富士市比奈にある公園。
日本最古の物語といわれる「竹取物語」いわゆる昔話「かぐや姫」の発祥の地のひとつだそうだ。え?そうなの?なんとなくだけどもっと京に近いところかと思ってた。
っていうか、“奥山に竹取の翁といふ者ありけり”で始まるからもっと山奥なのかと思ったけど、思い切り市街地の宅地内で驚いた。
で、そんな宅地内だけどちゃんと駐車場があって助かった。
さて園内は竹メインの斜面の細い形で、まず案内板を読んだ。
この地に伝わる物語は若干違ってるそうな。
廷歴年中(782-805)にこの地に竹籠作りの翁夫婦が住んでて、竹から姫を授かって容姿端麗の美少女まではほぼ一緒だけど、国司が押しかけてきて数年同棲した末に姫は逃げ出してしまって、追いかけた先ではもう人の姿ではない天女になってて、国司は悲しんで自害したというお話。
少し違うけどSFはSF。月に帰るよりもリアルかな。
さて園内を進むと斜面を登って竹林を進むのが順路。竹林と言ってもそんなに深くは無くほどほどに調整してそうだった。
竹は太目で大きめのアクスタがしっかり治まりそうな節、赤ん坊はキツそう。「モウソウチク」とあった。これは江戸時代に中国から渡来した外来種で実際の在来種は細めの「マダケ」らしい。やっぱり竹を割ったら姫が入ってたはフィクションだろうね。
途中幾つものポイントがあって最初にあった「白隠禅師の墓」はこの地を書にかぐや姫誕育の地と記した高僧の墓。「竹採塚」といのもあった。「国司の庭」は苔がキレイだった。「見返り坂」では振り返ってみた。
坂を上りきって園内で一番高いところが「大池」、でも水は無く砂が敷かれてた。。昔は水が湧いてたのかな?っていうか、水のスポットで検索してた筈だけど水は皆無じゃんwおかしいなぁ。
その先の坂を下るところにが「カンザンチク」の藪になってた。こういう笹の合間に子供が捨てられてたというのがリアルだと思うけどねぇ。(この「カンザンチク」も中国からの外来種だった。。)
芝生広場に向かう手前に「降天の丘」という所があった。ここから月に帰ったのかな?いや、それは此処の話しとは別か。
少し町を見晴らせる所で枝垂れ桜があった。その先の芝生広場はただの広場だったし、町の眺めも屋根だけでパッとはしなかったけど、ちょこちょこと咲いてた桜もあっていい感じだった。
桜はチョボチョボだったけど丘の足元には蝶が舞ってて、先日真岡で見た「キタキチョウ」そしてなかなかいい角度で羽を開いてくれない「ベニシジミ」逆に大人しく綺麗な羽を広げてくれた「ムラサキシジミ」と全部小型だけど春っぽくていい感じだった。少しゆっくり眺めた。
これで折り返し。順路の戻る道は行きとは別で斜面の下に一気に下って進むコース。これはこれでいい感じ。でも下りの方が苔があって滑りそうだった。
斜面の方には所々小さく花が咲いてた。
小さなあやめっぽい感じのは「シャガ」そして「スズラン」これは「スイセン」
なんかいい感じで一回り歩けるいい公園だった。
かぐや姫の物語はやっぱりピンと来なかったけどね。物語は言い伝えられて混ざったり形変わったりで、同時発生的な似たような話も一つになったりしてたんじゃないかな。有名になって一般的になっても一番親近感もって伝えられら地区のモニュメントとしての公園は素敵だと思えた。
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