小学校も足元に見えた。(自分の車は、、小さくて分かんない)

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そのあと山の二の丸三の丸も歩いた。ちょっと廃墟チック。
昔、この先に駅があってロープウェイが走ってたんだそうだ。

そして下山。急な道をグングン下る。これ、高所恐怖症の人は来ない方がいいね。
もうすっかり元気回復して、ペース上げて一気に落ちるように下った。

最後にまた山麓部の城郭を見て仁風閣の庭を見て三の丸の高校の校庭脇から城を出た。


いやいや凄い城だった。
来よう来ようと思ってなかなか来れなかったけど、これ、来るのがサンダル履きの夏の時期じゃなくて良かったと思うし、ましてやぬかるんでそうな台風後の週末とかに来なくて良かったと思った。
なんだかんだ鳥取出身の御先祖様がいい時期に来れるようにと誘導してくれてたような気もする。城まつりだしね。(だったら速度超過で捕まるのも回避させてほしかったけど、、)
感謝感謝。
来れて良かった。登れて良かった。眺めは最高だった。

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