日本海、越後の名勝にして交通の難所「親不知」の展望遊歩道。
昭和中期にトンネル開通で降格した旧国道区間だけど、最近こうした旧道を遊歩道化したりする所が全国的に増えたね。
そんな中でもここは「日本の道100選」に選ばれた道。
展望台の東屋には「四世代道路」としてパネルで紹介されてた。
崖下の海沿いを命がけで通ってた第一世代:文字通り「親知らず、子はこの浦の波枕〜」な道。
明治に人力で断崖絶壁を掘削して造った第二世代:これがホント凄いよね。文明開化の志の力だね。
昭和中期のトンネルで迂回できるようになった第三世代:車道として整備された現代の道。
更に昭和末期の北陸道開通で高速通過の第四世代:っていうか遊歩道化されたのが第四世代って気がするけど、、余裕もって歴史観光できる道も素敵だよね。
だそうだ。歴史だね。
そして東屋にはそんな第一世代、第二世代の道が縮小模型になってた。おお。これが親不知か。
遊歩道化された道を歩いて進んでみた。
ああ、この道、フナムシが凄いです。
まっくろくろすけ?ってくらいのフナムシがワサワサ道を空けてくれるので、歩いてて面白いけど、虫が超苦手な人は東屋から先は歩かない方がいいかも。
少し歩くと断崖の岩肌が見えた。
「如砥如矢」というところらしい。
岩肌に色々と文字が掘られてた。「砥石のように滑らかに、矢のように早く通れる」道という思いを込めて道路を造った痕跡。立派です。
更に進むと少し先で「親不知コミュニティロード」は終了。
?「如砥如矢」で終了してよかったんじゃないかな?
もう少し進んでみたら、その先は廃道っぽい雰囲気。
いつまで現役だったんだろう?
ガードレールは古くなく雑草もまばらで薮漕ぎでもないから、今年に入ってからは手を加えてないって程度かな?
こんな感じでトンネル出口まで行けた。特に面白い所もないけど木陰は涼しく沢も爽やかだった。
昼顔咲いて、蝶も飛び(写せなかったけど)、海は崖下深く青い。
急峻な場所をのんびり歩ける幸せ。立寄ってよかった。
っていうか、お気に入りの親不知なのに今頃なってやっと来たのか、、って感じだわ。